

2025年度竜王戦終了時点でのタイトル保持者はこうなっています。
| タイトル | 保持者 | 保持期間 | 直近の相手(結果) |
|---|---|---|---|
| 竜王 | 藤井聡太 | 5期連続(永世竜王を獲得) | 佐々木勇気八段(●●●●) |
| 名人 | 藤井聡太 | 3期連続 | 永瀬拓矢九段(●●●○●) |
| 叡王 | 伊藤 匠 | 2期連続 | 斎藤慎太郎八段(○●●○●) |
| 王位 | 藤井聡太 | 6期連続(永世王位を獲得) | 永瀬拓矢九段(●●●○○●) |
| 王座 | 伊藤 匠 | 奪取 | 藤井聡太王座(○●●○●) |
| 棋聖 | 藤井聡太 | 6期連続(永世棋聖を獲得) | 杉本和陽六段(●●●) |
| 棋王 | 藤井聡太 | 3期連続 | 増田康宏八段(●●●) |
| 王将 | 藤井聡太 | 4期連続 | 永瀬拓矢九段(●●●○●) |
タイトルは序列順
現在、藤井聡太竜王・名人が六冠を保持しています。藤井六冠は永世位も永世竜王、永世王位、永世棋聖と永世三冠になっています。なお、藤井聡太竜王・名人が全八冠を保持していた期間は254日でした。
藤井聡太竜王・名人が全八冠制覇を再度果たすには、保持しているタイトルを防衛しながら、叡王戦、王座戦の挑戦権を獲得し、叡王戦五番勝負と王座戦五番勝負で伊藤匠二冠に勝つことが必要です。2025年度の叡王戦本戦トーナメントでは準決勝で糸谷哲郎八段に敗れ、挑戦権獲得ならず。挑戦権獲得の機会は翌年度以降に持ち越しとなりました。

伊藤匠二冠がタイトルを獲得、防衛したときは、いずれも五番勝負の5局目で勝利してのものです。勝負強いですね。
永世称号とは、タイトルを一定期間保持すると与えられるもので、引退後に名乗ることができる称号です。
現時点での永世称号資格獲得者は次の通りです。
| 永世竜王 | 渡辺明、羽生善治 | 連続5期もしくは通算7期保持 |
|---|---|---|
| 永世名人 | 木村義雄、大山康晴、中原誠、谷川浩司、森内俊之、羽生善治 | 通算5期保持 |
| 永世叡王 | 通算5期保持 | |
| 永世王位 | 大山康晴、中原誠、羽生善治、藤井聡太 | 連続5期もしくは通算10期保持 |
| 名誉王座 | 中原誠、羽生善治 | 連続5期もしくは通算10期保持 |
| 永世棋王 | 羽生善治、渡辺明 | 連続5期 |
| 永世王将 | 大山康晴、羽生善治 | 通算10期保持 |
| 永世棋聖 | 大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光、藤井聡太 | 通算5期保持 |
羽生善治九段は永世七冠の称号を獲得しています。
藤井聡太竜王は永世竜王まであと1期(連続5期)となっています。
永世称号は本来は引退後に襲名するものですが、谷川浩司九段は「これまでの実績と将棋界への貢献を考慮し」、十七世名人を襲名しました。
2025年度王位戦終了時点での通算でのタイトル獲得数はこうなっています。
| 棋士 | 獲得数 | 登場数 | 永世称号 |
|---|---|---|---|
| 1.羽生善治 | 99 | 138 | 永世竜王、十九世名人、永世王位、名誉王座、永世棋聖、永世棋王、永世王将 |
| 2.大山康晴 | 80 | 112 | 十五世名人、永世十段、永世王位、永世棋聖、永世王将 |
| 3.中原誠 | 64 | 91 | 十六世名人、永世十段、永世王位、名誉王座、永世棋聖 |
| 4.渡辺明 | 31 | 45 | 永世竜王、永世棋王 |
| 4.藤井聡太 | 31 | 34 | 永世王位、永世棋聖 |
| 6.谷川浩司 | 27 | 57 | 十七世名人 |
| 7.米長邦雄 | 19 | 48 | 永世棋聖 |
| 8.佐藤康光 | 13 | 37 | 永世棋聖 |
| 9.森内俊之 | 12 | 25 | 十八世名人 |
通算タイトル獲得数は羽生善治永世九段が99期とダントツですが、藤井聡太竜王・名人もすでに通算31期と羽生九段の3分の1近くに迫っています。
羽生善治九段が七冠独占を達成したのが1995年度(1996年2月14日)でした。
このとき以降の歴代タイトル保持者を一覧にしてみるとこうなります。

