三冠達成時の棋士の年齢を比較(藤井聡太の最年少なる)

三冠達成時の棋士の年齢を比較(藤井聡太の最年少なる)

三冠達成時の年齢を比較

藤井聡太二冠の新たな最年少記録が誕生しました。
2021年9月13日の叡王戦第5局で豊島叡王に勝利し、3勝2敗でタイトルを獲得。

 

これで藤井二冠は王位、棋聖とあわせて藤井三冠となりました。

 

将棋で三冠を達成した棋士は過去に10名のみ。
そこで、三冠達成時の年齢を一覧にしてみました。

 

三冠達成時の棋士の年齢

棋士名 三冠時年齢 初タイトル 初→三冠 全タイトル数
藤井聡太 19歳1か月 17歳11か月 1年2か月 7
羽生善治 22歳3か月 19歳2か月 3年1か月 7
中原誠 24歳9か月 20歳10か月 3年11か月 5
谷川浩司 26歳2か月 21歳2か月 5年6か月 7
渡辺明 28歳11か月 20歳8か月 8年3か月 7
豊島将之 29歳0か月 28歳2か月 0年10か月 8
森内俊之 33歳8か月 31歳7か月 2年1か月 7
大山康晴 36歳2か月 27歳9か月 8年5か月 3
升田幸三 39歳3か月 33歳10か月 5年5か月 3
米長邦雄 40歳7か月 30歳1か月 10年6か月 7

 

大山、升田は全タイトル独占による三冠達成

同じ「三冠」でもタイトルの数が時代によってちがいます。1959年度まではタイトルが3つしか(名人、九段、王将)しかなかったので、この時代に三冠を達成した大山升田の両名は全タイトル独占による三冠達成でした。

 

ちなみに1960年度に4つ目のタイトル(王位)ができましたが、これを最初に獲得したのは大山康晴三冠で、史上初の四冠を達成しました。

 

これまでの最年少三冠は羽生善治九段の22歳3か月でしたが、藤井聡太二冠が9月13日の叡王戦で勝利し、19歳1か月で三冠達成。史上最年少かつ初の十代での三冠棋士となりました。

 

その叡王戦で藤井二冠の相手となった豊島叡王は初タイトル獲得から三冠達成までわずか10か月で一気に駆け上がってます。2018年の棋聖戦で羽生棋聖(当時)から初タイトルを獲得し、その翌年の名人戦で佐藤天彦名人(当時)を下し、三冠を達成しました(あと一冠は王位)。

 

プロ野球 落合博満は28歳で三冠王に

三冠王というと将棋以外ではプロ野球が思い浮かびますが、プロ野球で三冠王となった打者はこれまで7名。史上最年少での三冠王達成は落合博満(ロッテ)で28歳でした。

参考:プロ野球の三冠王(年齢)…中島治康(29)、野村克也(30)、王貞治(33)、落合博満(28)、ブーマー・ウェルズ(30)、ランディ・バース(31)、松中信彦(30)。

ちなみに、落合博満はプロ入り4年目のシーズンでの三冠王達成。
藤井二冠は2016年10月にプロデビューしたので、現在が5年目です。