藤井聡太棋聖・王位に挑む佐々木大地七段ってどんな棋士?

藤井聡太棋聖・王位に挑む佐々木大地七段ってどんな棋士?

十二番勝負決定!藤井聡太棋聖・王位 vs 佐々木大地七段

藤井聡太 vs 佐々木大地のタイトル戦十二番勝負は、棋聖戦第2局まで終えて、1勝1敗。戦型は第1局が角換わり、第2局が相掛かりでともに先手番(第1局は藤井棋聖、第2局は佐々木大七段)が勝っています。

 

佐々木大地七段の師匠は地球代表の深浦康市九段


佐々木大地七段の師匠は同じ長崎県出身の深浦康市九段。
「地球代表」が師匠なんですね。

 

弟子のタイトル挑戦が決まったときに深浦九段がメチャクチャうれしそうにしていたのが印象的です。挑戦者決定戦の対局日は、落ち着かなかったと言っていましたね。

 

ABEMA師弟トーナメント2022にも、深浦九段と佐々木大七段のコンビで出場していて、決勝で惜しくもチーム木村(木村一基九段、高野智史六段)に敗れましたが、準優勝という成績を納めています。

 

「藤井キラー」でもある深浦九段が師匠ということで、藤井vs佐々木大のタイトル戦が盛り上がりそうですね。

 

棋士としては藤井聡太竜王名人の半年先輩

藤井聡太竜王名人の棋士番号は307佐々木大地七段は306です。棋士番号というのは、プロ棋士になった順番につけられるので、佐々木大地七段のほうが先にプロになってるんですね。

 

佐々木大地七段のプロ入りは2016年4月1日。藤井聡太竜王名人は2016年10月1日。
佐々木七段が半年だけ先輩となります。

 

ちなみに、佐々木七段は三段リーグで次点を2回獲得したことにより、フリークラスへの編入資格を経てプロ入りしました(プロ入り後10か月ほどでC級2組への昇級決定)。

三段リーグで上位2名に入るとプロとなり、順位戦C級2組に入りますが、三段リーグで次点を2回取ると、プロ入りする権利が与えられ、この権利を行使するとC級2組の下のフリークラスに入ることになります。

 

プロデビュー後7年2か月で初のタイトル挑戦

佐々木大地七段にとって2023年6月に始まる棋聖戦が初のタイトル挑戦となります。プロ入りが2016年4月1日なので、デビュー後7年2か月。着実に実力をつけて、いよいよタイトルへというわけです。

 

主な棋士のタイトル挑戦、昇段までの年月

棋士 四段年齢 タイトル挑戦 五段まで 六段まで 七段まで 八段まで 九段まで
藤井聡太 14歳 3年8か月 1年4か月 1年4か月 1年7か月 3年10か月 4年9か月
佐々木大地 20歳 7年2か月 2年10か月 5年10か月 6年0か月
深浦康市 19歳 4年9か月 2年10か月 5年9か月 9年8か月 12年6か月 16年11か月
羽生善治 15歳 3年10か月 2年3か月 3年9か月 4年9か月 7年3か月 8年3か月
渡辺明 15歳 3年5か月 3年0か月 4年6か月 5年6か月 5年7か月 5年7か月
豊島将之 16歳 3年9か月 2年1か月 3年7か月 5年0か月 9年11か月 12年1か月
永瀬拓矢 17歳 6年8か月 2年6か月 3年8か月 8年1か月 10年0か月 11年0か月

 

佐々木大地七段は、プロ入りから五段までと六段までの年月が師匠の深浦九段とほぼ同じペースなんですね。ただ、六段→七段昇段はわずか2か月。これは竜王戦でランキング戦連続昇級により昇段したものです。

 

初タイトル挑戦は、師匠のほうが早く深浦九段はプロ入り後4年9か月で五段時代に、羽生王位に挑戦しています(結果は1勝4敗でタイトル獲得ならず)。

 

藤井棋聖・王位とのダブルタイトルマッチの行方は?

棋聖戦6月5日に開幕。王位戦7月7日に開幕です。
棋聖戦は五番勝負で1日制。王位戦は七番勝負で2日制と異なるスタイルでのタイトルマッチ。

 

日程は棋聖戦の第3局が終わった後に、王位戦の第1局が組まれています。

 

藤井聡太 vs 佐々木大地 のダブルタイトル戦日程

棋聖戦 第1局 6月5日(月) ダナン三日月 ベトナム ○藤井(先手)●佐々木
棋聖戦 第2局 6月23日(金) ホテルニューアワジ 兵庫県洲本市 ●藤井○佐々木(先手)
棋聖戦 第3局 7月3日(月) 沼津御用邸東附属邸第1学問所 静岡県沼津市
王位戦 第1局 7月7-8日(金土) 豊田市能楽堂 愛知県豊田市
王位戦 第2局 7月13-14日(木金) 中の坊瑞苑 兵庫県神戸市
棋聖戦 第4局 7月18日(火) 高志の宿 高島屋 新潟県新潟市
王位戦 第3局 7月25-26日(火水) 料亭湯宿 銀鱗荘 北海道小樽市
棋聖戦 第5局 8月1日(火) 亀岳林 万松寺 愛知県名古屋市
王位戦 第4局 8月15-16日(火水) 和多屋別荘 佐賀県嬉野市
王位戦 第5局 8月22-23日(火水) 渭水苑 徳島県徳島市
王位戦 第6局 9月5-6日(火水) 平田寺 静岡県牧之原市
王位戦 第7局 9月19-20日(火水) ホテル花月園 神奈川県箱根町

 

7月だけで5局も対局があります。中3日中4日中3日中6日で対局。
プロ野球の投手だったら確実に「壊れる」レベルの過密日程。

 

真夏の大一番。両者に注目しましょう。