将棋散歩 〜遊び駒でもイイじゃない〜

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  • 藤井聡太七冠が最後に挑戦するタイトルは?
    藤井聡太七冠のタイトル戦進行状況をチェック藤井竜王八冠独占への道タイトルタイトル保持者日程備考名人渡辺明4/ 6〜(七番勝負)4勝1敗でタイトル獲得(七冠達成)叡王藤井聡太4/28〜(五番勝負)3勝1敗でタイトル防衛棋聖藤井聡太6/ 3〜(五番勝負)挑戦者 佐々木大地七段王位藤井聡太6/28〜(七番勝負)挑戦者 佐々木大七段王座永瀬拓矢 9月〜(五番勝負)挑戦者決定トーナメント中。挑戦権獲得まであと3勝竜王藤井聡太10月〜(七番勝負)王将藤井聡太 1月〜(七番勝負)棋王藤井聡太 2月〜(五番勝負)叡王戦は防衛成功叡王戦5番勝負(対菅井竜也八段)は、3勝1敗でタイトル防衛に成功しました。棋聖戦(防衛戦)が6月に開幕防衛戦となる棋聖戦が6月に開幕します(6月〜8月)。挑戦者は佐々木大地七段。5番勝負の第1局は6月5日(月)にベトナムで行われます。王位戦(防衛戦)が7月に開幕棋聖戦に続いて防衛戦となる王位戦七番勝負が7月に開幕。挑戦者は棋聖戦と同じ佐々木大地七段に決まりました。最後の一冠「王座戦」は9月開幕棋聖戦と王位戦を防衛していれば9月に始まる王座戦が八冠挑戦となります。ただし、王座戦は藤井竜王も挑戦者決定戦を勝ち抜いて、挑戦権を獲得しなければなりません。挑戦者決定戦はトーナメントなので、負けたら終わり(棋王戦のような敗者復活システムはありません)。ここは負けられない戦いとなります。王座戦挑戦まであと3勝王座戦挑戦者決定トーナメントの1回戦で中川大輔八段に勝利し、現在ベスト8。挑戦権獲得まであと3勝となっています。次局は村田顕弘六段との対局です。八冠達成への軌跡名人位獲得で七冠達成5月31日-6月1日に行われた名人戦第5局で勝利し、4勝1敗で名人位を獲得。これで史上最年少七冠となりました。史上最年少での七冠達成ですが、そもそも七冠を達成したのは羽生善治九段しかいません。そして八冠となると前人未到の領域になります。ついに、「森林限界超え」ですかね。棋王位獲得で六冠達成3月19日に行われた棋王戦第4局で藤井聡太竜王が渡辺明棋王に勝ち、3勝1敗で期王位を獲得しました。これで六冠達成です。【参考】2022年度五冠の防衛戦叡王戦は2022年5月24日にタイトル防衛に成功(対出口六段)しました。棋聖戦は2022年7月17日にタイトル防衛に成功(対永瀬王座)しました。王位戦は2022年9月6日にタイトル防衛に成功(対豊島九段)しました。竜王戦は2022年12月3日にタイトル防衛に成功(対広瀬八段)しました。王将戦は2023年3月12日にタイトル防衛に成功(対羽生九段)しました。関連記事藤井聡太六冠のタイトル戦全成績は?藤井聡太六冠のこれまでのタイトル戦の全成績を戦型も含めてまとめてみました。
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    データで見る将棋(タイトル戦先手番勝率、棋士のピーク年齢など)
    データで見る将棋(タイトル戦での先手番勝率など)将棋タイトル戦での先手番勝率・振り飛車の成績、棋士のピーク年齢などを紹介しています。将棋タイトル戦での先手番勝率と戦型(2021年以降)将棋は先手が有利と言われますが、将棋界最高の舞台「タイトル戦」ではどうなのでしょうか?2021年度以降のタイトル戦で先手番勝率を調べてみました。将棋タイトル戦での先手番勝率と戦型(2021年以降)将棋は先手が有利と言われますが、将棋界最高の舞台「タイトル戦」ではどうなのでしょうか?2021年度以降のタイトル戦で先手番勝率と戦型を調べてみました。2021年名人戦から2022年竜王戦第3局まででタイトル戦は全62局。タイトル戦で先手番になったら負け知らずの棋士は?2017年名人戦以降のタイトル戦での先手後手別成績を調べたところ先手番なら5勝負けなしの棋士がいました。先手が有利と言われますがトップ棋士同士の戦いで負けなしは凄いですね。タイトル戦で先手番になったら負け知らずの棋士は?2017年名人戦以降のタイトル戦での先手後手別成績を調べたところ先手番なら5勝負けなしの棋士がいました。先手が有利と言われますがトップ棋士同士の戦いで負けなしは凄いですね。2017年名人戦から2022年竜王戦第3局までの計222局で集計した結果がこちら。