将棋おすすめ本)升田の研究

将棋だけじゃない文章も魅せる「升田の研究」

鬼も逃げ出す 破壊力」とリズムのいい七五調の小見出しで鬼殺し戦法の解説が始まるのが「升田の研究」。升田幸三による将棋の指南書(単なる解説本ではありません)です。

 

棋譜だけでなく文章からも升田幸三の切れ味が感じられるんですね。

リズムの良い文章で読者を魅了

「相手がどうでも桂は飛べ」
「まんまと誘いの隙に乗る」
「餌を見せておびき出す」
といった声に出して読みたくなる文が散りばめられ、

 

「先に手を出したからには、徹底的につぶしてしまうのが勝負に勝つコツだ。」
と教えを説いています。まさに指南書。

 

読んでいるだけで升田の世界に引き込まれます。

 

読み手を飽きさせない

読み手を飽きさせないのも升田ならでは。

 

この手から後手の地獄が始まる」なんて、ミステリー小説みたいですよね。早く先を知りたい!気がつけば、グイグイと升田の研究に引き込まれています。

 

また、戦法の解説書としてもコンパクトにポイントがまとめられていて実践的。

  • 鬼殺し戦法
  • 早石田戦法
  • 向かい飛車戦法
  • 中飛車戦法
  • ▲2四歩誘導戦法

など現在のネット将棋で使ってみたくなる手もあります。

 

「これで勝てないようなら、もう私は面倒見切れん。勝手にせいということになる。」

こんな書き方が許されるのは升田幸三だけですよね。
升田にちょっとでも興味があったらぜひ読んでみてください。

 

升田の研究〜鬼手と石田流〜 (将棋連盟文庫)

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羽生善治が語る升田幸三

「過去の棋士ともし対局できるとしたら、誰とやりたいか?」と質問されれば、私は迷わずに、升田幸三先生と答えるだろう。(出典「決断力」羽生善治著)

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