棋士の出身地を地図にしてみた(都道府県別の現役棋士数)

棋士の出身地を地図にしてみた(都道府県別の現役棋士数)

現役棋士がいない棋士空白県は15県

2023年12月1日時点での現役棋士は174名。これを出身都道府県別にしてみると、最も多いのはやはり東京都で41名。次いで神奈川県16名、兵庫県15名となります。

 

単純な人口割合で東京都の人口は全国の約11%ですが、棋士だと24%。
4人に1人は東京都出身と人口割合よりもかなり多くなっています。

 

都道府県別の現役棋士数(2023年12月1日時点)

都道府県 棋士数(人) 主な棋士
東京都 41 渡辺明、中村太地、伊藤匠
神奈川県 16 森内俊之、永瀬拓矢、本田奎
兵庫県 15 谷川浩司、稲葉陽
大阪府 14 福崎文吾、千田翔太
埼玉県 11 羽生善治、佐々木勇気、黒沢怜生
千葉県 8 丸山忠久、木村一基
北海道 6 広瀬章人、屋敷伸之
広島県 5 山崎隆之、糸谷哲郎
京都府 5 佐藤康光、井田明宏
愛知県 5 藤井聡太、豊島将之
和歌山県 4 大橋貴洸、宮本広志
福岡県 4 佐藤天彦、中田功
静岡県 4 八代弥、青嶋未来
富山県 3 田村康介、村田顕弘
青森県 3 先崎学、行方尚史
三重県 3 澤田真吾、石川優太
岐阜県 3 高田明浩、宮嶋健太
岡山県 3 菅井竜也、狩山幹生
奈良県 2 斎藤慎太郎
長野県 2 木下浩一
長崎県 2 深浦康市、佐々木大地
山形県 2 阿部健治郎、岡部怜央
群馬県 2 藤井猛、三浦弘行
宮城県 2 中川大輔
宮崎県 2 都成竜馬
福島県 1 戸辺誠
栃木県 1 長谷部浩平
新潟県 1 近藤正和
山口県 1 徳田拳士
香川県 1 藤本渚
岩手県 1 小山怜央
愛媛県 1 黒田尭之

出身都道府県は日本将棋連盟のサイトに表記されている出身地で計算

 

愛知県出身者は4名ですが、藤井聡太八冠と豊島将之九段がいるのは豪華ですね。
あとの2人も藤井二冠の師匠の杉本昌隆八段と松尾歩八段と実力者がそろっています。

 

2人しかいない群馬県藤井猛九段、三浦弘行九段と二人ともタイトル経験者の強豪です。
また、長崎県出身は師匠ー弟子の深浦康市九段と佐々木大地七段の二人となってます。

 

2023年度A級順位戦棋士の出身都道府県は?

順位 棋士 出身
1 渡辺明九段 東京都葛飾区
2 広瀬章人九段 北海道札幌市
3 豊島将之九段 愛知県一宮市
4 永瀬拓矢九段 神奈川県横浜市
5 斎藤慎太郎八段 奈良県奈良市
6 菅井竜也八段 岡山県岡山市
7 稲葉陽八段 兵庫県西宮市
8 佐藤天彦九段 福岡県福岡市
9 佐々木勇気八段 埼玉県三郷市
10 中村太地八段 東京都府中市

2023年度A級棋士10名の出身は東京都が2名であとは北海道(広瀬章人九段)から福岡ま(佐藤天彦九段)で各地に拡がっています。

 

現役棋士の出身都道府県(地図)

出身の現役棋士がいる都道府県に地図上で色をつけてみるとこんな感じになります。
現役棋士の出身都道府県
現役空白(現役棋士がいない)県は全部で15県(秋田県、茨城県、山梨県、石川県、福井県、滋賀県、島根県、鳥取県、徳島県、高知県、佐賀県、大分県、熊本県、鹿児島県、沖縄県)となっています。

 

山梨県は現役棋士では空白県ですが、故米長邦雄永世棋聖の出身地です。

 

歴代棋士空白県は7県

すでに引退または逝去された棋士も含めて、いままで一度も棋士が誕生していない県は、福井県、滋賀県、島根県、佐賀県、大分県、鹿児島県、沖縄県の7県となっています。

 

2001〜2020年度タイトルホルダーの出身都道府県は?

2001〜2020年度にタイトル獲得期数を都道府県別に集計するとこうなります。

都道府県 獲得期数(期) 棋士名
埼玉県 52 羽生善治
東京都 33 渡辺明 郷田真隆 中村太地
神奈川県 16 森内俊之 永瀬拓矢 高見泰地
京都府 10 佐藤康光
兵庫県 10 久保利明 谷川浩司
愛知県 8 豊島将之 藤井聡太
千葉県 3 丸山忠久 木村一基
長崎県 3 深浦康市
福岡県 3 佐藤天彦
北海道 2 広瀬章人
岡山県 1 菅井竜也
広島県 1 糸谷哲郎
奈良県 1 斎藤慎太郎

 

これは羽生善治九段がいる埼玉県が圧倒的に多くなりますね。
ただ、今後は豊島竜王、藤井二冠がいる愛知県が増えてきそうです。

 

地図にするとこうなります。
将棋タイトルホルダーの出身都道府県

 

北海道は広瀬章人八段が竜王位を獲得していますが、東北地方出身の棋士で最後にタイトルを保持していたのは、1992年度の中原誠名人(宮城県出身)です。