棋王戦の最新情報と歴代タイトル戦の結果一覧

棋王戦(2024年)の日程決定!第1局は2/4

伊藤匠七段が藤井聡太棋王への挑戦権を獲得

挑戦者決定戦で伊藤匠七段が広瀬章人九段に2連勝し、藤井聡太棋王への挑戦権を獲得しました。
伊藤匠七段にとっては竜王戦に続いてのタイトル挑戦となります。

竜王戦は4勝0敗で藤井聡太竜王がタイトル防衛に成功しました。

 

棋王戦5番勝負日程(藤井聡太棋王vs伊藤匠七段)

日程 対局場 場所
第1局 2月4日(日) 新川文化ホール 富山県魚津市
第2局 2月24日(土) 北國新聞会館 石川県金沢市
第3局 3月3日(日) 新潟グランドホテル 新潟県新潟市
第4局 3月17日(日) 日光きぬ川スパホテル三日月 栃木県日光市
第5局 3月26日(火) 東郷神社 東京都渋谷区

 

棋王戦挑戦者決定トーナメント戦ベスト4進出者(2022〜2018年度)

年度 ベスト4進出 挑戦権獲得
2023 広瀬章人八段 伊藤匠七段 豊島将之九段 本田奎六段
2022 佐藤天彦九段 藤井聡太竜王 羽生善治九段 伊藤匠五段 藤井聡太竜王(敗者復活組)
2021 佐藤康光九段 永瀬拓矢王座 郷田真隆九段 豊島将之竜王 永瀬拓矢王座
2020 久保利明九段 糸谷哲郎八段 広瀬章人八段 永瀬拓矢二冠 糸谷哲郎八段(敗者復活組)
2019 本田奎四段 丸山忠久九段 佐々木大地五段 広瀬章人八段 本田奎四段
2018 黒沢怜生五段 佐藤天彦名人 三浦弘行九段 広瀬章人八段 広瀬章人八段

敗者復活が魅力の棋王戦

棋王

 

タイトル戦は、それぞれ挑戦者決定方法が異なります。
トーナメント戦だったりリーグ戦だったり。

 

また、トーナメント戦の組み合わせ方法も各棋戦ごとに違います。
その中でもユニークなのが棋王戦です。

 

挑戦者決定トーナメントに敗者復活システムを取り入れているのです。

 

棋王戦の敗者復活システム

棋王戦の敗者復活制は何度か変わってきているのですが、現在は挑戦者決定トーナメントでベスト4以上に残った棋士に敗者復活の可能性があります。

 

ベスト4以上で負けた棋士は敗者復活戦に回ります。

 

本戦トーナメントの優勝者と敗者復活戦側の優勝者の2番勝負でタイトルへの挑戦者が決定。

 

本戦トーナメントの優勝者は1勝すれば挑戦者に決定。
敗者復活組は2番勝負で2連勝すれば挑戦者に決定となります。

 

オリンピックの柔道でも敗者復活制がありますが、柔道の場合の敗者復活組は最高でも3位(銅メダル)ですよね。将棋の棋王戦では優勝(タイトル挑戦)の可能性もあります。

 

この敗者復活の仕組みにより、リベンジ・返り討ちの舞台が用意されるのが棋王戦の魅力。
負けたときと同じ戦法で戦うなど棋士の駆け引きも見どころとなります。

 

あのレジェンド棋士が棋王戦で16連勝!

将棋のタイトル戦は7番勝負か5番勝負となっています(棋戦により異なる)。
ちなみに、棋王戦は5番勝負(先に3勝したものが勝者)です。

 

5番勝負でも7番勝負でも、タイトル戦は実力が拮抗したもの同士が戦うのでストレート決着(4ー0、3ー0)はあまり多くありません。

 

ところが、そのタイトル戦で16連勝した棋士がいます。
羽生善治九段です。

 

16連勝の中には「3−0」のストレート防衛が4期(連続)。
これだけでもとんでもない記録です。

 

棋王戦の仕組み

  • 全棋士、女流名人、アマ名人が参加
  • 予選トーナメント通過者とシード者による本戦トーナメントを実施
  • 本戦トーナメントではベスト4以上には敗者復活制あり
  • 本戦トーナメント優勝者が挑戦者となる
  • タイトル戦は5番勝負で持ち時間は各4時間

 

歴代棋王戦の結果

年度 棋王 挑戦者 棋王から見た結果
2022 渡辺明 藤井聡太竜王 ●●○● 獲得
2021 渡辺明 永瀬拓矢王座 ○○●○ 防衛
2020 渡辺明 糸谷哲郎八段 ●○○○ 防衛
2019 渡辺明 本田 奎五段 ○●○○ 防衛
2018 渡辺明 広瀬章人竜王 ○○●○ 防衛
2017 渡辺明 永瀬拓矢七段 ○●○●○ 防衛
2016 渡辺明 千田翔太六段 ●○●○○ 防衛
2015 渡辺明 佐藤天彦八段 ○●○○ 防衛
2014 渡辺明 羽生善治名人 ○○○ 防衛
2013 渡辺明 三浦弘行九段 ○○○ 防衛
2012 郷田真隆 渡辺明竜王 ○●●● 獲得
2011 久保利明 郷田真隆九段 ○●●● 獲得
2010 久保利明 渡辺明竜王 ○●○○ 防衛