タイトル戦での振り飛車成績を調べてみた振り飛車党の棋士が減っていることもあって居飛車系の将棋が増えてます。タイトル戦でも角換わり、相掛かり、横歩取り、矢倉急戦系などが最近の主流です。そもそも、タイトル戦で振り飛車が指されるのはどのぐらいなのか?さらに、振り飛車側の勝率は?2017年〜2021年度のタイトル戦で調べてみました。タイトル戦での振り飛車成績を調べてみた振り飛車党の棋士が減っていることもあって居飛車系の将棋が増えてます。タイトル戦でも角換わり、相掛かり、横歩取り、矢倉急戦系などが最近の主流です。そもそも、タイトル戦で振り飛車が指されるのはどのぐらいなのか?さらに、振り飛車側の勝率は?2017年名人戦以降のタイトル戦で調べてみました。将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証十代で初の五冠となった藤井聡太竜王がどこまで強くなるのか気になりますよね。一般的に棋士が最も強くなるのは20代から30代と言われていますが、早熟タイプもいれば、遅咲きタイプもいるハズ。そこで、主な棋士のピーク年齢をタイトル履歴から探ってみました。将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証してみました現役の棋士に対してピーク年齢がいくつだったというのは、すでにピークを過ぎてしまったと言っているようで、失礼なのですが、あくまで現時点でピークと思える年齢ということです。藤井聡太五冠のタイトル戦全成績は?藤井五冠のこれまでのタイトル戦の全成績は、37勝7敗3千日手で、勝率.841。驚異的な数字です(2022年竜王戦第3局まで)。戦型はすべて居飛車で、相掛かりが16勝2敗2千日手、角換わりが15勝5敗1千日手。ほかに矢倉系の将棋で6勝0敗となっています。藤井聡太六冠のタイトル戦全成績は?藤井聡太六冠のこれまでのタイトル戦の全成績を戦型も含めてまとめてみました。その他の関連記事羽生九段の通算タイトル99期がどのぐらいスゴイか他の棋士と比較羽生九段の「タイトル通算99期」がどのぐらいスゴイ数字かを他の棋士と比較してみました。グラフにしてみると羽生九段の「突き抜け感」がわかります。そもそもタイトルを1期でも取るのは大変。現役棋士でタイトルを獲ったことのある棋士の割合は…。羽生七冠達成以降の歴代タイトルホルダーから将棋界の勢力図を探る羽生善治九段が七冠独占を達成したのが1995年度(1996年2月14日)でした。このとき以降の歴代タイトル保持者を一覧にしてみるとこうなります。タイトル獲得通算99期の羽生九段が圧倒的に多いのですが、渡辺明名人は竜王、棋王で連覇が長いという特徴もあります。現役棋士の平均年齢、世代別人数は?羽生vs藤井のタイトル戦は?二人のタイトル獲得履歴竜王・名人獲得時の年齢ランキング四強棋士、レジェンド棋士の昇段年齢・期間を比較-->年表でふり返る将棋界の出来事年表形式で棋士の実績や出来事をふり返ってみたコンテンツです。藤井聡太五冠のスゴさを年表で確認羽生善治九段の実績を年表で振り返る「千駄ヶ谷の受け師」木村一基九段の実績を年表で振り返る
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  • 藤井聡太七冠誕生記念(羽生七冠達成年を振り返ってみた)
    藤井聡太竜王が史上最年少七冠にまたまた歴史的瞬間が訪れました。藤井聡太竜王が史上最年少で七冠達成。同時に史上最年少の竜王・名人にもなりました。残りは王座のみ。史上初の八冠制覇も迫ってきました。史上最年少七冠といっても、そもそも七冠を達成した棋士はこれまで一人(羽生善治九段)しかいません。羽生七冠誕生時のフィーバーぶりを覚えているのですが、どんな時代だったかふり返ってみました。羽生七冠は25歳4か月羽生九段の七冠達成は25歳4か月。前年の王将戦で七冠達成のチャンスがあったのですが、谷川王将に3勝4敗で敗れて史上初の七冠を逃していました。このとき谷川王将は阪神・淡路大震災(1995年)で被災した中での七番勝負でした。ただ、羽生六冠は七冠挑戦となった王将戦で敗れた後に、棋王戦→名人戦→棋聖戦→王位戦→王座戦→竜王戦と6つのタイトル防衛に成功。再び七冠のチャンスを得ました。そして、迎えた王将戦。4勝0敗で七冠達成。1996年2月14日の出来事でした。羽生七冠達成年の出来事羽生善治七冠が誕生した1996年の出来事をふり返ってみます。