2023年竜王戦の挑戦者が伊藤匠七段(挑戦権獲得により七段昇段)に決定しました。
伊藤匠七段は藤井聡太竜王と同世代というか同学年です。
2023年竜王戦は10月6日開幕なので、第1局の時点では藤井竜王21歳、伊藤匠七段20歳での対決となりますが、第2局以降は21歳同士の対決となります。
2人を「足しても」42歳。
羽生九段(1970年9月27日生まれ)よりも11歳も若いという新鮮な組み合わせです。
藤井聡太二冠よりも年下の棋士が誕生することになりました。
伊藤匠新四段です。
年下といっても同学年で誕生日が3ヶ月、伊藤匠新四段が遅いだけです。
ついに藤井聡太世代の棋士が誕生することになります。
伊藤匠新四段の師匠は宮田利男八段。
宮田利男八段の師匠は高柳敏夫名誉九段で、将棋界では名門となる高柳一門です。
高柳敏夫名誉九段の弟子は宮田利男八段以外に、芹沢博文九段、安恵照剛八段、中原誠十六世名人、田中寅彦九段、伊藤果八段、島朗九段とそうそうたる顔ぶれ。
宮田利男八段の弟子にも、斎藤明日斗四段、本田奎五段がいます。
伊藤匠新四段が藤井聡太二冠に代わって最年少棋士となるわけですが、ほかの若手棋士(2020年9月時点で23歳以下)にはどんな人がいるか調べてみました。
棋士名 | 年齢 | 棋士番号 | 段位 | 生年月日 |
---|---|---|---|---|
黒田尭之 | 23歳 | 318 | 四段 | 1996年9月26日 |
本田奎 | 23歳 | 315 | 五段 | 1997年7月5日 |
増田康宏 | 22歳 | 297 | 六段 | 1997年11月4日 |
斎藤明日斗 | 22歳 | 311 | 四段 | 1998年7月17日 |
服部慎一郎 | 21歳 | 322 | 四段 | 1999年8月2日 |
藤井聡太 | 18歳 | 307 | 二冠 | 2002年7月19日 |
伊藤匠 | 17歳 | 新四段 | 2002年10月10日 |
(伊藤匠新四段は2020年10月1日付で四段となる)
棋士番号がプロ棋士になった順番を意味しているので増田六段がこの中では早いですね。
また、この7人中3人が宮田利男八段の弟子というのも興味深い。
2000年以降生まれは2人。
これから増えていくのでしょうが、この2人が切り拓いていく新しい世界に注目です。