タイトル獲得通算99期の羽生九段が圧倒的に多く、竜王、棋王で連覇が長い渡辺明九段が次に多くなっています。
渡辺明九段のタイトル獲得回数は31期で歴代4位の多さ(2位大山康晴十五世名人99期、3位中原誠十六世名人64期)
2018年の棋聖戦で羽生善治棋聖から豊島将之八段が棋聖位を奪取したことで、八大タイトルを8人の棋士が分け合う戦国時代となりました。このときのタイトルホルダーは次の通り。
ちなみに、この年(2018年)の2月に行われた朝日杯将棋オープン戦では藤井聡太五段が初優勝しています(優勝により六段昇段)。この戦国時代からあっという間に藤井時代に。
藤井聡太竜王・名人が初タイトルを獲得したのは、2020年7月の棋聖戦(対渡辺明棋聖)で、その後、王位→叡王→竜王→王将→棋王→名人→王座と八冠独占を達成しました。
| 順位 | 棋士名 | タイトル獲得回数 |
|---|---|---|
| 1位 | 羽生善治(*) | 99期 |
| 2位 | 大山康晴 | 80期 |
| 3位 | 中原誠 | 64期 |
| 4位 | 渡辺明(*) | 31期 |
| 5位 | 藤井聡太(*) | 28期 |
| 6位 | 谷川浩司(*) | 27期 |
| 7位 | 佐藤康光(*) | 13期 |
(*)は現役棋士
藤井聡太竜王・名人はすでに歴代5位となるタイトル28期を獲得しています。
歴代1位は99期の羽生善治九段で、藤井七冠と羽生九段の差は71期もあります。
将棋のタイトルは序列が決まっていて、現在の序列は1位から竜王→名人→王位→叡王→王座→棋王→王将→棋聖となっています。竜王と名人は八大タイトルの中でも別格とされていますが、序列では竜王→名人の順になっています。
史上最年少で名人となった藤井聡太竜王・名人は「実力制第十六代名人」となります。木村義雄実力制第一代名人から数えて16人目。歴代の実力制名人はこのような方々です。
| 実力制名人 | 棋士名 | 永世称号 |
|---|---|---|
| 第一代 | 木村義雄 | 十四世 |
| 第二代 | 塚田正夫 | |
| 第三代 | 大山康晴 | 十五世 |
| 第四代 | 升田幸三 | |
| 第五代 | 中原誠 | 十六世 |
| 第六代 | 加藤一二三 | |
| 第七代 | 谷川浩司 | 十七世 |
| 第八代 | 米長邦雄 | |
| 第九代 | 羽生善治 | 十九世資格者 |
| 第十代 | 佐藤康光 | |
| 第十一代 | 丸山忠久 | |
| 第十二代 | 森内俊之 | 十八世資格者 |
| 第十三代 | 佐藤天彦 | |
| 第十四代 | 豊島将之 | |
| 第十五代 | 渡辺明 | |
| 第十六代 | 藤井聡太 |
永世名人の称号は名人位を5期以上保持すると与えられるものです。永世名人位限らず永世称号は引退後に名乗るものなので羽生九段と森内九段は「十九世名人資格者」「十八世名人資格者」となっていますが、谷川九段はこれまでの功績から現役のまま十七世名人を名乗ることが認められています。
八大タイトル戦の次に格付けされる四大一般棋戦(朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯将棋トーナメント、将棋日本シリーズJTプロ公式戦)の歴代優勝者はこのようになっています。
藤井聡太竜王・名人は2022年度に四大一般棋戦の完全制覇を達成しています。
女流にも現在8つタイトルがあります。
| タイトル名 | 棋戦名 | 現保持者 | タイトル戦 | 持ち時間 | 創設 |
|---|---|---|---|---|---|
| 白玲 | ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦 | 西山朋佳 | 七番勝負 | 4時間 | 2021年 |
| 清麗 | 大成建設杯清麗戦 | 福間香奈 | 五番勝負 | 4時間 | 2019年 |
| 女王 | マイナビ女子オープン | 西山朋佳 | 五番勝負 | 3時間 | 2007年 |
| 女流王座 | リコー杯女流王座戦 | 福間香奈 | 五番勝負 | 3時間 | 2011年 |
| 女流名人 | 岡田美術館杯女流名人戦 | 福間香奈 | 五番勝負 | 3時間 | 1974年 |
| 女流王位 | 女流王位戦 | 福間香奈 | 五番勝負 | 4時間 | 1989年 |
| 女流王将 | 霧島酒造杯女流王将戦 | 西山朋佳 | 三番勝負 | 3時間 | 1978年 |
| 倉敷藤花 | 大山名人杯倉敷藤花戦 | 福間香奈 | 三番勝負 | 2時間 | 1993年 |
現保持者は2024年12月末時点でのもの
女流タイトルで序列1位は白玲で賞金は1500万円です。