猿岩石(有吉弘行、森脇和成)のユーラシア大陸横断ヒッチハイクがスタート(1996年4月)PUFFYがアジアの純真でデビュー(5月13日)アトランタオリンピック開幕(7月20日)野茂英雄が大リーグでノーヒットノーランを達成(9月17日)たまごっち発売(11月23日)羽生七冠が誕生した2か月後に、猿岩石がヒッチハイクを始めてたんですね。アトランタオリンピックもあり、女子マラソンで銅メダルを獲得した有森裕子選手が「自分で自分をほめたい」と言ったあの年です。大リーグで活躍していたのが、大谷でも、ダルビッシュでも、イチローでもなく野茂英雄の時代です。野茂が大リーグに入団したのが1995年で、羽生七冠達成年は2年目のシーズンで1回目のノーヒットノーランを達成した年です。なつかしい〜。将棋界でも羽生七冠誕生の少し前に大きな出来事が!将棋界でも羽生善治七冠が誕生する少し前に、その後に大きな影響を与える出来事がありました。藤井システムの1号局(藤井猛六段vs井上慶太六段)が指されたのが1995年12月22日。羽生七冠誕生の3ヶ月前です。羽生七冠の前に藤井システムが登場してたんですね。(藤井システムは1996年度の升田幸三賞を受賞)「藤井ちがい」ですが不思議なつながりがありますね。
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  • 藤井聡太七冠のタイトル戦全成績は?驚異の勝率8割超
    藤井聡太七冠のタイトル戦全成績は?驚異の勝率8割超藤井聡太七冠のタイトル戦全成績2023年名人戦第5局終了時点までの藤井聡太七冠のタイトル戦全成績がこちら。日付タイトル戦勝敗先手後手戦型2020/6/8棋聖戦第1局〇藤井聡太七段渡辺 明棋聖脇システム2020/6/28棋聖戦第2局〇渡辺 明棋聖藤井聡太七段先手急戦矢倉2020/7/1-2王位戦第1局〇藤井聡太七段木村一基王位角換わり2020/7/9棋聖戦第3局●藤井聡太七段渡辺 明棋聖角換わり2020/7/13-14王位戦第2局〇木村一基王位藤井聡太七段相掛かり2020/7/16棋聖戦第4局〇渡辺 明棋聖藤井聡太七段先手急戦矢倉2020/8/4-5王位戦第3局〇藤井聡太七段木村一基王位相矢倉2020/8/19-20王位戦第4局〇木村一基王位藤井聡太七段相掛かり2021/6/6棋聖戦第1局〇渡辺明名人藤井聡太棋聖相掛かり2021/6/18棋聖戦第2局〇藤井聡太棋聖渡辺明名人相掛かり2021/6/29-30王位戦第1局●藤井聡太王位豊島将之竜王相掛かり2021/7/3棋聖戦第3局〇渡辺明名人藤井聡太棋聖矢倉vs雁木2021/7/13-14王位戦第2局〇豊島将之竜王藤井聡太王位角換わり2021/7/21-22王位戦第3局〇藤井聡太王位豊島将之竜王角換わり2021/7/25叡王戦第1局〇藤井聡太二冠豊島将之叡王角換わり2021/8/3叡王戦第2局●豊島将之叡王藤井聡太二冠角換わり2021/8/9叡王戦第3局〇藤井聡太二冠豊島将之叡王角換わり2021/8/18-19王位戦第4局〇豊島将之竜王藤井聡太王位相掛かり2021/8/22叡王戦第4局●豊島将之叡王藤井聡太二冠相掛かり2021/8/24-25王位戦第5局〇藤井聡太王位豊島将之竜王相掛かり2021/9/13叡王戦第5局〇藤井聡太二冠豊島将之叡王相掛かり2021/10/8-9竜王戦第1局〇藤井聡太三冠豊島将之竜王相掛かり2021/10/22-23竜王戦第2局〇豊島将之竜王藤井聡太三冠相掛かり2021/10/30-31竜王戦第3局〇藤井聡太三冠豊島将之竜王角換わり2021/11/12-13竜王戦第4局〇豊島将之竜王藤井聡太三冠角換わり2022/1/9-10王将戦第1局〇藤井聡太竜王渡辺明王将相掛かり2022/1/22-23王将戦第2局〇渡辺明王将藤井聡太竜王角換わり2022/1/29-30王将戦第3局〇藤井聡太竜王渡辺明王将相掛かり2022/2/11-12王将戦第4局〇渡辺明王将藤井聡太竜王矢倉vs雁木2022/4/28叡王戦第1局〇藤井聡太叡王出口若武六段相掛かり2022/5/15叡王戦第2局千出口若武六段藤井聡太叡王相掛かり2022/5/15叡王戦第2局直〇藤井聡太叡王出口若武六段相掛かり2022/5/24叡王戦第3局〇藤井聡太叡王出口若武六段相掛かり2022/5/24棋聖戦第1局千藤井聡太棋聖永瀬拓矢王座相掛かり2022/5/24棋聖戦第1局直千永瀬拓矢王座藤井聡太棋聖角換わり2022/5/24棋聖戦第1局直●藤井聡太棋聖永瀬拓矢王座角換わり2022/6/15棋聖戦第2局〇