羽生善治vs藤井聡太の初対局(炎の七番勝負)を振り返ってみました

羽生善治vs藤井聡太の初対局(炎の七番勝負)を振り返る

羽生善治三冠と藤井聡太四段の初対局となった炎の七番勝負第7局を振り返ってみます。

 

炎の七番勝負」とは、藤井聡太四段に用意されたAbemaTVの対局企画。
非公式戦で藤井四段が若手からA級までの7人の棋士と対局するものです。

 

対戦相手は以下のとおり。

  • 第1局…増田康宏四段
  • 第2局…永瀬拓矢六段
  • 第3局…斎藤慎太郎七段
  • 第4局…中村太地六段
  • 第5局…深浦康一九段
  • 第6局…佐藤康光九段
  • 第7局…羽生善治三冠

相当な豪華メンバーです。

 

斎藤慎太郎七段、中村太地六段は羽生三冠の持つタイトルの挑戦者になり、中村六段はタイトル戦で勝利し、王座となっています。

 

炎の七番勝負が行われたのは藤井四段のデビュー直後。
デビュー後無敗を続けていた時期です。

 

ちなみに、炎の七番勝負は非公式戦なので連勝記録には含まれていません。
第6局を終えて、5勝1敗とした藤井四段。

 

最後の第7局の相手が羽生三冠です。
振り駒の結果、藤井四段先手となり対局が始まりました。

 

藤井四段が4五桂ポンで仕掛ける

戦型は角換わりとなり、27手目に「4五桂ポン」で藤井四段が仕掛けます。

第1図:▲4五桂(27手目)

藤井四段4五桂ポン

 

直前の指し手は▲1六歩△1四歩▲2五歩△3三銀。
端を突きあってから、銀を上がらせて、すかさず▲4五桂と仕掛けたというわけです。

 

自戦記で藤井四段は前年の竜王戦を参考にしたと述べています。
羽生三冠は藤井四段の桂を取る手順で反発。

 

10手進んだ局面が第2図。

 

第2図:▲7一角(37手目)

羽生vs藤井 炎の七番勝負

 

桂取りに対して、▲7一角と攻めをつなげる藤井四段。
以下、5三の地点で角桂(藤井四段)金(羽生三冠)の交換になります。

 

第3図:▲2九飛(47手目)

最初の仕掛けが収まって、第二次駒組みに向かうのが第3図。
羽生vs藤井 炎の七番勝負

 

この段階では藤井四段の駒損(金:角桂)です。
若さに任せたムチャな仕掛けだったんじゃないと素人考えで思ってしまいましたが…。

 

第4図:▲2四歩(57手目)


▲3五金〜▲2四歩で拠点を築く藤井四段。
以下、4七の銀も攻めに参加します。

 

第5図:▲8四歩(67手目)

羽生三冠も8筋から反撃。

 

第6図:▲5五銀(77手目)

中央で駒を清算して、攻め続ける藤井四段。

 

第7図:▲4三銀(87手目)

好調に攻めが続く。

 

第8図:▲2二角成(97手目)


しかし、ここから羽生三冠が最後の反撃。
△6九金▲同玉△3九飛▲4九歩△4七角と連続王手で迫ります。

 

第9図:▲2五金(107手目)

羽生三冠が詰めろ逃れの詰めろ△3六飛成としたのに対する▲2五金が決め手。
△同龍▲4七金で先手玉が詰まないというわけです。

 

投了図:▲8七歩(111手目)

羽生vs藤井 炎の七番勝負投了局面
111手で藤井四段の勝ちとなりました。

 

▲4五桂ポンからの積極的な仕掛けが目立ちましたが、局面が収まった第3図以降からの攻めが印象に残りました。羽生三冠相手に見事な指し回しですよね。

 

今後の対局も楽しみです。

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