

タイトル通算獲得ランキングは通算100期まであと1期となっている羽生善治九段が1位。
2位の大山康晴十五世名人の88期もスゴイ数字です。大山十五世名人が初めてタイトルを獲得したのは1950年の「九段」で、このときは「名人」と「九段」しかタイトルがありませんでした。
タイトルとしての「九段」はのちに十段となり、現在の竜王となっています。
タイトルが少なかった時代から積み重ねての88期です。偉大ですね。ちなみに、大山十五世名人が最後にタイトルを獲得したのは59歳のときです(くわしくは下記記事で解説)。
| 棋士名 | 獲得(出場)期数 | 永世タイトル | |
|---|---|---|---|
| 1位 | 羽生善治 | 99(138) |
永世竜王、十九世名人、永世王位、名誉王座、永世棋聖、永世棋王、永世王将 |
| 2位 | 大山康晴 | 80(112) |
十五世名人、永世十段、永世王位、永世棋聖、永世王将 |
| 3位 | 中原誠 | 64(91) |
十六世名人、永世十段、永世王位、名誉王座、永世棋聖 |
| 4位 | 渡辺明 | 31(45) |
永世竜王、永世棋王 |
| 4位 | 藤井聡太 | 31(34) |
永世王位、永世棋聖 |
| 6位 | 谷川浩司 | 27(57) |
十七世名人 |
| 7位 | 米長邦雄 | 19(48) |
永世棋聖 |
| 8位 | 佐藤康光 | 13(37) |
永世棋聖 |
| 9位 | 森内俊之 | 12(25) |
十八世名人 |
羽生善治九段が最後にタイトルを保持していたのは2018年竜王戦(対広瀬章人八段)で、このときは第5局を終えて3勝2敗でしたが、第6局、第7局と敗れて失冠。タイトル通算100期も逃しました。
藤井聡太竜王・名人は2025年10月14日(王座戦中)時点で、すでにタイトル31期獲得。
ただ、さすがの藤井竜王・名人でも通算100期までにはまだまだありますね。
同じタイトルを何期獲得したかのランキングがこちら。このランキングでも1位は羽生善治九段で王座の24期が最多。羽生九段は99期中24期が王座なので、タイトルの4分の1が王座ということになります。
| 棋士名 | 獲得期数 | タイトル | |
|---|---|---|---|
| 1位 | 羽生善治 | 24 | 王座 |
| 2位 | 大山康晴 | 20 | 王将 |
| 3位 | 大山康晴 | 18 | 名人 |
| 3位 | 羽生善治 | 18 | 王位 |
| 5位 | 羽生善治 | 16 | 棋聖 |
| 5位 | 中原誠 | 16 | 棋聖 |
| 5位 | 大山康晴 | 16 | 棋聖 |
| 8位 | 中原誠 | 15 | 名人 |
| 9位 | 羽生善治 | 13 | 棋王 |
| 10位 | 大山康晴 | 12 | 王位 |
| 10位 | 羽生善治 | 12 | 王将 |
10位までランキングを掲載していますが、3名しか登場していません。
羽生善治九段、大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人です。
いずれも大山時代、中原時代、羽生時代と時代を築いた棋士ですね。
このランキングに藤井聡太竜王・名人が入って来るかも注目です。
同じタイトルを何回連続で獲得(防衛)したかのランキングがコチラ。
羽生善治九段の王座19連覇がダントツの1位。20連覇を阻止したのは渡辺明竜王(当時)でした。
20連覇を阻止された羽生二冠(当時)でしたが、翌年の王座戦でタイトルを奪還し、そこから5連覇を達成しています。
| 棋士名 | 連続期数 | タイトル | |
|---|---|---|---|
| 1位 | 羽生善治 | 19 | 王座 |
| 2位 | 大山康晴 | 13 | 名人 |
| 3位 | 羽生善治 | 12 | 棋王 |
| 3位 | 大山康晴 | 12 | 王位 |
| 5位 | 羽生善治 | 10 | 棋聖 |
| 5位 | 渡辺明 | 10 | 棋王 |
| 7位 | 渡辺明 | 9 | 竜王 |
| 7位 | 羽生善治 | 9 | 王位 |
| 7位 | 大山康晴 | 9 | 王将 |
| 10位 | 大山康晴 | 7 | 棋聖(2回) |
藤井聡太竜王・名人は棋聖と王位で現在6連覇中。
来期(2026年度)防衛に成功すれば7期連続となり、ここにランキング入りします。