永瀬拓矢王座藤井聡太棋聖角換わり2022/6/28-29王位戦第1局●豊島将之九段藤井聡太王位角換わり2022/7/4棋聖戦第3局〇藤井聡太棋聖永瀬拓矢王座角換わり2022/7/13-14王位戦第2局〇藤井聡太王位豊島将之九段角換わり2022/7/18棋聖戦第4局〇永瀬拓矢王座藤井聡太棋聖相掛かり2022/7/20-21王位戦第3局〇豊島将之九段藤井聡太王位角換わり2022/8/24-25王位戦第4局〇藤井聡太王位豊島将之九段角換わり2022/9/5-6王位戦第5局〇豊島将之九段藤井聡太王位角換わり2022/10/7-8竜王戦第1局●広瀬章人八段藤井聡太竜王角換わり2022/10/21-22竜王戦第2局〇藤井聡太竜王広瀬章人八段角換わり2022/10/28-29竜王戦第3局〇広瀬章人八段藤井聡太竜王相掛かり2022/11/8-9竜王戦第4局〇藤井聡太竜王広瀬章人八段角換わり2022/11/25-26竜王戦第5局●広瀬章人八段藤井聡太竜王相掛かり2022/12/2-3竜王戦第6局〇藤井聡太竜王広瀬章人八段角換わり2023/1/8-9王将戦第1局〇藤井聡太王将羽生善治九段角換わり2023/1/21-22王将戦第2局●羽生善治九段藤井聡太王将相掛かり2023/1/28-29王将戦第3局〇藤井聡太王将羽生善治九段対雁木2023/2/5棋王戦第1局〇藤井聡太竜王渡辺明棋王角換わり2023/2/9-10王将戦第4局●羽生善治九段藤井聡太王将角換わり2023/2/18棋王戦第2局〇渡辺明棋王藤井聡太竜王角換わり2023/2/25-26王将戦第5局〇藤井聡太王将羽生善治九段横歩取り2023/3/5棋王戦第3局●藤井聡太竜王渡辺明棋王角換わり2023/3/11-12王将戦第6局〇羽生善治九段藤井聡太王将角換わり2023/3/19棋王戦第4局〇渡辺明棋王藤井聡太竜王角換わり2023/4/5-6名人戦第1局〇渡辺明名人藤井聡太竜王その他居飛車2023/4/11叡王戦第1局〇藤井聡太叡王菅井竜也八段居飛車vs三間飛車2023/4/23叡王戦第2局●菅井竜也八段藤井聡太叡王三間飛車vs居飛車2023/4/27-28名人戦第2局〇藤井聡太竜王渡辺明名人その他居飛車2023/5/6叡王戦第3局〇藤井聡太叡王菅井竜也八段居飛車vs三間飛車2023/5/13-14名人戦第3局●渡辺明名人藤井聡太竜王矢倉vs雁木2023/5/21-22名人戦第4局〇藤井聡太竜王渡辺明名人後手雁木2023/5/28叡王戦第4局千菅井竜也八段藤井聡太叡王三間飛車vs居飛車2023/5/28叡王戦第4局指直1千藤井聡太叡王菅井竜也八段居飛車vs三間飛車2023/5/28叡王戦第4局指直2〇菅井竜也八段藤井聡太叡王三間飛車vs居飛車2023/5/31-6/1名人戦第5局〇渡辺明名人藤井聡太竜王菊水矢倉vs雁木(肩書は当時のもの。千は千日手)藤井六冠のこれまでのタイトル戦の全成績は、53勝13敗5千日手で、勝率.803。戦型はすべて居飛車で、相掛かりが16勝4敗2千日手、角換わりが22勝7敗1千日手。ほかに相居飛車系の将棋で12勝1敗、対抗形の居飛車側で3勝1敗2千日手となっています。先手番では30勝4敗2千日手、後手番でも23勝9敗3千日手。どこをどう切り取ってもスゴイ数字しか出てこない実績になってます。
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  • 将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証してみました
    将棋のピーク年齢を棋士のタイトル履歴で検証十代で初の五冠となった藤井聡太竜王がどこまで強くなるのか気になりますよね。一般的に棋士が最も強くなるのは20代から30代と言われていますが、早熟タイプもいれば、遅咲きタイプもいるハズ。そこで、主な棋士のピーク年齢をタイトル履歴から探ってみました。現役の棋士に対してピーク年齢がいくつだったというのは、すでにピークを過ぎてしまったと言っているようで、失礼なのですが、あくまで現時点でピークと思える年齢ということです。また、いつをピークとするかも見方がいろいろありますが、ここではタイトルを最も多く獲得した年齢をピークとしています。主な棋士のピーク年齢棋士名プロ入りピーク年齢ピーク時実績羽生善治15歳25歳七冠達成谷川浩司14歳29歳四冠達成渡辺明15歳28歳、35歳三冠達成加藤一二三14歳42歳二冠達成(名人、十段)中原誠18歳30歳五冠達成森内俊之16歳33歳三冠達成佐藤康光17歳23歳竜王位獲得(敬称略)羽生善治竜王に関しては、その実績からずっとピークが続いているともいえるのですが、七冠達成時が最もピークだったとすると、25歳のときの出来事です。