藤井二冠の昇段スピードをレジェンド棋士と比較

2021年の棋聖戦でタイトルを防衛したことで、「タイトル3期獲得」の条件により藤井聡太二冠が九段に昇段しました。18歳11カ月での九段昇段は最年少記録。

 

九段昇段条件
  • 竜王位2期獲得
  • 名人位1期獲得
  • タイトル3期獲得
  • 八段昇段後公式戦250勝

これまでの記録は渡辺明名人が持つ21歳7カ月だったので、大幅な記録更新となりました。

 

 

ここで、四強棋士の昇段年齢を比較してみました。

 

四強棋士の昇段年齢比較

渡辺明 豊島将之 永瀬拓矢 藤井聡太
プロ入り 15歳11カ月 16歳11カ月 17歳 0カ月 14歳 2カ月
五段 18歳11カ月 19歳 0カ月 19歳 7カ月 15歳 6カ月
六段 20歳 5カ月 20歳 6カ月 20歳 9カ月 15歳 6カ月
七段 21歳 5カ月 21歳11カ月 25歳 2カ月 15歳 9カ月
八段 21歳 6カ月 26歳10カ月 27歳 0カ月 18歳 1カ月
九段 21歳 7カ月 29歳 0カ月 28歳 1カ月 18歳 7カ月

最年少記録

プロ入り(四段)から八段まで五段を除いて最年少記録を持っているのが藤井二冠です。

 

藤井二冠と比べると豊島竜王や永瀬王座は時間がかかっているように思えてしまいますが、全棋士の中で見れば20代で九段というのは異例の早さです。

 

さらに、レジェンドと呼ばれる棋士の昇段年齢も調べてみました。

 

羽生善治 谷川浩司 加藤一二三
プロ入り 15歳 2カ月 14歳 8カ月 14歳 7カ月
五段 17歳 6カ月 16歳11カ月 15歳 3カ月
六段 19歳 0カ月 17歳11カ月 16歳 3カ月
七段 20歳 0カ月 18歳11カ月 17歳 3カ月
八段 22歳 6カ月 19歳11カ月 18歳 3カ月
九段 23歳 6カ月 21歳11カ月 33歳10カ月

最年少記録

昇段条件は時代により変わってきているので単純に比較はできないのですが、レジェンド棋士と比較しても藤井二冠の早さは際立っています。

 

ただ、そんな中で最年少五段記録は「ひふみん」こと加藤一二三九段(引退)による15歳 3カ月で、これは藤井二冠よりも3カ月早いんですね。さすが、「神武以来の天才」です。

 

昇段までの期間を比較

プロ入りから昇段までの年月を比較したのがこちら。

渡辺明 豊島将之 永瀬拓矢 藤井聡太
プロ入り 15歳11カ月 16歳11カ月 17歳 0カ月 14歳 2カ月
五段 3年 0カ月 2年 1カ月 2年 6カ月 1年 4カ月
六段 4年 6カ月 3年 7カ月 3年 8カ月 1年 4カ月
七段 5年 6カ月 5年 0カ月 8年 1カ月 1年 7カ月
八段 5年 7カ月 9年11カ月 10年 0カ月 3年10カ月
九段 5年 7カ月 12年 1カ月 11年 0カ月 4年 4カ月

やはり藤井二冠が圧倒的なスピードで昇段しているのがわかります。

 

羽生善治 谷川浩司 加藤一二三
プロ入り 15歳 2カ月 14歳 8カ月 14歳 7カ月
五段 2年 3カ月 2年 3カ月 0年 8カ月
六段 3年 9カ月 3年 3カ月 1年 8カ月
七段 4年 9カ月 4年 3カ月 2年 8カ月
八段 7年 3カ月 5年 3カ月 3年 8カ月
九段 8年 3カ月 7年 3カ月 19年 3カ月

レジェンド棋士の中でも「神武以来の天才」のスピードが目立ちますね。九段への昇段は時間がかかったものの、プロ入りから3年 8カ月で八段まで駆け上がってます。

 

最年少記録が更新されると、昔の記録にスポットが当たり、その偉大さにあらためて気づきます。藤井二冠の活躍は「ひふみん」のスゴさを再認識するいい機会ですね。