2024年度名人第1局終了時点までの藤井聡太八冠のタイトル戦全成績をまとめました。これまで藤井八冠はタイトル戦で98局指していますが、いまだに連敗はなく、現在16連勝中(持将棋あり)。タイトル戦の番勝負では21期連続勝利の新記録達成です。
2021年度のタイトル戦では、王位戦、叡王戦、竜王戦が豊島将之竜王と藤井聡太二冠の対局。
すでに王位戦は4勝1敗で藤井王位が防衛し、叡王戦は3勝2敗で挑戦者の藤井二冠がタイトルを獲得しました。そこで、豊島vs藤井となったタイトル戦の成績と戦型を一覧でまとめました。
日程 | 対局 | 豊島将之竜王 | 戦型 | 藤井聡太二冠 |
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6月29-30日(火水) | 王位戦 第1局 | 〇後手 | 相掛かり(→縦歩取り) | ●先手 |
7月13-14日(火水) | 王位戦 第2局 | ●先手 | 角換わり(早繰り銀) | 〇後手 |
7月21-22日(水木) | 王位戦 第3局 | ●後手 | 角換わり(腰掛け銀) | 〇先手 |
7月25日(日) | 叡王戦 第1局 | ●後手 | 角換わり(→横歩取り) | 〇先手 |
8月3日(火) | 叡王戦 第2局 | 〇先手 | 角換わり(早繰り銀) | ●後手 |
8月9日(祝) | 叡王戦 第3局 | ●後手 | 角換わり(腰掛け銀) | 〇先手 |
8月18-19日(水木) | 王位戦 第4局 | ●先手 | 相掛かり(→角交換) | 〇後手 |
8月22日(日) | 叡王戦 第4局 | 〇先手 | 相掛かり(→角交換) | ●後手 |
8月24-25日(火水) | 王位戦 第5局 | ●後手 | 相掛かり(→横歩取り) | 〇先手 |
9月13日(月) | 叡王戦 第5局 | ●後手 | 相掛かり(→横歩取り) | 〇先手 |
10月8-9日(金土) | 竜王戦 第1局 | ●後手 | 相掛かり(→横歩取り) | 〇先手 |
10月22-23日(金土) | 竜王戦 第2局 | ●先手 | 相掛かり | 〇後手 |
10月30-31日(土日) | 竜王戦 第3局 | ●後手 | 角換わり(早繰り銀) | 〇先手 |
11月12-13日(金土) | 竜王戦 第4局 | |||
11月26-27日(金土) | 竜王戦 第5局 | |||
12月4-5日(土日) | 竜王戦 第6局 | |||
12月17-18日(金土) | 竜王戦 第7局 |
叡王戦 第5局までが終わった段階で、豊島竜王の3勝、藤井二冠の7勝。
いずれも角換わりか相掛かりの対局となっています。
角換わりでは、豊島竜王1勝、藤井二冠4勝。
相掛かりでは、豊島竜王2勝、藤井二冠3勝。
先手番では、豊島竜王2勝、藤井二冠5勝。
後手番では、豊島竜王1勝、藤井二冠2勝。
藤井二冠は先手番での角換わりが3勝負けなしとなってます。
また、角換わりでも相掛かりでも横歩を取りに積極的に動いていくのが藤井二冠の特徴。王位戦第1局では相掛かりから△3四歩を、叡王戦第1局では角換わりから△3四歩を、王位戦第5局では相掛かりから△7四歩を飛車で取りに行っています。
叡王戦の決着局となった第5局でも先手の藤井二冠が相掛かりから△7四歩を取りました。
この横歩を取りに行ったときの藤井二冠の成績は3勝1敗。豊島竜王との最初のタイトル戦となった王位戦第1局では敗れたものの、その後は3連勝しています。
10月から始まる竜王戦七番勝負での戦型にも注目です。