藤井四段の公式戦29連勝はこれまでの記録を1勝上回り、歴代新記録となりました。連勝はストップしてしまいましたが、藤井四段に更新の期待がかかる記録はほかにもあります。
どんなものがあるか調べてみました。
将棋界には竜王、名人など全部で8つのタイトルがあります。タイトルを獲得するには挑戦者となりタイトル保持者とのタイトル戦で勝利しなければなりません。
現時点での史上最年少タイトル獲得記録は屋敷伸之五段(当時)による18歳6ヶ月での棋聖位獲得です。プロになってから1年10ヶ月でのタイトル獲得でした。
藤井四段にも、この記録更新のチャンスがあります。
名人戦以外のタイトル戦は1年以内に挑戦者になる可能性があるからです。
詳しくは⇒藤井四段が最初に獲得する可能性が高いタイトルは?にまとめています。
将棋界では4月1日から3月31日までを1年間とし年間勝率をランキングしています。
この記録の歴代1位は、中原誠十六世名人による85.45%
47勝8敗という成績でのものでした。
1967年度の記録なので、かなり古い記録(それだけ破られていない記録)です。
順位 | 棋士名 | 勝率 | 成績 | 年度 |
---|---|---|---|---|
1位 | 中原誠 | 85.45% | 47勝 8敗 | 1967年度 |
2位 | 中村太地 | 85.11% | 40勝 7敗 | 2011年度 |
3位 | 羽生善治 | 83.64% | 46勝 9敗 | 1995年度 |
4位 | 木村一基 | 83.56% | 61勝12敗 | 2001年度 |
5位 | 桐山清澄 | 82.61% | 38勝 8敗 | 1968年度 |
(出所:日本将棋連盟ホームページ)
順位 | 棋士名 | 勝率 | 成績 | 年度 |
---|---|---|---|---|
1位 | 藤井聡太 | 92.30% | 24勝 2敗 | 2017年度 |
(出所:日本将棋連盟ホームページ)
プロ同士の戦いで勝率が90%超えというのはとてつもない数字です。
連勝記録ストップ後も連敗していないところを見ると、新記録達成の可能性が高そうです。
勝率とともに年間の勝利数もランキングがあります。
歴代1位は羽生善治三冠による年間68勝(2000年度)。
ちなみに、歴代2位も羽生三冠の64勝(1988年度)です。
順位 | 棋士名 | 勝率 | 年度 |
---|---|---|---|
1位 | 羽生善治 | 68勝 | 2000年度 |
2位 | 羽生善治 | 64勝 | 1988年度 |
3位 | 森内俊之 | 63勝 | 1991年度 |
4位 | 羽生善治 | 61勝 | 1992年度 |
4位 | 木村一基 | 61勝 | 2001年度 |
(出所:日本将棋連盟ホームページ)
8月1日時点での藤井四段は2017年度の勝利数は24勝。
単純計算だと1ヶ月で6勝。
このペースが続けば6勝×12ヶ月で72勝の新記録となります。
こちらも注目の記録となりそうです。