将棋は年齢を重ねても楽しむことができる趣味です。身体を動かす趣味は年を重ねるときつくなってきますし、昔は出来てたのに…ってことが出来なくなってさみしくなることもありますよね。
将棋で使うのは頭と指だけ。頭と指さえ動けば、いくつになっても楽しめますし、年齢を重ねても強くなる(上手くなる)余地が十分にある趣味です。
また、ひとりでも、二人でも、大人数でもできるのが将棋のいいところ。
人数が集まらないとできない、自分はやる気なのに最近、みんな集まらなくて…なんて心配が無用です。
雨の日も風の日もできるので、天候の心配も不要。
ネットにつながる環境さえあれば、夜中でもひとりで楽しむことができます。
50歳を過ぎると趣味を楽しむときに制限(身体がキツイ、仲間が集まらない、寒い・暑いのがつらくなってきた)が出てきてしまうものですが、こうしたことがないのが将棋です。
しかも、たいしてお金がかからないんですよね。
将棋を趣味にしておかない人生はもったいない!そう声を大にしていいたいです。
プロの世界でも2023年に新しい棋戦「達人戦」というものが始まりました。タイトルとは別の公式棋戦のひとつという位置づけですが、参加できる棋士が50歳以上という年齢制限がある棋戦です。第1回の優勝者は羽生善治九段。これから毎年、開催されることになります。
49歳11か月という50歳目前で名人位のタイトルを獲得したのが故米長邦雄永世棋聖です。現時点で史上最年長名人。50歳での名人在位も故米長邦雄永世棋聖だけです。
そうはいっても、50歳から新しいことを覚えるのはシンドイ。というか無理。
どれだけカンタンに説明してもらっても、右から左に抜けていくだけで、なにひとつ覚えられない…。
そう考えてしまうのは間違いです。
将棋を始めるには、まず将棋のルールを覚えないといけない。駒の動かし方を覚えるのがムリ。
この考え方が間違ってます。
駒の動かし方なんて覚える必要ありません。
いまはネット将棋の時代です。
駒をクリックすると、その駒を動かすことができる場所をソフトが示してくれます。
動かせない場所には、駒が行かないようになってるのです。
駒の動かし方なんて、覚える前に始めても、やってるうちに覚えちゃう。
これがいまの将棋の覚え方です。
ただ、ネットで将棋を指すってインストールとかややこしそう…。そう思ってしまうかもしれません。
確かにプロ仕様のものを使う場合はそうですが、インストールなしでブラウザだけで使えるソフトもあります。
「ブラウザだけで使える」というのは、インターネットにつながる環境があれば、インストールなしで使えるという意味
初心者にオススメなのは「ぴよ将棋」。
ぴよ将棋の画面。
ぴよ将棋は対コンピューターで将棋ができるソフトです。
コンピューターのレベルも設定できるので、まるっきりの初心者でも使えます。
スグに始められるといっても何をどうすればいいかわからない…という人は、コレだけ覚えて。
取った駒は好きなところに打つことができますが、行き場所のないところには打つことができません。
(↑こうしたこともソフトが示してくれるので覚える必要はありません。)
では、とりあえず始めちゃいましょう!
50歳から新しいことを覚えるにはフットワークの軽さも大切です。
年を重ねると始める前に頭で考えてしまうことも多くなってしまうと思いますが、気にせず始めちゃいましょう。
ぴよ将棋なら相手はコンピューターなので、間違えたら恥ずかしいとかもありませんしね。
とりあえずで、始めちゃっても勝てないとイライラしちゃいますよね。面白くもありません。
一番下のレベルでも勝てないのか…なんて落ち込んだら、やめたくなりますよね。
勝つことだけを目的としてしまうと、どうしてもそうなりがちです。
ゲームなので勝つことを目的にするのはいいのですが、勝つこと以外の楽しみ方が将棋にはあります。
相手の駒をたくさん取る。
これもけっこう楽しいです。
王将は取れなくても、それ以外の駒なら初心者でも取ることができます。
将棋には駒の価値が低い順に、歩→香→桂→銀→金→角→飛→王と8種類の駒があります。
王将はラスボス。
ラスボスは倒せなくても(取れなくても)、ほかの駒を取ることができた。
今回は桂を取ることができた。銀も金も取ることができた。角を取れた。
と、相手の強い駒を取れるようになることでレベルアップを感じられます。
王を取るのは最終目標。
ただ、その前の段階でも楽しめるようになると、将棋をやるのが楽しくなってきます。
将棋はいつまでも続けられる趣味です。
50歳からでも何歳からでも始められることができます。ぜひ、将棋の世界へいらしてください。
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