「千駄ヶ谷の受け師」木村一基九段の実績を年表で振り返る

「千駄ヶ谷の受け師」木村一基九段の実績を年表で振り返る

「千駄ヶ谷の受け師」木村一基九段の年表

46歳3か月での初タイトル獲得という最年長記録も持つ木村一基九段の実績を年表でふり返ってみました。まさに「百折不撓」という歴史になっています。

 

木村一基九段の百折不撓な年表

西暦年 年齢 実績
1973年6月 誕生

出身は千葉県四街道市

1985年12月 12歳

奨励会入会

1997年4月 23歳

四段となる

1999年4月 25歳

五段となる

2001年12月 28歳

六段となる

2002年10月 29歳

新人王戦で優勝(決勝の相手は鈴木大介六段)

2003年4月 29歳

七段となる

2005年10月 32歳

竜王戦(渡辺明竜王)に挑戦

2007年4月 33歳

八段となる、A級入り

2008年9月 35歳

王座戦(羽生善治王座)に挑戦

2009年6月 35歳

棋聖戦(羽生善治棋聖)に挑戦

2009年7月 36歳

王位戦(深浦康市王位)に挑戦

2011年2月 37歳

朝日杯将棋オープン戦で優勝(決勝の相手は羽生善治名人)

2014年7月 41歳

王位戦(羽生善治王位)に挑戦

2016年7月 43歳

王位戦(羽生善治王位)に挑戦

2017年6月 44歳

九段となる

2019年9月 46歳

王位戦(豊島将之王位)に挑戦し、初のタイトル獲得

2020年8月 47歳

王位戦で藤井聡太棋聖に敗れ失冠

2021年9月 48歳

王座戦(永瀬拓矢王座)に挑戦

 

プロデビューは23歳と遅咲き

木村一基九段が奨励会に入会したのは、羽生善治九段が史上3人目の中学生棋士となった1985年12月です。小学6年生だった木村少年にとっては、中学生の羽生さんがプロになったというのは大きな刺激になったと思われます。

 

ちなみに、木村九段と同学年なのは行方尚史九段と野月浩貴八段で、同じ小学生将棋名人戦で野月少年が優勝、行方少年が3位、木村少年がベスト8という記録が残っています。

 

奨励会入会から11年あまりを経てプロデビュー。
23歳での遅咲きでした。

 

7回目の挑戦でタイトル獲得

プロに入ってからは勝ち星を伸ばし、1998年度に新人賞、1999年度に勝率一位賞、2001年度には勝率一位賞・最多勝利賞・最多対局賞を受賞しています。

 

初のタイトル挑戦2005年の竜王戦で32歳のとき。
渡辺明竜王に挑戦しましたが、0勝4敗で敗れてしまいました。

 

以降、タイトル挑戦は続くも、獲得はならず。特に2009年の王位戦では、3連勝してタイトル獲得まであと1勝と迫りながら4連敗してしまいました。

 

ただ、百折不撓の木村八段(当時)は、これでは終わりません。2011年2月の朝日杯将棋オープン戦では、準決勝で渡辺明竜王に、決勝で羽生善治名人に勝利し、優勝します。

 

そして、2019年の王位戦
7回目のタイトル挑戦でついに悲願のタイトルを獲得しました。

 

翌年には藤井棋聖に敗れ、タイトルを失ってしまったものの、2021年に再びタイトル戦の舞台に戻ってきています。まさに、百折不撓ですね。

 

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