プロの実践譜をもとに4五桂ポンからの仕掛け筋を解説

プロの実践譜で学ぶ4五桂ポンからの仕掛け筋

4五桂ポンからの早仕掛けが現れたプロ棋士の実践譜をもとに仕掛け筋と狙いをまとめてみました。羽生三冠と藤井四段の初対局(非公式戦)も取り上げています。

 

2016年竜王戦第1局での4五桂ポン

まずは、2016年竜王戦七番勝負の第1局

 

三浦弘行九段が出場できなくなって、丸山忠久九段が渡辺明竜王の挑戦したときの対局です。先手番となった丸山九段が25手目に▲4五桂ポンで仕掛けました(第1図)。

 

第1図:竜王戦での▲4五桂ポン

4五桂ポン(竜王戦)

 

以下、△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛△4二角▲3四飛△2三銀と進んで第2図。
後手が銀を引いて△4四歩で桂を取ろうとしているので、攻めをつなげないといけません。

 

第2図

4五桂ポン(竜王戦)

 

ここでの丸山九段の指し手は▲3二飛成
飛車を切っての強襲でした。

 

以下、△3二同玉▲2二歩△同玉▲4一金△2四角▲5三桂成△5六歩と進行。
無理気味の攻めのようで、後手番の渡辺竜王が反撃して68手で勝利しています。

 

藤井聡太「炎の七番勝負」での4五桂ポン

藤井聡太「炎の七番勝負」の第7局でも4五桂ポンが出ました。
相手は羽生善治三冠。

 

先手番となった藤井四段が27手目で▲4五桂ポンと仕掛けました(第3図)。
前記の竜王戦とは、1筋の歩を突きあってるところが違います。

 

第3図:藤井四段の▲4五桂ポン

4五桂ポン(炎の七番勝負)

 

以下、△2二銀▲2四歩△同歩▲同飛△4二角▲3四飛△2三銀と竜王戦と同様に進みます。竜王戦から変化したのは▲3五飛。

 

丸山九段はココで▲3二飛成と強襲しましたが、藤井四段は▲3五飛でした(第4図)。

 

第4図

 

ここで羽生竜王が△4四歩と桂を取りに来た手に対して藤井四段が攻めます。

 

以下、▲7一角△7二飛▲5三桂成△同金▲同角成△同角▲8五飛△8二歩▲2五飛△4三角▲2九飛と進んで第5図。

 

第5図

 

この仕掛けでは、藤井四段の角桂と羽生三冠のの交換となったので、羽生三冠のほうが駒得したことになります。ただ、仕掛けが失敗というわけでもなさそうです。

 

羽生三冠が歩切れとなり、第二次駒組みから藤井四段が優勢となり、勝ち切りました。

 

対豊川七段戦での藤井四段の4五桂ポン

最後にもうひとつ藤井四段の実践譜から。
2017年の棋王戦予選での対豊川孝弘七段戦です。

 

藤井四段が25手目で▲4五桂とはねた局面が第6図です。

 

第6図

 

以下の進行は、△2二銀▲6六角△4四角▲2四歩△同歩▲同飛△6五歩。
角を打ちあってから、2筋の歩を交換。そこで、△6五歩と後手が反発しました(第7図)。

 

第7図

 

ここまら藤井四段が一気に攻めます。
▲4四角△同歩▲5三桂成△同玉▲2二飛成△同金▲3一角。

 

最後の▲3一角が王手金取りになっているというわけです。

 

こうしてみると「炎の七番勝負」もそうでしたが、▲4五桂ポンからの仕掛けでは、▲5三桂成からの角打ちがひとつの狙い筋のようですね。素人なりにマネしたいと思います。

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