将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証してみました

将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証してみました

将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証

十代で初の五冠となった藤井聡太竜王がどこまで強くなるのか気になりますよね。

 

一般的に棋士が最も強くなるのは20代から30代と言われていますが、早熟タイプもいれば、遅咲きタイプもいるハズ。そこで、主な棋士のピーク年齢をタイトル履歴から探ってみました。

 

現役の棋士に対してピーク年齢がいくつだったというのは、すでにピークを過ぎてしまったと言っているようで、失礼なのですが、あくまで現時点でピークと思える年齢ということです。

 

また、いつをピークとするかも見方がいろいろありますが、ここではタイトルを最も多く獲得した年齢をピークとしています。

 

主な棋士のピーク年齢

棋士名 プロ入り ピーク年齢 ピーク時実績
羽生善治 15歳 25歳 七冠達成
谷川浩司 14歳 29歳 四冠達成
渡辺明 15歳 28歳、35歳 三冠達成
加藤一二三 14歳 42歳 二冠達成(名人、十段)
中原誠 18歳 30歳 五冠達成
森内俊之 16歳 33歳 三冠達成
佐藤康光 17歳 23歳 竜王位獲得

(敬称略)

 

羽生善治竜王に関しては、その実績からずっとピークが続いているともいえるのですが、七冠達成時が最もピークだったとすると、25歳のときの出来事です。

 

ちなみに、初タイトル獲得は19歳2ヶ月のときで、当時の最年少記録でした。

 

藤井二冠と比べられることが多い加藤一二三九段ですが、タイトル獲得数をピーク年齢とすると、42歳のときとなります。

 

39歳のときも王将、棋王の二冠ですが、名人を含む二冠を達成した42歳のときをピークとしました。タイトルにはあまり縁がなかったので、こうなってしまいます。

 

史上最年少名人(21歳)の記録を持つ谷川浩司九段が四冠を達成したのは29歳のとき。35歳のときにも、二大タイトル(名人、竜王)を独占しています。

 

渡辺明三冠がはじめて三冠を達成したのは28歳のときですが、35歳と36歳で三冠に返り咲いています。

 

こうしてみると、やはり20代から30代がピークのようです。
藤井五冠の場合、まだ20歳になったばかり。どこまで強くなるのか注目したいですね。