詰将棋以外で強くなる方法(端の攻め方)

端の攻め方を谷川九段の実践譜で学ぶ

将棋NHK杯を見ていて谷川九段の端の攻め方が勉強になったのでまとめてみました。
2018年7月22日に放映された佐々木勇気六段戦。

 

先手の谷川九段が角換わり・早繰り銀から棒銀に組み直して端から攻めた対局です。

 

1二歩のたらし→1一歩成で相手玉を1筋に引き込む

第1図は谷川九段が仕掛けた局面で、▲1五歩△同歩▲同銀△同香▲同香△1三歩と進行。

 

第1図:▲1五歩


△1五同歩に▲同香ではなく▲同銀で行くのはセオリー。
棒銀を勉強するときに習う手筋です。

 

ただ、△1三歩とされると続きが思い浮かばないんですよね。
これで良しとされても、そのあとどうすればいいのかがわかりません。

 

ここで谷川九段の指し手は▲1二歩(第2図)。

 

第2図:▲1二歩


相手玉を1筋に引き寄せてから▲1九香や▲1八飛で1筋突破を狙おうという意図。
ただ、プロは取ってくれないんですね。

 

△4九角▲1九香△2七銀▲4八飛△7六角成▲7七金右△6五馬▲6六歩△5五馬▲同角△同銀と進行。手番が回ってきたところで▲1一歩成としたのが(第3図)。

 

第3図:▲1一歩成


これはさすがに放置はできないので△同玉。
以下、▲1三香成△同桂▲同香成△1二歩となり第4図。

 

第4図:△1二歩


これで攻めが続かないと思ったのですが、谷川九段の指し手は▲1四成香
じっと成った香を引くんですね。

 

1四成香→2四歩→3五歩で囲いをバラバラに

▲1四成香に△2二玉としたところで、▲2四歩が攻めをつなぐ手(第5図)。

 

第5図:▲2四歩


以下、△同歩▲3五歩としたところで、後手は反撃の△8三香。
これは相手にせずに、▲2三歩△3一玉▲3四歩△同銀▲2四成香で第6図。

 

第6図:▲2四成香


後手の囲いが成香と歩だけで崩されてしまってます。
この攻め方は勉強になりますね。覚えておきたいです。

 

以下の進行は△3三歩▲3四成香△同歩▲3三歩△同金▲2五桂△4三金寄▲3三歩。
キレイに攻めが決まってますね。

 

オマケ:△9二飛型には▲9一角成の強襲あり

端攻めではないのですが、本局で参考になる手筋をもうひとつ。
第7図は終盤で後手が△6一香とした局面です。

 

第7図:△6一香


ここで谷川九段の指し手は▲9一角成
以下、△同飛に▲8二銀と進んで第8図。

 

第8図:▲8二銀


後手は8一に桂馬がいるので、△9一同飛とした形が悪すぎるんですね。

 

角での香取りを避けて飛車を1筋、9筋に寄るのはよく出るカタチですが、終盤になったときには角を切ってしまう手も有効なんですね。覚えておきたい決めワザです。

 

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