先手番の羽生棋聖が中飛車を採用した2017年竜王戦第3局を振り返る

2017年竜王戦第3局(先手羽生の中飛車)の振り返り

2017年竜王戦第3局(渡辺竜王対羽生棋聖)を戦型、仕掛け局面から振り返ってみます。

 

2017年竜王戦はここまで挑戦者羽生棋聖2連勝
第1局は相がかり、第2局は流行りの雁木で羽生棋聖が勝利しています。

 

第3局はどんな戦いになったのでしょうか。

 

先手羽生棋聖の中飛車

羽生棋聖の先手で初手から▲7六歩△8四歩と進んで3手目に▲5六歩と振り飛車模様に。
以下、△6二銀▲5八飛△4二玉▲4八玉△3四歩▲5五歩△3二玉と進んで第1図。

 

第1図10手目△3二玉

2017年竜王戦第3局戦型

 

先手羽生棋聖の中飛車は今年の7月18日に行われた銀河戦でも後手渡辺明竜王相手に指されています。このときは後手の渡辺竜王が角道を開けずに玉を囲う戦型になりました。

 

銀河戦の結果は111手で羽生三冠の勝利。
本局では渡辺竜王は角道を開けて穴熊を目指しました。

 

両「居金」で仕掛ける

穴熊を目指す渡辺玉に対し、羽生棋聖は7九の銀を▲6八銀▲5七銀▲4六銀と進めて▲3五歩(25手目)で早めに一歩を入手します。

 

その後は羽生棋聖も穴熊を目指し相穴熊に。
▲2八銀と穴熊のハッチを閉めて、すかさず▲3四歩としたのが第2図。

 

第2図35手目▲3四歩

2017年竜王戦第3局仕掛け

 

ここから戦いが本格的に始まります。
以下、△2二角▲4六歩△同歩▲4八飛△8四飛▲4六飛。

 

先手の羽生陣は居玉ではなく「居金4九金6九金)」のまま。
この状態のまま戦いに入ることとなりました。

 

穴熊ですが、固いのか固くないのかイマイチわからない、アマにはマネできない指し方ですね。

 

渡辺竜王の2段角の攻め

羽生陣の「居金」が解消されたのは69手目の▲4八金。△9二角△8三角打と2段角2九の地点を狙われたのに対し、▲4七銀を支えるための▲4八金でした。

 

終盤は羽生棋聖が自陣に龍を作って粘りを見せるも、渡辺竜王が的確に攻めて108手目△3一同銀で羽生棋聖が投了(投了図)。

 

投了図108手目△3一同銀

2017年竜王戦第3局投了図

 

終局時刻は17時7分。
これで渡辺竜王1勝2敗となりました。

 

第4局は11月23日(木)、24日(金)。第2局、第3局は前局の1週間後に行われましたが、第3局と第4局はちょっと間隔があります。

 

本局ではあまりいいところがなかったように見えた羽生棋聖ですが、永世竜王(=永世七冠)に向けて第4局以降の戦いにも注目したいところです。

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