ABEMA将棋地域対抗戦の気になるチーム分けは…

ABEMA将棋地域対抗戦「監督会議」は1月6日

ABEMA地域対抗戦チーム決定

北海道・東北 屋敷伸之 広瀬章人 野月浩貴 戸辺誠 小山怜央
関東A 羽生善治 木村一基 佐々木勇気 近藤誠也 石井健太郎
関東B 渡辺明 森内俊之 永瀬拓矢 増田康宏 伊藤匠
中部 杉本昌隆 藤井聡太 豊島将之 八代弥 服部慎一郎
関西A 谷川浩司 佐藤康光 久保利明 稲葉陽 出口若武
関西B 畠山鎮 斎藤慎太郎 大石直嗣 大橋貴洸 古森悠太
中国・四国 山崎隆之 糸谷哲郎 菅井竜也 黒田尭之 藤本渚
九州 深浦康市 佐藤天彦 佐々木大地 都成竜馬 古賀悠聖

一番左側がチーム監督。

将棋で地域おこし!新棋戦「ABEMA地域対抗戦」

新棋戦「ABEMA地域対抗戦」が創設されることになりました。
将棋で地域おこしをコンセプトにしたもので、正式名称は「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」。

 

同じくABEMAで行われている師弟トーナメントは「inspired by 佐藤康光」でしたが、こちらは「inspired by 羽生善治」。新旧会長による棋戦です。監督会議が1月6日から配信されますが、その前に仕組みを整理しておきましょう。

ABEMA地域対抗戦の仕組み

  • 8つの地域チームにわかれて戦う団体戦
  • 各地域チームは監督1名+4名の5名で構成
  • 監督はあらかじめ決められている8名(下記のチーム構成参照)
  • 監督を除く全棋士が自ら所属する地域チームを選ぶ
  • 棋士が選ぶ所属チームは、必ずしも出身地でなくてよい(ゆかりのある地域などでも可)
  • 監督は所属棋士の中から団体戦に出場する4名を指名する

まずは、どんなチーム構成になるのかが見どころ。監督以外の棋士は自分で所属チームを選ぶことができるので、小さいころに引っ越した人などは出身地(出生地)とは別の地域を選ぶケースもありそうです。

 

ABEMA地域対抗戦の対局ルール

  • 持ち時間5分のフィッシャールール(1手指すごとに5秒加算で、切れ負け)
  • 団体戦で5勝先取の9番勝負
  • チーム内の5名は、3名の「先発棋士」と2名の「控え棋士」にわかれる
  • 対局順は先発1人目、先発2人目、先発3人目、先発1人目、…の順
  • 控え棋士はチーム3敗目、4敗目のタイミングで先発棋士との入替が可能

ABEMAトーナメントとおなじフィッシャールールで行われるので、1局あたり30分程度。
スピーディーな展開で、ハプニング、やらかし、大逆転が観られそうですね。

 

パブリックビューイングの開催決定

ABEMA地域対抗戦のパブリックビューイングが各地域で開催されることになりました。

パブリックビューイング「関東A vs 関西A」

日時 2024年1月20日(土)17:30:開場 18:00:開演 19:00:パブリックビューイング開始 25時終了予定
会場(関東A) 日本将棋連盟東葛支部 柏将棋センター(千葉県柏市柏5-1-2 CS21ビル3F)
会場(関西A) ジャンカラ ニッケパークタウン加古川レンガ館(兵庫県加古川市加古川町寺家町269-1 ニッケパークタウン2?3F)

パブリックビューイング「中国・四国 vs 北海道・東北」

日時 2024年1月27日(土)17:30:開場 18:00:開演 19:00:パブリックビューイング開始 25時終了予定
会場(中国・四国) 広島将棋ひろば(広島県広島市中区舟入本町7-1 吉長ビル 2F)
会場(北海道・東北) 北海道将棋会館(北海道札幌市中央区南2条西10丁目 ダイメックス札幌南2条ビル)

パブリックビューイング「中部 vs 関西B」

日時 2024年2月3日(土)17:30:開場 18:00:開演 19:00:パブリックビューイング開始 25時終了予定
会場(中部) 栄将棋教室(愛知県名古屋市中区栄4-14-21 愛旅連ビル3F)
会場(関西B) ALE HOUSE 加美屋(大阪府大阪市北区堂山町2-10 K1ビル B1F/3F)

