藤井聡太が挑む「大山康晴タイトル戦17連勝」のスゴイ中身

藤井聡太が挑む「大山康晴タイトル戦17連勝」のスゴイ中身

大山康晴十五世名人によるタイトル戦17連勝の中身

将棋タイトル戦での連勝記録は故大山康晴十五世名人による17連勝
この記録は1961年12月から1962年10月にかけて達成されたものです。

日程

結果

タイトル戦

対局相手

1961/11/16-17 九段戦第2局 二上達也(八段)
1961/12/1-2 九段戦第3局 二上達也(八段)
1961/12/13-14 九段戦第4局 二上達也(八段)
1961/12/22-23 九段戦第5局 二上達也(八段)
1961/12/29-30 九段戦第6局 二上達也(八段)
1962/1/15-16 王将戦第1局 加藤一二三(八段)
1962/1/26-27 王将戦第2局 加藤一二三(八段)
1962/2/10-11 王将戦第3局 加藤一二三(八段)
1962/2/20-21 王将戦第4局(香落ち) 加藤一二三(八段)
1962/4/12-13 名人戦第1局 二上達也(八段)
1962/4/26-27 名人戦第2局 二上達也(八段)
1962/5/10-11 名人戦第3局 二上達也(八段)
1962/5/24-25 名人戦第4局 二上達也(八段)
1962/7/27-28 王位戦第1局 花村元司(八段)
1962/8/10-11 王位戦第2局 花村元司(八段)
1962/8/23-24 王位戦第3局 花村元司(八段)
1962/9/10-11 王位戦第4局 花村元司(八段)
1962/10/26-27 十段戦第1局 升田幸三(九段)
1962/11/9-10 十段戦第2局 升田幸三(九段)

当時の将棋のタイトルは、名人、王将、九段(この年に十段に)、王位の4つ。

十段は1988年に竜王位になっています。

 

この連勝記録が止まった後に5つめのタイトル戦棋聖戦が行われました。
創設された棋聖位も大山康晴四冠が獲得し、五冠となっています。

 

大山康晴四冠がタイトル戦17連勝を記録していたのは38歳から39歳にかけて。この連勝後の1963年から1966年にはタイトルを19期連続で獲得していて、この頃が大山康晴十五世名人の全盛期と言われています。

 

17連勝の中に「香落ち」もあり!

タイトル戦17連勝の中身で驚くのが「香落ち」の対局もあったということ。当時の王将戦は「三番手直り」の指し込み制を採用していたため、3連勝した時点でタイトル防衛が確定。第4局は「香車」を落として行われ、この対局でも大山が勝利しています。

 

ちなみに、このときの対局相手は「ひふみん」こと加藤一二三(八段)。
「ひふみん」が22歳の若手だったときの出来事です。

 

指し込み制は現在では行われていないため、「香落ち」でも勝ってしまうというのは藤井八冠でも達成することができません。

 

藤井聡太八冠のタイトル戦16連勝の中身

藤井八冠の現在のタイトル戦連勝が始まったのは2023年9月に行われた王座戦第2局から。八冠独占がかかったあの王座戦からです。そこから持将棋が1局あったものの負けなし。16連勝まで来ました。

日程

結果

タイトル戦

対局相手

2023/8/31 王座戦第1局 永瀬拓矢(王座)
2023/9/12 王座戦第2局 永瀬拓矢(王座)
2023/9/27 王座戦第3局 永瀬拓矢(王座)
2023/10/6-7 竜王戦第1局 伊藤匠(七段)
2023/10/11 王座戦第4局 永瀬拓矢(王座)
2023/10/17-18 竜王戦第2局 伊藤匠(七段)
2023/10/25-26 竜王戦第3局 伊藤匠(七段)
2023/11/10-11 竜王戦第4局 伊藤匠(七段)
2024/1/7-8 王将戦第1局 菅井竜也(八段)
2024/1/20-21 王将戦第2局 菅井竜也(八段)
2024/1/27-28 王将戦第3局 菅井竜也(八段)
2024/2/4 棋王戦第1局 伊藤匠(七段)
2024/2/7-8 王将戦第4局 菅井竜也(八段)
2024/2/4 棋王戦第2局 伊藤匠(七段)
2024/3/3 棋王戦第3局 伊藤匠(七段)
2024/3/17 棋王戦第4局 伊藤匠(七段)
2024/4/7 叡王戦第1局 伊藤匠(七段)
2024/4/10-11 名人戦第1局 豊島将之(九段)