ちなみに、初タイトル獲得は19歳2ヶ月のときで、当時の最年少記録でした。藤井二冠と比べられることが多い加藤一二三九段ですが、タイトル獲得数をピーク年齢とすると、42歳のときとなります。39歳のときも王将、棋王の二冠ですが、名人を含む二冠を達成した42歳のときをピークとしました。タイトルにはあまり縁がなかったので、こうなってしまいます。史上最年少名人(21歳)の記録を持つ谷川浩司九段が四冠を達成したのは29歳のとき。35歳のときにも、二大タイトル(名人、竜王)を独占しています。渡辺明三冠がはじめて三冠を達成したのは28歳のときですが、35歳と36歳で三冠に返り咲いています。こうしてみると、やはり20代から30代がピークのようです。藤井五冠の場合、まだ20歳になったばかり。どこまで強くなるのか注目したいですね。
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  • 竜王・名人獲得時の年齢ランキング(藤井竜王に史上最年少名人の可能性)
    最年少竜王、最年少名人は?獲得時の年齢ランキング八大タイトルの中でも別格となる竜王と名人の獲得時の年齢をランキング形式でまとめました。現時点で最年少竜王は羽生善治九段の19歳3ヵ月、最年少名人は谷川浩司九段の21歳2ヵ月です。竜王、名人の獲得年齢ランキング竜王名人1羽生善治19歳3ヵ月0日谷川浩司21歳2ヵ月2藤井聡太19歳3ヵ月25日羽生善治23歳8ヵ月3渡辺明20歳8ヵ月中原誠24歳9ヵ月4佐藤康光24歳2か月佐藤天彦28歳4ヶ月5島朗25歳8ヵ月佐藤康光28歳8ヵ月6糸谷哲郎26歳1ヵ月豊島将之29歳0ヵ月7藤井猛28歳1か月大山康晴29歳4ヵ月8谷川浩司28歳7ヵ月丸山忠久29歳9ヵ月9豊島将之29歳7ヵ月森内俊之31歳7ヵ月10広瀬章人31歳11ヵ月木村義雄32歳9ヵ月11森内俊之33歳1ヵ月渡辺明36歳3ヵ月12塚田正夫32歳10ヵ月13升田幸三39歳3ヵ月14加藤一二三42歳6ヵ月15米長邦雄49歳11ヵ月羽生竜王と藤井竜王はわずか25日の差でした。藤井聡太に最年少名人の可能性あり2023年名人戦で名人位を獲得すれば藤井聡太竜王が史上最年少名人となります。藤井竜王は2002年7月19日生まれの現在20歳。谷川浩司十七世名人の持つ史上最年少名人記録(21歳2ヵ月)を更新するには、今期が最初で最後のチャンスです。「竜王名人」の獲得時年齢竜王と名人を同時に獲得する「竜王名人」となった棋士はこれまで4名。これまでの最年少竜王名人は羽生善治九段の24歳2か月です。竜王名人達成時年齢達成年月棋戦(相手)1羽生善治24歳2ヵ月1994年12月9日竜王戦(佐藤康光竜王)2豊島将之29歳7ヵ月2019年12月7日竜王戦(広瀬章人竜王)3森内俊之33歳8ヵ月2004年6月11日名人戦(羽生善治名人)4谷川浩司35歳2ヵ月1997年6月11日名人戦(羽生善治名人)藤井聡太竜王には史上最年少竜王名人の可能性もあります。
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  • 三冠達成時の棋士の年齢を比較(藤井聡太の最年少なる)
    三冠達成時の年齢を比較藤井聡太二冠の新たな最年少記録が誕生しました。2021年9月13日の叡王戦第5局で豊島叡王に勝利し、3勝2敗でタイトルを獲得。これで藤井二冠は王位、棋聖とあわせて藤井三冠となりました。将棋で三冠を達成した棋士は過去に10名のみ。そこで、三冠達成時の年齢を一覧にしてみました。三冠達成時の棋士の年齢棋士名三冠時年齢初タイトル初→三冠全タイトル数藤井聡太19歳1か月17歳11か月1年2か月7羽生善治22歳3か月19歳2か月3年1か月7中原誠24歳9か月20歳10か月3年11か月5谷川浩司26歳2か月21歳2か月5年6か月7渡辺明28歳11か月20歳8か月8年3か月7豊島将之29歳0か月28歳2か月0年10か月8森内俊之33歳8か月31歳7か月2年1か月7大山康晴36歳2か月27歳9か月8年5か月3升田幸三39歳3か月33歳10か月5年5か月3米長邦雄40歳7か月30歳1か月10年6か月7大山、升田は全タイトル独占による三冠達成同じ「三冠」でもタイトルの数が時代によってちがいます。