パブリックビューイング「関東B vs 九州」

日時 2024年2月10日(土)17:30:開場 18:00:開演 19:00:パブリックビューイング開始 25時終了予定
会場(関東B) 咸宜苑(東京都渋谷区千駄ケ谷2-32-2 リベルテ青山B1)
会場(九州) THE SHIP ザシップ(福岡県福岡市博多区祇園町3-4)

いずれも事前申し込み必要。入場料1人10,000円(税込み)

 

ABEMA地域対抗戦のチーム構成

出身者数で見ると、やはり東京都と神奈川県が対象地域となっている関東Bが57名と圧倒的に多いですね。

チーム 監督 監督出身地 人数(*1) 対象地域
北海道・東北 屋敷伸之九段 北海道札幌市 15(15) 北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島
関東A 羽生善治九段 埼玉県所沢市 25(22) 埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬
関東B 渡辺明九段 東京都葛飾区 48(57) 東京、神奈川
中部 杉本昌隆八段 愛知県名古屋市 20(21) 愛知、三重、静岡、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜
関西A 谷川浩司十七世名人 兵庫県神戸市 20(20) 京都、兵庫、滋賀
関西B 畠山鎮八段 神奈川県 22(20) 大阪、奈良、和歌山
中国・四国 山崎隆之八段 広島県広島市 10(11) 広島、岡山、鳥取、島根、山口、愛媛、徳島、香川、高知
九州 深浦康市九段 長崎県 10(8) 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

*1…人数はエントリー数(出身棋士数)。監督出身地は日本将棋連盟公式サイトに表記のあるものを採用。

畠山鎮八段は出身地が神奈川県ですが、8歳のときに大阪に引越し、関西奨励会幹事を長年務めたことから関西Bの監督となっています。

 

畠山鎮八段は「第1回ABEMA師弟トーナメント」で優勝

関西B監督の畠山鎮八段は「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」で弟子の斎藤慎太郎八段と組んで優勝しています。斎藤慎太郎八段は奈良県奈良市出身で関西Bの対象地域になっているので、ABEMA地域対抗戦でも同じチームになるかもしれません。

中部に藤井聡太竜王・名人、豊島将之八段

杉本昌隆八段が監督を務める中部チームには藤井聡太竜王・名人と豊島将之八段がエントリーしています。ほかにも村田システムの村田顕弘六段などがいてチーム構成がどうなるか注目です。

 

SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦

地域にスポットをあてた棋戦としては、ほかに準公式戦(*1)の「SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦」もあります。こちらは2021年に第1回が開催された棋戦で、ファン投票によって選出された東西各3名と予選を勝ち抜いた東西各3名の計東西各6名による団体戦です(持ち時間は初手から一手30秒未満)。

 

(*1)公式戦、準公式戦についてはコチラの記事で解説

 

「東西対抗戦」の出場棋士

2023年 2022年 2021年
東軍 西軍 東軍 西軍 東軍 西軍
ファン投票1位 羽生善治 藤井聡太 永瀬拓矢 藤井聡太 羽生善治 藤井聡太
ファン投票2位 渡辺明 豊島将之 羽生善治 豊島将之 永瀬拓矢 豊島将之
ファン投票3位 永瀬拓矢 菅井竜也 渡辺明 山崎隆之
予選Aブロック通過者 青嶋未来 山崎隆之 横山泰明 糸谷哲郎 戸辺誠 澤田真吾
予選Bブロック通過者 野月浩貴 稲葉陽 増田康宏 稲葉陽 横山泰明 稲葉陽
予選Cブロック通過者 増田康宏 久保利明 近藤誠也 斎藤慎太郎 佐藤秀司 古賀悠聖

2021年はファン投票2位までの棋士が出場

東西で棋士を分けると、東の羽生、渡辺、永瀬 vs 西の藤井、豊島という図式になりますね。
これが地域対抗となるとどう変わるか注目です。

 

棋士の出身地についてはコチラの記事でまとめています