現役棋士の平均年齢、世代別人数は?

現役棋士の平均年齢、世代別人数は?

現役棋士の平均年齢と世代別人数

現役棋士の年齢を世代別に集計すると最も多いのは、斎藤慎太郎八段(29)、出口若武六段(27)らいるがいる25歳〜29歳で、合計で27人。その次は羽生世代の26人でした(2023年1月1日時点)。

 

現役棋士の世代別人数

 

スポーツなどで現役選手の世代別人数を集計すると、基本的に年齢層が若いほうの人数が多くて、年齢が高くなるにつれ人数が少なくなるものですが、将棋界はちがいます。

 

なんといっても羽生世代が多い。
50歳を超えた現在でも2番目の多さです。

 

羽生世代のあおりを受けた形で、その下の世代は人数が少なくなっています。

 

現役棋士の平均年齢は41.6歳

ちなみに、現役棋士の平均年齢41.6歳で中央値も41歳です(2023年1月1日時点)。
(山崎隆之八段などが41歳です。)

 

現役棋士の年齢と各年齢での出来事

主な現役棋士の年齢(2023年1月1日時点)と各年齢での出来事を一覧にしてみました。

年齢 主な現役棋士 出来事
69歳 青野照市
66歳 最年長タイトル挑戦(大山康晴)
60歳 谷川浩司
59歳 島朗 最年長タイトル保持(大山康晴)
56歳 森下卓 最年長タイトル奪取(大山康晴)
52歳 羽生善治、森内俊之、藤井猛、丸山忠久
49歳 木村一基 名人初獲得(米長邦雄)
47歳 久保利明 永世七冠達成(羽生善治)
46歳 田村康介 タイトル初獲得の最年長記録(木村一基)
42歳 松尾歩 名人初獲得(加藤一二三)
38歳 渡辺明、村山慈明
35歳 広瀬章人
34歳 佐藤天彦、中村太地、稲葉陽、糸谷哲郎
32歳 豊島将之
31歳 澤田真吾 自身初タイトル獲得(森内俊之)
30歳 永瀬拓矢、菅井竜也 自身初タイトル獲得(米長邦雄)
29歳 斎藤慎太郎、高見泰地、三枚堂達也 自身初タイトル獲得(加藤一二三)
28歳 八代弥、千田翔太、佐々木勇気 自身初タイトル獲得(豊島将之)
26歳 近藤誠也 自身初タイトル獲得(永瀬拓矢)
25歳 増田康宏 七冠独占(羽生善治)
24歳 斎藤明日斗 自身初タイトル獲得(佐藤康光)
20歳 藤井聡太、伊藤匠 自身初タイトル獲得(渡辺明)
17歳 藤本渚 最年少タイトル獲得(藤井聡太)

 

こうしてみると故大山康晴十五世名人のスゴさに気づきますね。
現在の島朗九段の年齢までタイトルを保持していたのです。

 

大山名人の記録を破ってきた棋士と言えば羽生善治九段です。
羽生九段には、最年長記録も達成してもらいたいですね。

 

タイトル七冠独占は25歳のとき

一方、羽生九段の大記録「タイトル七冠独占」は25歳のときでした。

 

この記録に挑戦するのが藤井聡太竜王。
タイトルがひとつ増えて八冠になっていますがこれも見てみたい偉業です。

 

平成将棋史を当時の世相と振り返る


【問】羽生善治が七冠を独占していたときの出来事は?
(A)「たまごっち」発売開始
(B)猿岩石が電波少年でヒッチハイクに挑戦
(C)野茂英雄が大リーグでノーヒットノーランを達成