羽生善治竜王が佐藤天彦名人に挑戦する第76期名人戦七番勝負が4月11日に始まります。
羽生竜王にとってはタイトル通算100期がかかる勝負。
注目ですね。
昨期の佐藤名人対稲葉八段の20代対決も良かったのですが、やはり名人戦には羽生が似合う!
佐藤天彦八段が名人に挑戦したときも羽生名人でした。
2016年です。
結果は4勝1敗で佐藤天彦八段が勝利し、名人奪取。
久々の20代名人誕生で大きなニュースになりましたね。
羽生竜王にとっては、その時以来(2年ぶり)の名人戦登場です。
この2016年(第74期)名人戦七番勝負がどんな戦型だったのかを振り返ってみます。
第74期名人戦は第2局が相矢倉(先手片矢倉、後手金矢倉)となったものの、残りの4局はすべて横歩取りでした。仕掛け局面と結果は下記のとおり。
第1局(横歩取り) | 第2局(相矢倉) |
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第3局(横歩取り) | 第4局(横歩取り) |
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第5局(横歩取り) | |
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最終結果は4勝1敗で佐藤八段の勝利。
お互いに先手番で勝利して1勝1敗となって迎えた第3局がターニングポイントでしたね。
76手という短手数で後手番の佐藤八段が勝利し、そのまま名人奪取まで連勝しました。
第4局は横歩取りから長い駒組みが続き、構想力が問われる展開に。
ここでも佐藤八段が勝利しています。
それにしても横歩取りが多かったシリーズですね。
お互いに「真理を追究する」ような戦いにも思われました。
今期の名人戦で見てみたいのは雁木。
ここまでブームになったからには名人戦でも見てみたいですね。
羽生竜王が後手番のときに採用しそうな予感がします。
あとは、横歩取りもありそうですね。
前回の対戦を踏まえて、どちらがどんな工夫をするかも楽しみです。
4月11日に始まる第1局から注目です。