ゴロのいい将棋の格言って使ってみたくなりますよね。
ただ、聞いたことがあるベタなものばかりだと飽きてしまいます。
そこで、将棋通でもあまり知らない将棋川柳の中で使ってみたくなるものを選んで見ました。
ゴロが良くて使ってみたくなる将棋川柳です。
パッと聞いて意味が想像できるのもイイところ。
【意味】もはや局面が「本能寺の変」のような一大事になっているのだから、端の歩なんかついてる場合ではない。
横歩取りとかで序盤から一気に終盤に突入したときなんかに使ってみたくなる川柳です。
まるまる「本能寺 端の歩をつく ひまはなし」と言ってもイイですし、「こりゃもう『本能寺』だね」なんて、この川柳を前提に使ってみるのもオシャレです。
ただ、この川柳には別の意味(解釈)もあります。
【意味その2】織田信長のような気の短い人間は端の歩をつくような余裕がない。
こちらは織田信長のことを本能寺と言っているわけです。
オダノブナガだと6文字なので、ホンノウジの5文字にしたんですね。
「鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス」の織田信長を将棋で例えてみたともいえます。
ただ、織田信長は短気ではなかったなんて研究もありますよね。
個人的には最初の意味のほうが使いやすいので好きです。
こちらも歴史的な出来事を取り入れた将棋川柳です。
一ノ谷とは源平合戦の「一ノ谷の戦い」のこと。
源義経が、鵯越(ひよどりごえ)の逆落としを行った戦です。
【一ノ谷の戦い(鵯越の逆落とし)】
断崖絶壁に立った源義経が地元の漁師の「鹿が通れる道はありますが、馬は通れません」との言葉に対し、「鹿が通れるなら、馬も通れる」と言って、馬で駆け下りた戦い。
飛車や角が一気に敵陣に成り込んだときに使ってみたい川柳。
久保王将のサバキが決まったときとか使うとツウっぽいですよね。
一ノ谷の「一」とかけて一筋に飛車角が成り込むことがあればベストなのですが、プロ間でスズメ刺しが指されることはなくなってしまったので、あまりなさそうですね。
それだけに一筋に飛車角が成り込んだときは、ココぞとばかりに使ってみたい川柳です。
「桂馬の高跳び、歩の餌食」とか桂馬に関する格言は多いですよね。
桂馬が出てくる川柳で好きなのはコレ。
入玉になって2段目に玉が入られてしまうと、桂馬の出番はないですよね。
「桂馬さえあれば詰むのに」という局面は良くありますし、「三桂あって詰まぬことなし」とも言われるように、詰めの局面で桂馬は重要なコマですが入玉になってしまうと宝の持ち腐れ。
良い駒でも使うタイミングを間違えるなよ!という意味です。
以上、3つピックアップしてみましたみました。
ベタなものに飽きたら、こちらも良かったら使ってみてください。