将棋はスポーツか?藤井二冠のNumber MVP受賞

将棋はスポーツか?藤井二冠がNumber MVP受賞

藤井聡太二冠がスポーツ雑誌「Number」の2020年Number MVP賞に選ばれました。

 

「Number」は、「将棋はスポーツ」であり「棋士はアスリート」と考え将棋特集号も発売しています。このときにも「将棋はスポーツか?」という話題が一部で取り上げられましたね。

 

「将棋=スポーツ」に対し、好意的な意見が多かったのですが、もう少し探ってみました。

 

過去のNumber MVP受賞ジャンル

まず最初に調べたのはNumber MVP賞について。第1回が1982年なので今回が39回目。棋士の受賞は初めてですが、これまでにどんなジャンルの人が受賞してきたのかを調べてみました。

 

野球が最多の14回
受賞回数ジャンル

14回

野球

6回

サッカー

3回

ラグビー

2回

ゴルフ、テニス

1回

体操、水泳、柔道、相撲、スケート、フィギュア、ソフトボール、競馬、レーサー、将棋

(出所:「Number MVP賞 歴代受賞者」をもとに作成)

 

Number MVP賞を最も多く受賞しているのは、野球関係者・団体で過去39回中14回が野球です。1982年の第1回受賞者も広岡達朗氏(野球)でした。

 

次いで多いのがサッカーラグビーの順。サッカーは三浦知良氏、中田英寿氏、澤穂希氏など全6回とも個人での受賞なのに対し、ラグビーは3回ともラグビー日本代表が受賞しています。

 

文科系では将棋(棋士)が唯一の受賞者

受賞者を高校の部活動のように体育会系、文科系でわけると、将棋(棋士)が唯一の文科系になりますね。ただ、文科系だからスポーツじゃないとも言えません。

 

世界的にあるマインドスポーツというジャンル

マインドスポーツ(頭脳スポーツ)というジャンルが世界的にあり、ワールドマインドスポーツゲームズというマインドスポーツの五輪にあたるような大会も開催されています。

 

このワールドマインドスポーツゲームズの実施競技は、チェス囲碁シャンチー(中国将棋)コントラクトブリッジ(トランプ)チェッカー(ボードゲーム)の5つ。

 

残念ながら将棋は入っていないのですが、同じ「棋類」として分類されるチェス、囲碁、シャンチー(中国将棋)が実施競技に入っています。

チェス、囲碁、シャンチー(中国将棋)が競技人口から世界三大棋類とされています。

こうしてみると、将棋がマインドスポーツであることは間違いないですね。

 

スポーツとしての将棋、アスリートとしての棋士の特徴

将棋をスポーツ、棋士をアスリートとしてみたときの特徴は現役生活の長さです。
藤井二冠のプロデビュー戦の相手は加藤一二三九段でした。

 

藤井四段14歳対加藤九段76歳の62歳差対決
同じルールで62歳差の対決が実現するプロスポーツってほかにないですよね。

 

現在、プロ棋士で最大の年齢差は桐山清澄九段と伊藤匠四段の55歳差。
他のスポーツで…と調べたら56歳差がありました!

 

ボートレーサーでの最年長の高塚清一選手と最年少の野田彩加選手が56歳差でした。
ほかのスポーツでもあるんですね。

 

Number MVP賞を受賞している騎手(武豊氏)もアスリート間の年齢差があります。
競技の世界で一線級の力を維持し続けるのは、まさに真のアスリート

 

この意味でも棋士はアスリートであり、アスリートが行う将棋はスポーツです。

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