タイトル戦で先手番になったら負け知らずの棋士は?

2017年名人戦以降のタイトル戦での先手後手別成績を調べたところ先手番なら5勝負けなしの棋士がいました。先手が有利と言われますがトップ棋士同士の戦いで負けなしは凄いですね。

 

タイトル戦の先手番で強い棋士

2017年名人戦から2022年棋聖戦第2局までの計207局で集計した結果がこちら。

 

タイトル戦での先手番成績
棋士名 勝ち 負け 千日手 持将棋 勝率
菅井竜也八段 5 0 100%
藤井聡太五冠 16 3 1 84%
永瀬拓矢王座 13 4 3 1 76%
渡辺明名人 25 14 64%
広瀬章人八段 7 4 64%
豊島将之九段 22 15 1 59%
羽生善治九段 11 10 52%
佐藤天彦九段 4 4 50%
中村太地七段 2 2 50%
高見泰地七段 2 2 50%
本田奎五段 1 1 50%
久保利明九段 3 5 38%
斎藤慎太郎八段 4 7 36%
木村一基九段 2 5 29%
稲葉陽八段 0 3 0%
糸谷哲郎八段 0 2 0%
金井恒太六段 0 2 0%
出口若武六段 0 0 1 0%

(2017年名人戦から2022年棋聖戦第2局までの計207局)

 

対象207局の結果は先手番の117勝83敗5千日手2持将棋です。
先手番勝率58.5%

 

先手番勝率が100%なのは菅井竜也八段です。
母数は5局と少ないですが、それでも負けなしです。

 

この5局は2017年と2018年の王位戦でのもので、2017年は挑戦者として羽生王位に挑戦して、タイトルを獲得しました。

 

防衛戦となった2018年の王位戦は豊島将之棋聖の挑戦を受け、第1局、第3局、第5局の先手番ではいずれも勝利。最終第7局は振り駒で後手番となり、敗れてしまいました。

 

この年の王位戦は、7番勝負すべて先手番が勝利したものでした。

 

タイトル戦で振り飛車をみることが少なくなった(というかここ数年はほとんど見ない)だけに、振り飛車党の菅井八段にタイトル戦に出てきてもらいたいですね。

 

タイトル戦後手番に強い棋士は?

同じ期間で後手番での成績を集計してみると強いのは「あの棋士」でした。

 

タイトル戦での後手番成績
棋士名 勝ち 負け 千日手 持将棋 勝率
藤井聡太五冠 13 2 2 87%
稲葉陽八段 2 1 67%
中村太地七段 3 2 60%
渡辺明名人 19 16 1 54%
佐藤天彦九段 4 4 50%
高見泰地七段 2 2 50%
糸谷哲郎八段 1 1 50%
久保利明九段 3 4 43%
永瀬拓矢王座 9 14 1 1 39%
木村一基九段 3 5 38%
豊島将之九段 12 21 1 36%
羽生善治九段 6 14 30%
菅井竜也八段 2 5 29%
斎藤慎太郎八段 2 9 18%
広瀬章人八段 2 10 17%
金井恒太六段 0 2 0%
本田奎五段 0 2 0%
出口若武六段 0 3 0%

(2017年名人戦から2022年棋聖戦第2局までの計207局)

 

藤井五冠の場合は後手番で強いというよりも後手番でも強いというのが正確な言い方ですね。