1959年度まではタイトルが3つしか(名人、九段、王将)しかなかったので、この時代に三冠を達成した大山、升田の両名は全タイトル独占による三冠達成でした。ちなみに1960年度に4つ目のタイトル(王位)ができましたが、これを最初に獲得したのは大山康晴三冠で、史上初の四冠を達成しました。これまでの最年少三冠は羽生善治九段の22歳3か月でしたが、藤井聡太二冠が9月13日の叡王戦で勝利し、19歳1か月で三冠達成。史上最年少かつ初の十代での三冠棋士となりました。その叡王戦で藤井二冠の相手となった豊島叡王は初タイトル獲得から三冠達成までわずか10か月で一気に駆け上がってます。2018年の棋聖戦で羽生棋聖(当時)から初タイトルを獲得し、その翌年の名人戦で佐藤天彦名人(当時)を下し、三冠を達成しました(あと一冠は王位)。プロ野球 落合博満は28歳で三冠王に三冠王というと将棋以外ではプロ野球が思い浮かびますが、プロ野球で三冠王となった打者はこれまで7名。史上最年少での三冠王達成は落合博満(ロッテ)で28歳でした。参考:プロ野球の三冠王(年齢)…中島治康(29)、野村克也(30)、王貞治(33)、落合博満(28)、ブーマー・ウェルズ(30)、ランディ・バース(31)、松中信彦(30)。ちなみに、落合博満はプロ入り4年目のシーズンでの三冠王達成。藤井二冠は2016年10月にプロデビューしたので、現在が5年目です。
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  • 藤井五冠と羽生五冠 タイトル戦の相手と戦型を比較
    藤井五冠と羽生五冠 タイトル戦の相手と戦型を比較四冠vs三冠対決となった王将戦で藤井聡太四冠が渡辺明三冠に4勝0敗で勝利し、王将位を獲得しました。史上最年少、十代初の五冠となりました。これまでの最年少記録は羽生善治五冠の22歳10カ月。藤井聡太五冠は19歳6カ月での達成です。この2人の五冠達成時のタイトル戦での成績と戦型を比較してみました。藤井五冠と羽生五冠のタイトル戦(五冠対象局)での成績藤井五冠羽生五冠先手10勝1敗10勝4敗1千日手後手8勝2敗7勝2敗1千日手どちらも強いのはあたり前ですが、先手番で1回、後手番でも2回しか負けていない藤井五冠は異次元ですね。タイトル戦での成績ですからね。藤井五冠と羽生五冠のタイトル戦(五冠対象局)での戦型藤井五冠羽生五冠相掛かり9勝2敗矢倉10勝4敗2千日手角換わり7勝1敗角換わり4勝1敗雁木2勝0敗ひねり飛車2勝0敗相掛かり1勝1敗戦型は対局相手との兼ね合いがありますが、羽生五冠のほうがバラエティーに富んでますね。「ひねり飛車」という裏芸も披露しているのが羽生五冠の懐の広さ。藤井五冠は「相掛かり」と「角換わり」が2本柱となっています。藤井五冠:五冠対象局の全成績棋聖戦(防衛) 対渡辺明名人先後勝敗戦型第1局後手〇相掛かり第2局先手〇相掛かり第3局後手〇雁木王位戦(防衛) 対豊島将之竜王第1局先手●相掛かり第2局後手〇角換わり(早繰銀)第3局先手〇角換わり(腰掛銀)第4局後手〇相掛かり第5局先手〇相掛かり叡王戦(獲得) 対豊島将之叡王第1局先手〇角換わり第2局後手●角換わり(早繰銀)第3局先手〇角換わり(腰掛銀)第4局後手●相掛かり第5局先手〇相掛かり竜王戦(獲得) 対豊島将之竜王第1局先手〇相掛かり第2局後手〇相掛かり第3局先手〇角換わり(早繰銀)第4局後手〇角換わり(腰掛銀)王将戦(獲得) 対渡辺明王将第1局先手〇相掛かり第2局後手〇角換わり(早繰銀)第3局先手〇相掛かり第4局後手〇雁木羽生五冠:五冠対象局の全成績王座戦(獲得) 対福崎文吾王座先後勝敗戦型第1局先手〇相掛かり第2局後手〇矢倉第3局先手〇ひねり飛車竜王戦(獲得) 対谷川浩司竜王第1局先手●相掛かり第2局後手千矢倉第2局再先手●矢倉第3局後手〇矢倉第4局先手〇矢倉第5局後手〇角換わり(腰掛銀)第6局先手●矢倉第7局先手〇角換わり(腰掛銀)棋王戦(防衛) 対谷川浩司二冠第1局先手千矢倉第1局再後手●角換わり(腰掛銀)第2局先手〇角換わり(腰掛銀)第3局後手●矢倉第4局先手〇矢倉第5局先手〇矢倉棋聖戦(獲得) 対谷川浩司棋聖第1局先手●矢倉第2局後手〇角換わり(棒銀)第3局先手〇矢倉第4局後手〇矢倉王位戦(獲得) 対郷田真隆王位第1局先手〇ひねり飛車第2局後手〇矢倉第3局先手〇矢倉第4局後手〇矢倉
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  • 四強棋士、レジェンド棋士の昇段年齢・期間を比較
