将棋観戦を楽しむための将棋用語解説(詰めろ)

詰めろって誰に命令してるの?(将棋用語のイロハ)

将棋を覚えたてのころ、違和感があった用語が「詰めろ」です。

 

日本語として「詰めろ」って命令形のようにに聞こえますが、解説では「この手は詰めろですね」「これは詰めろになってませんね」なんて名詞のような使い方をしています。

 

ヘンですよね。
この用語を解説してみたいと思います。

 

詰めろとは…

詰めろとは、このまま何もしなければ詰まされてしまう状態のことです。
王手とは違います。

 

王手のひとつ前の段階です。
詰めろは、次にこちらの手番になったら「王手」をかけて詰ますという意味です。

 

王手をしたからと言って、必ずしも詰むわけではありませんよね。
詰めろ王手をしていけば必ず詰む状態になっていることを指します。

 

初心者向けの解説に「詰めろは次の一手で詰む状態」と記載されているものもありますが、「次の一手で」とは限りません。3手、5手…と長手数かかっても、詰まされてしまうなら「詰めろ」です。

 

「詰めろ」とは対局相手への命令だった

で、なぜ「詰めろ」と命令形なのか?
これは対局相手に命令しているのです。

 

「さぁ、オレの玉を詰めてみろ、そうでなければ、おまえの玉を詰ますぞ」と。

 

対局相手に「詰めてみろ」と迫ってるわけです。
なかなか挑戦的ですよね。

 

実際に口に出されたら、カチンとくるに違いありません。
ただ、「詰めろ」と対局者が口に出すことはありません。

 

あくまで盤上で相手にそう問いかけてるわけです。

 

詰めろへの対応

「詰めろ」と迫られたときの対応は2つ。
詰ます詰めろから逃れるかです。

 

詰ますことは、即詰みに討ち取るなんて言い方もします。
ちょっとカッコいいですよね。

 

プロの攻防では詰めろから逃れるときも技が飛び交います。
その代表が「詰めろ逃れの詰めろ」。

 

自玉(自分の王様)の詰めろを回避しながら、相手玉に詰めろをかける一石二鳥のような手が「詰めろ逃れの詰めろ」です。そんな手があるんですね。

 

「詰めろ逃れの詰めろ」に対して、さらに「詰めろ逃れの詰めろ」で切り返すなんて応酬も。
終盤の攻防の見どころなので注目してみてください。

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