新棋戦「ABEMA地域対抗戦」が創設されることになりました。将棋で地域おこしをコンセプトにしたもので、正式名称は「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」。監督会議が1月6日から配信されますが、その前に仕組みを整理しておきましょう。
羽生善治九段のB級1組での戦いが始まりました。
ここまで4局を終えて2勝2敗。山崎隆之八段と佐々木勇気七段に勝ち、久保利明九段、三浦弘行九段に敗れています。次局は9月29日(木)の澤田真吾七段戦です。
羽生九段がB級1組で対局するのは1992年6月〜1993年3月以来なので約30年ぶり。
そのときは11勝1敗でA級への昇級を決めています。
対局相手 | 結果 |
---|---|
内藤國雄九段 | 〇勝ち |
大内延介九段 | 〇勝ち |
桐山清澄九段 | 〇勝ち |
富岡英作七段 | 〇勝ち |
福崎文吾八段 | ●負け |
森安秀光九段 | 〇勝ち |
森けい二九段 | 〇勝ち |
青野照市八段 | 〇勝ち |
小野修一七段 | 〇勝ち |
加藤一二三九段 | 〇勝ち |
島朗七段 | 〇勝ち |
石田和雄九段 | 〇勝ち |
(対局順。段位は当時)
対局相手がオールドファンには、なつかしい棋士の方ばかり。
なにせ、いまから30年前。羽生九段が21-22歳だったときです。
日程 | 対局相手 | 先後 | 結果 |
---|---|---|---|
6月16日 | 山崎隆之八段 | 後手 | 〇勝ち |
7月7日 | 佐々木勇気七段 | 先手 | 〇勝ち |
7月28日 | 久保利明九段 | 先手 | ●負け |
8月18日 | - | ||
9月8日 | 三浦弘行九段 | 後手 | ●負け |
9月29日 | 澤田真吾七段 | 後手 | |
10月20日 | 屋敷伸之九段 | 先手 | |
11月10日 | 郷田真隆九段 | 後手 | |
12月1日 | 近藤誠也七段 | 先手 | |
12月22日 | 丸山忠久九段 | 先手 | |
1月12日 | 千田翔太七段 | 後手 | |
2月9日 | 横山泰明七段 | 後手 | |
3月9日 | 中村太地七段 | 先手 |
B級1組は13名による総当たりのリーグ戦なので、「抜け番」が1度あり、羽生九段は4局目8月18日が「抜け番」になっています。
やはり「鬼の住処」と言われるだけあって対局相手に元タイトルホルダー、元A級と実力者がそろっています。羽生九段の戦いぶりに注目しましょう。
ちなみに、渡辺明現名人が2018年6月 - 2019年3月にB級1組で戦ったときは12戦全勝で1期でA級復帰を決めています。