
連勝記録は止まってしまった藤井四段ですが、まだまだ更新が期待できる記録があります。そのひとつが史上最年少でのタイトル獲得。
現時点での記録は屋敷伸之九段による18歳6ヶ月での棋聖位獲得です。
ちなみに棋聖(きせい)という名は江戸時代の天才棋士・天野宗歩につけられていたもの。
これが昭和37年に将棋界5番目のタイトルとして誕生しました。
将棋のタイトル戦が行われるのは年に1回ですが、棋聖戦は年に2回(前期と後期)行われるタイトル戦として誕生しました(ただし、現在は年1回に変更されています)。
史上最年少タイトルホルダーが誕生したのは平成2年前期。
前年後期に続いて2度目の挑戦となった屋敷五段が18歳でタイトルを獲得しました。
プロ棋士になってから1年10ヶ月後のことで、こちらも歴代最速。
藤井四段が破る可能性のある大記録でもあります。
ちなみに、屋敷棋聖が誕生するまでの最年少記録は羽生善治の19歳での竜王位獲得。
どんな記録にも登場する羽生三冠はさすがですね。
ちなみに、屋敷九段は変幻自在な差し回しから「忍者屋敷」「お化け屋敷」なんてニックネームをつけられています。
現在の棋聖戦は他のタイトル戦と同じように年1回。
次のような仕組みで行われます。
ちなみに現在の棋聖は羽生善治三冠。
三冠のうちのひとつが棋聖というわけです(あと2つは王位と王座)。
第88期(2017年)の防衛に成功した羽生棋聖は棋聖戦10連覇を達成しています。