将棋界にも世代交代がいよいよ起こるのか?
最強「羽生世代」に変わるのが何世代なのかを探ってみました。
「世代交代がいよいよ」と言ったものの、まだまだ羽生世代も健在です。
2018年度のNHK杯将棋トーナメントでは羽生世代がベスト4を独占!
若手のほうが有利と言われる早指し棋戦でのベスト4独占ですからスゴイですよね。
羽生善治九段と同学年の主な棋士がこちら。
棋士名(敬称略) | 生年月日 | 備考 |
---|---|---|
羽生善治 | 1970年9月27日 | 2018年度NHK杯優勝 |
丸山忠久 | 1970年9月5日 | 2018年度NHK杯ベスト4 |
藤井猛 | 1970年9月29日 | |
森内俊之 | 1970年10月10日 | 2018年度NHK杯ベスト4 |
郷田真隆 | 1971年3月17日 | 2018年度NHK杯準優勝 |
これだけの棋士が同学年というのがスゴイですね。
1コ上、1コ下の「ほぼ羽生世代」にも棋士がいます。
棋士名(敬称略) | 生年月日 | 羽生世代との学年差 |
---|---|---|
佐藤康光 | 1969年10月1日 | +1 |
屋敷伸之 | 1972年1月18日 | −1 |
深浦康市 | 1972年2月14日 | −1 |
佐藤康光九段が学年で1コ上にあたります。
ここまでで2020年度の順位戦A級在位は羽生九段と佐藤九段だけです。
もう少し下の世代だと、A級棋士も増えます。
棋士名(敬称略) | 生年月日 | 羽生世代との学年差 |
---|---|---|
木村一基 | 1973年6月23日 | −3 |
三浦弘行 | 1974年2月13日 | −3 |
久保利明 | 1975年8月27日 | −5 |
松尾歩 | 1980年3月29日 | −9 |
山崎隆之 | 1981年2月14日 | −10 |
阿久津主税 | 1982年6月24日 | −12 |
実力者といった顔ぶれですね。
羽生九段が竜王位を失ってからは久保王将が最高齢のタイトル保持者になっていましたが、次の世代の渡辺棋王に敗れてしまっています。
次に大きなグループとして将棋界にあるのが、羽生善治九段が七冠(全冠制覇)を達成したときに小学生だった世代です。
棋士名(敬称略) | 生年月日 | タイトル | 七冠達成時 |
---|---|---|---|
渡辺明 | 1984年4月23日 | 名人/棋王/王将 | 小学5年生 |
広瀬章人 | 1987年1月18日 | 小学3年生 | |
佐藤天彦 | 1988年1月16日 | 小学2年生 | |
中村太地 | 1988年6月1日 | 小学1年生 | |
稲葉陽 | 1988年8月8日 | 小学1年生 | |
糸谷哲郎 | 1988年10月5日 | 小学1年生 |
七冠達成時はメディアでも大きく取り上げられましたから、子どもの頃のスーパースターとして羽生さんを見ている世代ともいえます。
さらに下の世代となると平成生まれになります。
平成生まれの最初の棋士「豊島将之竜王」に代表される若手が中心となっていますね。
棋士名(敬称略) | 生年月日 | タイトル | 羽生世代との学年差 |
---|---|---|---|
豊島将之 | 1990年4月30日 | 竜王 | −20 |
菅井竜也 | 1992年4月17日 | −22 | |
永瀬拓矢 | 1992年9月5日 | 叡王/王座 | −22 |
大橋貴洸 | 1992年9月22日 | −22 | |
斎藤慎太郎 | 1993年4月21日 | −23 | |
高見泰地 | 1993年7月12日 | −23 | |
三枚堂達也 | 1993年7月14日 | −23 | |
千田翔太 | 1994年4月10日 | −24 |
羽生善治七冠が誕生したのは1996年2月14日。
上の表の「平成世代」は生まれていたことになります。
七冠誕生時に、まだ生まれていなかった新世代の棋士もいます。
同じ平成生まれでも、別世代として扱いたいですね。
棋士名(敬称略) | 生年月日 | タイトル | 羽生世代との学年差 |
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本田奎 | 1997年7月5日 | −27 | |
増田康宏 | 1997年11月4日 | −27 | |
藤井聡太 | 2002年7月19日 | 王位/棋聖 | −32 |
藤井聡太二冠は羽生世代とは学年で言うと32コも違います!
それだけ違う世代が同じ土俵で戦うのが将棋の醍醐味でもありますね。
ちなみに、谷川浩司九段は羽生世代の8コ上。藤井聡太五段が朝日杯で優勝したときの「君たち、悔しくないのか」は谷川先生から平成生まれ世代に向けられたものでした。
名言ですね。
あれから、この世代が奮起しているように思えます。
将棋は個人競技ですが、小学生のときからのライバルが多い競技です。
ライバル同士で切磋琢磨。それがナントカ世代を生むことになるのではないでしょうか。
これか何世代が将棋界をリードしていくのかにも注目したいです。