将棋の駒は全部で8種類。王、飛車、角、金、銀、桂、香、歩です。
相手陣に入って「成る」と王と金以外は、それぞれ次のように変わります。
飛車 | 竜 |
---|---|
角 | 馬 |
銀 | 成銀 |
桂 | 成桂 |
香 | 成香 |
歩 | と金 |
「成銀」みたいにすべて「成ナントカ」で統一してくれれば覚えやすいのに…と思うのはヤボ。
「竜」「馬」「と金」があったほうがオシャレでしょ。
成ると駒の動かし方が変わるので、それを含めてまとめました。
まずは「成る」ことがない「玉」と「金」の動かし方。
飛車と飛車が成ったときの竜の動きはこちら。
角と角が成ったときの馬の動きはこちら。
銀と成銀の動きはこちら。
銀は成銀になると、銀のときは動かせていた左右ナナメ後ろに動かせなくなります。
桂と成桂の動きはこちら。
桂は成桂になると、桂のときは動かせていたところに動かせなくなります。
香と成香の動きはこちら。
香は飛車の前だけバージョンのような駒です。
ただし、成香になると飛車とはちがい前には1マスしか動かせなくなります。
歩と歩が成ったときの「と金」の動きはこちら。
成ったときに最も「変わり身」があるのが「歩」です。
成る前に動かせるマスは1か所だけですが、成ると動かせる場所が6か所と6倍にもなります。
将棋の駒の動かし方を一つずつ紹介しましたが、8種類もあると覚えるのが大変ですよね。
成ると動きが変わる駒もあるので、8種類=8パターン覚えればいい訳でもありませんし。
8種類覚えるぐらい楽勝という記憶力がいい人は別として、将棋を覚えようとしてもここで挫折してしまいがち。
そこで、同じような動きをする駒ごとにまとめてみました。
飛車、角、金…と順番に覚えるよりも、こちらのほうが覚えやすいかもしれません。
タテヨコの動きが中心となるのが飛車、金、香です。
ナナメの動きが中心となるのが角、銀です。
駒の動かし方を覚えるときに一番紛らわしいのが金と銀なんですよね。名称からして似てますし、動かせる場所も似ていて、混乱しがち。そこで、金は飛車の、銀は角の1マスだけバージョンが基本の動きで、プラスアルファとして、金も銀も前の1マスへはすべて(どの方向でも)動かせると覚えることをオススメします。
角と桂をディスってるわけではないのですが、この2つは「頭がヨワイ」駒です。
将棋用語で「頭(あたま)」とは、自分の一つ前のマスのこと。
角も桂もココに動かせないんですね。なので、ココに相手の歩が来ると、そのままでは取られてしまいます。
実戦でも、角頭(かくとう)、桂頭(けいとう)を攻める手はよく出てきます。
覚えるのが面倒くさい、覚えられない!というひとは、とりあえず将棋ソフトで将棋を始めちゃいましょう。
将棋ソフトなら動かしたい駒をクリックして「持つ」と、動かせる場所が盤上に表示されます。
動かせないところには、駒が置けないように(クリックできないように)なっているんですね。
なので、覚えてなくてもできちゃいます。
で、指してるうちに自然と覚えちゃいます。
むずかしく考えずに、気軽に将棋を始めてみましょう!