2018年棋王戦を駒別着手数で振り返る
2018年棋王戦五番勝負(渡辺明棋王対永瀬拓矢七段)での駒別着手数を調べてみました。
この五番勝負では第1局から第5局まですべて先手番が勝利しています。
分析内容…歩、香、桂、銀、金、角、飛、玉の着手数を対局者ごとに集計。成駒は元の駒で計算(成香は香でカウントなど)。
2018年棋王戦五番勝負での駒別着手数
第1局、第4局では飛車を使えたほうが勝利
駒別に着手数をカウントすると基本的に最も多いのは歩でその次が銀になります。
注目はその例外となった対局。
第1局と第4局では、先手番は歩の次に飛車の着手数が多くなりました。
銀よりも飛車のほうが着手が多かったことになります。
本五番勝負では着手数で「1位:歩」「2位:銀」の例外は、この第1局と第4局の先手番のみ。
いずれも「2位:飛車」となった先手番が勝利しています。
ただし、飛車の着手う数が多ければ勝てるわけでもありません。
第2局(角換わり)は飛車の着手数で下回る先手番が勝利しています。
両者の対局は基本的に居飛車形となるので、やはり飛車の使い方が勝敗のカギを握っています。