

藤井聡太竜王・名人が保持している永世位は2つ。永世棋聖と永世王位です。
3つ目のターゲットとなっているのは永世竜王で、今期(2025年度竜王戦、対佐々木勇気八段)でタイトル防衛に成功すれば、「連続5期」の条件を満たし、永世竜王の称号を獲得することになります。
永世称号を名乗るのは引退後。

本人としては「一局一局を大切にし、将棋の内容を高める」というのが目標なのでしょうが、見ているほうとしてはわかりやすい目標があると観戦にも力が入りますよね。そこで、注目なのが永世称号です。
将棋では、タイトルを一定の回数獲得すると永世称号というものが与えられます。
| 永世(名誉)称号 | 条件 | 保持者(2025年10月時点) |
|---|---|---|
| 永世竜王 | 連続5期または通算7期 | 渡辺明、羽生善治 |
| 永世名人 | 通算5期 | 木村義雄、大山康晴、中原誠、谷川浩司、森内俊之、羽生善治 |
| 永世王位 | 連続5期または通算10期 | 大山康晴、中原誠、羽生善治、藤井聡太 |
| 永世叡王 | 通算5期 | なし |
| 名誉王座 | 連続5期または通算10期 | 中原誠、羽生善治 |
| 永世棋王 | 連続5期 | 羽生善治、渡辺明 |
| 永世王将 | 通算10期 | 大山康晴、羽生善治 |
| 永世棋聖 | 通算5期 | 大山康晴、中原誠、米長邦雄、羽生善治、佐藤康光、藤井聡太 |
(補足)八大タイトルのうち王座だけが永世ではなく「名誉」となります。
この永世称号は棋士が引退後に名乗るもので、これまでに永世称号を獲得した棋士は上の表のように数えるほどしかいません(羽生九段は永世称号を7つ持っている永世七冠)。
谷川浩司九段は60歳を迎えたときに、特例(これまでの実績と将棋界への貢献を考慮)として現役のまま十七世名人を襲名することになりました。
藤井聡太六冠の永世称号への進捗状況は次のようになっています。
| 永世(名誉)称号 | 条件 | 藤井八冠の状況 | 最短での獲得 |
|---|---|---|---|
| 永世棋聖 | 通算5期 | 連続6期(2024年度で達成) | 2024年度(達成) |
| 永世王位 | 連続5期または通算10期 | 連続6期(2024年度で達成) | 2024年度(達成) |
| 永世竜王 | 連続5期または通算7期 | 連続4期(あと連続1期) | 2025年度 |
| 永世棋王 | 連続5期 | 連続3期(あと連続2期) | 2026年度 |
| 永世叡王 | 通算5期 | 3期(あと2期) | 2027年度 |
| 永世名人 | 通算5期 | 連続3期(あと2期) | 2027年度 |
| 名誉王座 | 連続5期または通算10期 | 通算2期(あと連続5期、あと8期) | 2030年度 |
| 永世王将 | 通算10期 | 連続4期(あと6期) | 2031年度 |
2024年度に2つの永世称号を獲得。
永世棋聖と永世王位です。藤井竜王・名人が初めて獲得したタイトルが棋聖で、その次に獲得したのが王位でした。
棋聖と王位の獲得は2020年で、これまでタイトルを連続で防衛。
タイトル5期目(連続)で、「永世棋聖」「永世王位」の獲得となりました。
将棋のプロの公式戦にはタイトル戦以外に一般棋戦と呼ばれるものがあります。
これは挑戦者がタイトル保持者に挑むタイトル戦とはちがい、年度ごとに優勝棋士を決める棋戦です。
朝日杯将棋オープン戦、銀河戦、NHK杯戦、将棋日本シリーズ
同一年度に四大一般棋戦のすべてで優勝することをグランドスラムというのですが、藤井八冠は2022年度にグランドスラムを達成しています(史上初)。
このため日本将棋連盟公式サイト内の棋戦情報というページには現在のタイトルホルダーと一般棋戦の優勝者の写真が掲載されているのですが、ここが藤井聡太八冠の写真だらけになっています。これも史上初の快挙です。