
羽生善治名人にとって2度目の永世七冠挑戦となった2010年の竜王戦(対渡辺明竜王)の戦型と結果を振り返ってみたいと思います。
先手 | 後手 | 戦型 | 手数 | |||
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第1局 | ○ | 渡辺竜王 | ● | 羽生名人 | 横歩取り | 93手 |
第2局 | ● | 羽生名人 | ○ | 渡辺竜王 | 相矢倉 | 142手 |
第3局 | ● | 渡辺竜王 | ○ | 羽生名人 | 横歩取り | 138手 |
第4局 | ○ | 羽生名人 | ● | 渡辺竜王 | 角換わり | 139手 |
第5局 | ○ | 渡辺竜王 | ● | 羽生名人 | 横歩取り | 155手 |
第6局 | ● | 羽生名人 | ○ | 渡辺竜王 | 角換わり | 146手 |
渡辺竜王から対戦結果を見ると、第1局から○○●●○○の4勝2敗。
先手、後手で2勝ずつあげ竜王防衛に成功しました。
戦型はすべて相居飛車。
羽生名人が後手番の1、3、5局目はすべて横歩取りでした。
横歩取りとなった対局の結果は羽生名人から見て●○●の1勝2敗。
1局目は短手数の決着でしたが、3、5局目はともに130手を超える熱戦でした。
1局目から6曲目までの仕掛け局面を掲載しておきます。
1局目・横歩取り | 2局目・相矢倉 |
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93手で渡辺竜王の勝ち | 142手で渡辺竜王の勝ち |
3局目・横歩取り | 4局目・角換わり |
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138手で羽生名人の勝ち | 139手で羽生名人の勝ち |
5局目・横歩取り | 6局目・角換わり |
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155手で渡辺竜王の勝ち | 146手で渡辺竜王の勝ち |
いずれの対局も羽生名人が積極的に仕掛けているのが印象的です。