棋聖戦の最新情報と歴代タイトル戦結果

棋聖戦の最新情報と歴代タイトル戦結果

棋聖戦(2024年度)は二次予選中

藤井聡太棋聖への挑戦者を決める決勝トーナメント16名への進出をかけた二次予選(12名の枠)が行われています。

 

前期ベスト4により決勝トーナメント参加決定(予選免除)
  • 佐々木大地七段
  • 永瀬拓矢九段
  • 渡辺明九段
  • 佐々木勇気八段

2023年度ヒューリック杯棋聖戦

藤井聡太棋聖が3勝1敗で防衛

日程 対局場 場所 結果
第1局 6月5日(月) ダナン三日月 ベトナム ○藤井棋聖(先手)
第2局 6月23日(金) ホテルニューアワジ 兵庫県洲本市 ○佐々木七段(先手)
第3局 7月3日(月) 沼津御用邸東附属邸第1学問所 静岡県沼津市 ○藤井棋聖(先手)
第4局 7月18日(火) 高志の宿 高島屋 新潟県新潟市 ○藤井棋聖(後手)

 

佐々木大地七段が挑戦権を獲得

2023年の棋聖戦は、藤井聡太棋聖vs佐々木大地七段の組み合わせとなりました。
日程も決まり、第1局は海外ベトナムでの対局。藤井聡太棋聖にとって初の海外対局で注目ですね。

 

佐々木大地七段は、決勝トーナメントで大橋六段、糸谷八段、渡辺明名人、永瀬王座を下しての挑戦権獲得。タイトル戦は初出場となります。

 

将棋公式戦の海外対局

将棋の公式戦の海外対局1976年にハワイで行われた第1期棋王戦決勝リーグ戦(内藤國雄九段vs大内延介八段)が最初で、その後、タイトル戦でも海外対局が行われています。

 

最近は新型コロナの影響で海外対局は行われておらず、今回のベトナムでの棋聖戦が約4年ぶり(直近は2019年に台湾で行われた叡王戦第1局)の開催となります。

棋聖戦の仕組みと歴史

すでに6つのタイトルを保持している藤井聡太竜王が最初に獲得したタイトルが棋聖です。
2020年に行われた棋聖戦で3勝1敗で渡辺棋聖(当時)から棋聖位を獲得。

 

17歳11か月で史上最年少でのタイトル獲得となりました。
(それまでの記録は屋敷伸之九段による18歳6ヶ月での棋聖位獲得)

 

ちなみに、棋聖(きせい)という名は江戸時代の天才棋士・天野宗歩につけられていたもの。
これが昭和37年に将棋界5番目のタイトルとして誕生しました。

 

棋聖戦の歴史

将棋のタイトル戦が行われるのは年に1回ですが、棋聖戦は年に2回(前期と後期)行われるタイトル戦として誕生しました(ただし、現在は年1回に変更されています)。

 

史上最年少タイトルホルダーが誕生したのは平成2年前期。
前年後期に続いて2度目の挑戦となった屋敷五段が18歳でタイトルを獲得しました。

 

プロ棋士になってから1年10ヶ月後のことでした。

 

ちなみに、屋敷棋聖が誕生するまでの最年少記録は羽生善治の19歳での竜王位獲得。
どんな記録にも登場する羽生九段はさすがですね。

 

ちなみに、屋敷九段は変幻自在な差し回しから「忍者屋敷」「お化け屋敷」なんてニックネームをつけられています。

 

棋聖戦の仕組み

現在の棋聖戦は他のタイトル戦と同じように年1回。
次のような仕組みで行われます。

  • 一次予選、二次予選をトーナメントで実施
  • 二次予選を勝ち上がった棋士とシード棋士の合計16名で決勝トーナメント
  • 決勝トーナメント優勝者が挑戦者となる
  • タイトル戦が行われるのは毎年6月から8月
  • タイトル戦は五番勝負で持ち時間は各4時間の一日制

藤井聡太八冠が最初に獲得したタイトルが棋聖

歴代棋聖戦の結果

羽生善治V10(2008〜2017)から豊島将之、渡辺明を経て、藤井聡太V4(2020〜)となっています。

対局者 スコア 対局者 獲得/防衛 挑戦者決定戦
2023 藤井聡太 3−1 佐々木大地 防衛 佐々木大vs永瀬
2022 藤井聡太 3−1 永瀬拓矢 防衛 永瀬vs渡辺明
2021 藤井聡太 3−0 渡辺明 防衛 渡辺明vs永瀬
2020 藤井聡太 3−1 渡辺明 【獲得】 藤井聡vs永瀬
2019 渡辺明 3−1 豊島将之 【獲得】 渡辺明vs郷田
2018 豊島将之 3−2 羽生善治 【獲得】 豊島vs三浦
2017 羽生善治 3−1 斎藤慎太郎 防衛 斎藤慎vs糸谷
2016 羽生善治 3−2 永瀬拓矢 防衛 永瀬vs村山
2015 羽生善治 3−1 豊島将之 防衛 豊島vs佐藤天
2014 羽生善治 3−0 森内俊之 防衛 森内vs村山
2013 羽生善治 3−1 渡辺 明 防衛 渡辺明vs郷田
2012 羽生善治 3−0 中村太地 防衛 中村vs深浦
2011 羽生善治 3−0 深浦康市 防衛 深浦vs佐藤天
2010 羽生善治 3−0 深浦康市 防衛 深浦vs渡辺明
2009 羽生善治 3−2 木村一基 防衛 木村vs稲葉
2008 羽生善治 3−2 佐藤康光 【獲得】 羽生vs久保
2007 佐藤康光 3−1 渡辺 明 防衛 渡辺明vs久保
2006 佐藤康光 3−0 鈴木大介 防衛 鈴木vs羽生
2005 佐藤康光 3−2 羽生善治 防衛 羽生vs三浦
2004 佐藤康光 3−0 森内俊之 防衛 森内vs木村
2003 佐藤康光 3−0 丸山忠久 防衛 丸山vs郷田
2002 佐藤康光 3−2 郷田真隆 【獲得】 佐藤康vs丸山
2001 郷田真隆 3−2 羽生善治 【獲得】 郷田vs深浦
2000 羽生善治 3−2 谷川浩司 【獲得】 羽生vs森内