    藤井二冠の昇段スピードをレジェンド棋士と比較2021年の棋聖戦でタイトルを防衛したことで、「タイトル3期獲得」の条件により藤井聡太二冠が九段に昇段しました。18歳11カ月での九段昇段は最年少記録。九段昇段条件竜王位2期獲得名人位1期獲得タイトル3期獲得八段昇段後公式戦250勝これまでの記録は渡辺明名人が持つ21歳7カ月だったので、大幅な記録更新となりました。ここで、四強棋士の昇段年齢を比較してみました。四強棋士の昇段年齢比較渡辺明豊島将之永瀬拓矢藤井聡太プロ入り15歳11カ月16歳11カ月17歳 0カ月14歳 2カ月五段18歳11カ月19歳 0カ月19歳 7カ月15歳 6カ月六段20歳 5カ月20歳 6カ月20歳 9カ月15歳 6カ月七段21歳 5カ月21歳11カ月25歳 2カ月15歳 9カ月八段21歳 6カ月26歳10カ月27歳 0カ月18歳 1カ月九段21歳 7カ月29歳 0カ月28歳 1カ月18歳 7カ月(最年少記録)プロ入り(四段)から八段まで五段を除いて最年少記録を持っているのが藤井二冠です。藤井二冠と比べると豊島竜王や永瀬王座は時間がかかっているように思えてしまいますが、全棋士の中で見れば20代で九段というのは異例の早さです。さらに、レジェンドと呼ばれる棋士の昇段年齢も調べてみました。羽生善治谷川浩司加藤一二三プロ入り15歳 2カ月14歳 8カ月14歳 7カ月五段17歳 6カ月16歳11カ月15歳 3カ月六段19歳 0カ月17歳11カ月16歳 3カ月七段20歳 0カ月18歳11カ月17歳 3カ月八段22歳 6カ月19歳11カ月18歳 3カ月九段23歳 6カ月21歳11カ月33歳10カ月(最年少記録)昇段条件は時代により変わってきているので単純に比較はできないのですが、レジェンド棋士と比較しても藤井二冠の早さは際立っています。ただ、そんな中で最年少五段記録は「ひふみん」こと加藤一二三九段(引退)による15歳 3カ月で、これは藤井二冠よりも3カ月早いんですね。さすが、「神武以来の天才」です。昇段までの期間を比較プロ入りから昇段までの年月を比較したのがこちら。渡辺明豊島将之永瀬拓矢藤井聡太プロ入り15歳11カ月16歳11カ月17歳 0カ月14歳 2カ月五段3年 0カ月2年 1カ月2年 6カ月1年 4カ月六段4年 6カ月3年 7カ月3年 8カ月1年 4カ月七段5年 6カ月5年 0カ月8年 1カ月1年 7カ月八段5年 7カ月9年11カ月10年 0カ月3年10カ月九段5年 7カ月12年 1カ月11年 0カ月4年 4カ月やはり藤井二冠が圧倒的なスピードで昇段しているのがわかります。羽生善治谷川浩司加藤一二三プロ入り15歳 2カ月14歳 8カ月14歳 7カ月五段2年 3カ月2年 3カ月0年 8カ月六段3年 9カ月3年 3カ月1年 8カ月七段4年 9カ月4年 3カ月2年 8カ月八段7年 3カ月5年 3カ月3年 8カ月九段8年 3カ月7年 3カ月19年 3カ月レジェンド棋士の中でも「神武以来の天才」のスピードが目立ちますね。九段への昇段は時間がかかったものの、プロ入りから3年 8カ月で八段まで駆け上がってます。最年少記録が更新されると、昔の記録にスポットが当たり、その偉大さにあらためて気づきます。藤井二冠の活躍は「ひふみん」のスゴさを再認識するいい機会ですね。
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  • 藤井聡太五冠と豊島将之九段の対戦成績一覧(戦型・勝敗)
    藤井聡太vs豊島将之の対戦成績一覧藤井聡太五冠と豊島将之九段の公式戦での対戦成績と戦型を一覧でまとめました。二人は2022年王位戦第3局までに26局対戦し、藤井五冠の15勝、豊島九段の11勝です。初手合いから豊島竜王が6連勝していましたが、2021年1月の朝日杯で藤井三冠が初勝利。そこから藤井五冠が巻き返して、勝ち越しています。