「先手番信者」渡辺名人vs「気にしない派」永瀬王座

「先手番信者」渡辺名人vs「気にしない派」永瀬王座

永瀬拓矢王座が将棋世界の2021年1月号で面白いことを言ってました。

 

渡辺明名人先手番信者の頂点だとすると、気にしない派の頂点藤井聡太二冠で、自分も気にしない派だと。ただ、今年一年で先後の差が大きいことに気がついたとも言及していました。

 

将棋は先に指せる先手が有利で、プロの対局でも先手番のほうが勝率が高いんですよね。

 

この有利を信じ、活かそうとするのが先手番信者。
トップ同士の対局では、先手と後手の差はないとするのが気にしない派。

 

自分を気にしない派としている永瀬王座と先手番信者の頂点(永瀬王座談)渡辺名人が2021年の王将戦で七番勝負を行います。これは注目ですね。

 

そこで、両者のタイトル戦における先手番、後手番別勝率を調べてみました。
(対象は直近5年間、2016年以降のタイトル戦)

 

渡辺名人、永瀬王座のタイトル戦での先後成績

先手番後手番
千・持千・持
渡辺明名人209013130
永瀬拓矢王座1032791

(千・時は千日手または持将棋。2016年以降のタイトル戦での成績)

 

タイトル戦先手番で12局連続負けなしの永瀬王座

先手番での勝率を比べると、渡辺名人が69%、永瀬王座が67%でわずかですが先手番信者の渡辺名人が上回っています。

 

ただし、永瀬王座が先手番で負けた3局は2016年の棋聖戦(羽生棋聖vs永瀬六段)です。
対象とした過去5年間では最も古い番勝負になります。

 

このとき以降の永瀬王座は先手番で負けなし。
タイトル戦で先手番が12局あり、10勝1千日手1持将棋です。

 

「気にしない派」と自ら言っていた永瀬王座ですが先手番では圧倒的な強さなんですね。
その中には2018年棋王戦(渡辺棋王vs永瀬七段)の第2局と第4局も含まれています。

 

気にしないけど強いってことなんですね。

 

一方の渡辺名人は先手番で20勝9敗
タイトル戦でこの成績なのは、やはり「先手番信者」だからなのかもしれません。

 

また後手番でも五分の成績を残していて、最近では2020年棋聖戦(対藤井七段戦)の第3局、2020年名人戦(対豊島名人戦)の第1局と第5局は後手番で勝利しています。

 

王将戦は1月10日開幕

この2人が対局する第70期王将戦は第1局が2021年1月10日-11日に行われます。
まずは、振駒でどちらが第1局の先手番になるか?先手番が勝つのか?に注目です。

 

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