将棋の簡単な覚え方(駒の動かし方編)

将棋の簡単な覚え方(駒の動かし方編)

駒の動かし方を覚えよう

将棋の駒は全部で8種類。王、飛車、角、金、銀、桂、香、歩です。
相手陣に入って「成る」と王と金以外は、それぞれ次のように変わります。

飛車
成銀
成桂
成香
と金

「成銀」みたいにすべて「成ナントカ」で統一してくれれば覚えやすいのに…と思うのはヤボ。
「竜」「馬」「と金」があったほうがオシャレでしょ。

 

成ると駒の動かし方が変わるので、それを含めてまとめました。

 

王と金の動かし方

まずは「成る」ことがない「」と「」の動かし方。

  • 玉…前後左右ナナメに1マスずつ動かせる
  • 金…左右ナナメ後ろを除いて1マスずつ動かせる

 

飛車、竜の動かし方

飛車と飛車が成ったときのの動きはこちら。

  • 飛車…前後左右にどこまでも(あいだに駒がない限り)動かせる
  • 竜…飛車の動き+ナナメに1マス動かせる

 

角、馬の動かし方

と角が成ったときのの動きはこちら。

  • 角…ナナメにどこまでも(あいだに駒がない限り)動かせる
  • 馬…角の動き+上下左右に1マス動かせる

 

銀、成銀の動かし方

成銀の動きはこちら。

  • 銀…ナナメに1マスまたは前に1マス動かせる
  • 成銀…金の動きとおなじ(左右ナナメ後ろを除いて1マスずつ動かせる)

銀は成銀になると、銀のときは動かせていた左右ナナメ後ろに動かせなくなります。

 

桂、成桂の動かし方

成桂の動きはこちら。

  • 桂…2マス前の左右どちらかに動かせる
  • 成桂…金の動きとおなじ(左右ナナメ後ろを除いて1マスずつ動かせる)

桂は成桂になると、桂のときは動かせていたところに動かせなくなります。

 

香、成香の動かし方

成香の動きはこちら。

  • 香…前にどこまでも(あいだに駒がない限り)動かせる
  • 成香…金の動きとおなじ(左右ナナメ後ろを除いて1マスずつ動かせる)

香は飛車の前だけバージョンのような駒です。
ただし、成香になると飛車とはちがい前には1マスしか動かせなくなります。

 

歩、と金の動かし方

と歩が成ったときの「と金」の動きはこちら。

  • 歩…前に1マス動かせる
  • と金…金の動きとおなじ(左右ナナメ後ろを除いて1マスずつ動かせる)

成ったときに最も「変わり身」があるのが「歩」です。
成る前に動かせるマスは1か所だけですが、成ると動かせる場所が6か所と6倍にもなります。

 

簡単な覚え方(タテヨコ系、ナナメ系などグループ化して覚える)

将棋の駒の動かし方を一つずつ紹介しましたが、8種類もあると覚えるのが大変ですよね。
成ると動きが変わる駒もあるので、8種類=8パターン覚えればいい訳でもありませんし。

 

8種類覚えるぐらい楽勝という記憶力がいい人は別として、将棋を覚えようとしてもここで挫折してしまいがち。

 

そこで、同じような動きをする駒ごとにまとめてみました。
飛車、角、金…と順番に覚えるよりも、こちらのほうが覚えやすいかもしれません。

 

タテヨコ系の駒(飛車、金、香)の動かし方

タテヨコの動きが中心となるのが飛車です。

  • 飛…タテヨコにどこまでも(あいだに駒がない限り)動かせる
  • 金…飛車の1マスだけバージョン+ナナメ前の1マスに動かせる
  • 香…飛車のタテ(前)だけバージョン

 

ナナメ系の駒(角、銀)の動かし方

ナナメの動きが中心となるのがです。

  • 角…ナナメにどこまでも(あいだに駒がない限り)動かせる
  • 銀…角の1マスだけバージョン+前の1マスに動かせる
金と銀の動かし方

駒の動かし方を覚えるときに一番紛らわしいのが金と銀なんですよね。名称からして似てますし、動かせる場所も似ていて、混乱しがち。そこで、金は飛車の、銀は角の1マスだけバージョンが基本の動きで、プラスアルファとして、金も銀も前の1マスへはすべて(どの方向でも)動かせると覚えることをオススメします。

 

頭ヨワイ系の駒(角、桂)の動かし方

をディスってるわけではないのですが、この2つは「頭がヨワイ」駒です。

 

将棋用語で「頭(あたま)」とは、自分の一つ前のマスのこと。
角も桂もココに動かせないんですね。なので、ココに相手の歩が来ると、そのままでは取られてしまいます。

 

実戦でも、角頭(かくとう)、桂頭(けいとう)を攻める手はよく出てきます。

 

駒の動かし方を覚えなくても将棋を始めることができる

覚えるのが面倒くさい、覚えられない!というひとは、とりあえず将棋ソフトで将棋を始めちゃいましょう。

 

将棋ソフトなら動かしたい駒をクリックして「持つ」と、動かせる場所が盤上に表示されます。
動かせないところには、駒が置けないように(クリックできないように)なっているんですね。

 

なので、覚えてなくてもできちゃいます。
で、指してるうちに自然と覚えちゃいます。

 

むずかしく考えずに、気軽に将棋を始めてみましょう!