
2023年王位戦(藤井聡太王位)の挑戦者は佐々木大地七段に決まりました。
佐々木大地七段は棋聖戦の挑戦者にもなっていてダブルタイトル戦となります。
年 | 対局者 | スコア | 対局者 | 獲得/防衛 |
---|---|---|---|---|
2022 | 藤井聡太 | 4−1 | 豊島将之 | 防衛 |
2021 | 藤井聡太 | 4−1 | 豊島将之 | 防衛 |
2020 | 藤井聡太 | 4−0 | 木村一基 | 【獲得】 |
2019 | 木村一基 | 4−3 | 豊島将之 | 【獲得】 |
2018 | 豊島将之 | 4−3 | 菅井竜也 | 【獲得】 |
2017 | 菅井竜也 | 4−1 | 羽生善治 | 【獲得】 |
2016 | 羽生善治 | 4−3 | 木村一基 | 防衛 |
2015 | 羽生善治 | 4−1 | 広瀬章人 | 防衛 |
2014 | 羽生善治 | 4(1持)2 | 木村一基 | 防衛 |
2013 | 羽生善治 | 4−1 | 行方尚史 | 防衛 |
2012 | 羽生善治 | 4−1 | 藤井 猛 | 防衛 |
2011 | 羽生善治 | 4−3 | 広瀬章人 | 【獲得】 |
2010 | 広瀬章人 | 4−2 | 深浦康市 | 【獲得】 |
2009 | 深浦康市 | 4−3 | 木村一基 | 防衛 |
2008 | 深浦康市 | 4−3 | 羽生善治 | 防衛 |
2007 | 深浦康市 | 4−3 | 羽生善治 | 【獲得】 |
2006 | 羽生善治 | 4−2 | 佐藤康光 | 防衛 |
2005 | 羽生善治 | 4−3 | 佐藤康光 | 防衛 |
2004 | 羽生善治 | 4−1 | 谷川浩司 | 【獲得】 |
2003 | 谷川浩司 | 4−1 | 羽生善治 | 防衛 |
2002 | 谷川浩司 | 4−1 | 羽生善治 | 【獲得】 |
2001 | 羽生善治 | 4−0 | 屋敷伸之 | 防衛 |
2000 | 羽生善治 | 4−3 | 谷川浩司 | 防衛 |
2023年王位戦挑戦者決定リーグの全対局が終了し、紅組優勝は羽生善治九段、白組優勝は佐々木大地七段となりました。両者による挑戦者決定戦は5月18日(木)。勝ったほうが藤井聡太王位への挑戦権獲得となります。
藤井vs羽生のドリームマッチ再びか。
棋聖戦に続いての藤井vs佐々木大か。
注目です。
第64期王位戦(2023年8月〜)の挑戦者決定リーグが始まっています。
注目は予選を勝ち上がってリーグ入りを果たした2022年プロデビューの2人(徳田拳士四段、岡部怜央四段)。また、前期からのシードで紅組に入った羽生九段が挑戦権獲得成るかもきになるところです。
棋士名 | 成績 | プロ入り | 予選トーナメントでの相手(対局順) |
---|---|---|---|
豊島将之九段 | シード(前期 紅組1位) | 2007年4月1日 | |
羽生善治九段 | シード(前期 白組2位) | 1985年12月18日 | |
永瀬拓矢王座 | (予選突破) | 2009年10月1日 | 門倉五段-杉本和五段-中村修九段-郷田九段 |
石井健太郎六段 | (予選突破) | 2013年10月1日 | 佐藤秀八段-佐藤天九段-高野智六段-青嶋六段 |
服部慎一郎五段 | (予選突破) | 2020年4月1日 | 稲葉八段-糸谷八段-黒田五段-菅井八段 |
徳田拳士四段 | (予選突破) | 2022年4月1日 | 福崎九段-牧野六段-大石七段-久保九段-都成七段 |
棋士名 | 成績 | プロ入り | 予選トーナメントでの相手(対局順) |
---|---|---|---|
池永天志五段 | シード(前期 白組1位) | 2018年4月1日 | |
佐々木大地七段 | シード(前期 紅組2位) | 2016年4月1日 | |
渡辺明名人 | (予選突破) | 2000年4月1日 | 屋敷九段-藤森五段-木村九段-横山泰七段 |
増田康宏六段 | (予選突破) | 2014年10月1日 | 丸山九段-窪田七段-千田七段-広瀬八段 |
冨田誠也四段 | (予選突破) | 2020年10月1日 | 船江六段-山崎八段-今泉五段-高田四段 |
岡部怜央四段 | (予選突破) | 2022年4月1日 | 小倉八段-戸辺七段-近藤誠七段-佐々木勇七段-佐藤康九段 |
増田康宏六段は2023年2月8日に七段に昇段しました。
将棋の場合、プロは四段から。奨励会と呼ばれるプロ棋士養成所の三段リーグを勝ち抜いたものが四段としてプロデビューすることができるのです。
なので、四段はプロの中では最も低い段位です。
上には五、六、七、八、九段がいて、さらにタイトル保持者がいることになります。
ところが、四段のままでタイトルに挑戦したのが平成4年の郷田真隆四段。
プロデビュー3年目の21歳のときでした。
そのタイトルが「王位」です。
将棋のタイトルは現在では8つありますが、もともとは名人だけ。
名人に「王将」と「九段」がタイトルとして加わり三冠時代が続きました。
(九段はかつてはタイトルで、これが発展して十段戦、竜王戦となっています。)
将棋界で4番目にできたのが王位。
昭和34年にタイトルとして創設されました。
王位のタイトルは若い棋士が獲得してきた歴史があります。23歳の高橋五段が昭和58年に、21歳の郷田四段は平成4年に、それぞれ新王位となりました。
四段がタイトルを獲得したのは史上初の出来事。
また、これはこれから先も破られることがない記録です。
というのも、現在は昇段規定が変更になり、タイトル戦の挑戦者となった時点で五段になってしまうからです。なので、「藤井四段」が王位に挑戦することはありえません。
藤井四段は挑戦者になった時点で藤井五段となるからです。なお、将棋の昇段規定はほかにも「四段で100勝したら五段」といったような通算成績によるものもあります。
王位戦(タイトル戦)が行われるのは毎年7月から9月。
真夏の決戦として知られています。
予選はトーナメント+リーグ戦。
トーナメントで勝ち上がった棋士とシードされた棋士が紅白2ブロックに分かれてリーグ戦を行い、紅白リーグ戦の優勝者で挑戦者決定戦が行われます。
紅組、白組にわかれて戦いが繰り広げられるものと言えば紅白歌合戦か運動会を思い浮かべるかもしれませんが、将棋の王位戦も覚えておいてください。