藤井聡太vs豊島将之の対戦成績一覧年対局藤井聡太戦型豊島将之手数2017年棋王戦挑決T●後手角換わり(腰掛け銀)〇先手872019年銀河戦●後手相掛かり〇先手105竜王戦4回戦●先手角換わり(腰掛け銀)〇後手146王将戦挑決L●後手相掛かり〇先手1712020年JT杯 2回戦●先手横歩取り〇後手108王将戦挑決L●後手相掛かり(→後手横歩取り)〇先手1712021年朝日杯本戦〇後手角換わり(腰掛銀×早繰銀)●先手94王位戦 第1局●先手相掛かり(→縦歩取り)〇後手104王位戦 第2局〇後手角換わり(早繰り銀)●先手102王位戦 第3局〇先手角換わり(腰掛け銀)●後手117叡王戦 第1局〇先手角換わり(→横歩取り)●後手95叡王戦 第2局●後手角換わり(早繰り銀)〇先手161叡王戦 第3局〇先手角換わり(腰掛け銀)●後手121王位戦 第4局〇後手相掛かり(→角交換)●先手140叡王戦 第4局●後手相掛かり(→角交換)〇先手91王位戦 第5局〇先手相掛かり(→横歩取り)●後手77叡王戦 第5局〇先手相掛かり(→横歩取り)●後手111竜王戦 第1局〇先手相掛かり(→横歩取り)●後手123竜王戦 第2局〇後手相掛かり●先手70竜王戦 第3局〇先手角換わり(早繰り銀)●後手93王将戦 挑決L〇先手相掛かり(→横歩取り)●後手101竜王戦 第4局〇後手角換わり(腰掛け銀)●先手122JT杯 決勝戦●後手角換わり(4五桂速攻)〇先手952022年王位戦 第1局●後手角換わり(腰掛け銀)〇先手121王位戦 第2局〇先手角換わり(腰掛け銀)●後手99王位戦 第3局〇後手角換わり(腰掛け銀)●先手84角換わりは藤井の9勝5敗、相掛かりは豊島の5勝6敗二人の対局で最も多い戦型は角換わりでこれまで14局あり藤井五冠の9勝5敗となっています。2022年の王位戦も第1局から第3局まですべて角換わりでした。次に多い戦型は相掛かりで、こちらは藤井五冠の6勝5敗。ほぼ五分の成績となっています。後手番ブレイクは藤井6回、豊島3回二人とも先手番では勝ち越していて(藤井9勝3敗、豊島8勝6敗)、後手番で勝ったのは藤井五冠が6回に対し、豊島九段は3回です。
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  • 名人戦の仕組みと歴史(藤井竜王に最年少名人のチャンス)
    藤井竜王が史上最年少名人に2023年名人戦(渡辺明名人)は4勝1敗で挑戦者の藤井竜王が勝利し、史上最年少名人となりました。同時に、史上最年少竜王・名人、史上最年少七冠も達成しています。藤井竜王がA級順位戦プレーオフで広瀬章人八段に勝利し、渡辺名人への挑戦権を獲得しました。7番勝負に勝利すれば、史上最年少での名人位獲得となります。これまでの史上最年少名人は谷川浩司九段による21歳2か月。現在20歳で7月19日に21歳になる藤井竜王にとっては今季の名人戦が史上最年少名人になれる最初で最後のチャンスです。注目の名人戦の前に、その歴史と仕組みをふり返ってみます。「天才棋士」たちの名人獲得への歴史谷川浩司藤井聡太羽生善治加藤一二三生年月日1962年4月6日2002年7月19日1970年9月27日1940年1月1日出身地兵庫県神戸市愛知県瀬戸市埼玉県所沢市福岡県嘉麻市プロデビュー中学2年中学2年中学3年中学3年C級2組2期8勝2敗、8勝2敗10勝0敗8勝2敗、10勝0敗11勝1敗C級1組9勝1敗9勝1敗、10勝0敗8勝2敗、10勝0敗10勝3敗B級2組10勝0敗10勝0敗8勝2敗、8勝2敗9勝2敗B級1組10勝2敗10勝2敗11勝1敗10勝2敗A級7勝2敗7勝2敗7勝2敗4勝5敗、6勝2敗名人挑戦21歳20歳8か月23歳20歳3か月名人獲得21歳2か月20歳10か月23歳8か月42歳6か月相手加藤一二三(43歳)渡辺明(38歳)米長邦雄(50歳)大山康晴(37歳)谷川九段、羽生九段、藤井竜王は3人ともA級1期目で挑戦権を獲得していますが、3人ともプレーオフに勝利して挑戦権を獲得しました。プレーオフの相手は谷川八段が中原誠二冠、羽生善治四冠が谷川王将(いずれも当時)でした。史上最年少での名人位挑戦記録は加藤一二三九段(引退)による20歳3か月で、こちらは藤井竜王でも破れなかった記録となっています(加藤九段の場合はプロデビュー直後に順位戦に参加できたためこの記録が可能となった)。竜王が挑戦した名人戦将棋界にある8大タイトルの中で別格とされているのが竜王と名人です。棋戦としての序列は竜王戦が1位で、名人戦が2位。ただし、タイトルとしての「格」は竜王と名人は同じとされています。複数タイトルを持っている場合、その中に竜王か名人があれば○○三冠などではなく○○竜王(または○○名人)のように呼ぶのが正式な呼び方です。三冠といった肩書は竜王、名人以外のタイトルを3つ持っているときに使われるものです。それだけ、特別なタイトルの名人と竜王。名人戦で竜王が挑戦者になったのはこれまでに4回だけです。1997年…羽生善治名人に谷川浩司竜王が挑戦(4勝2敗で谷川竜王が名人獲得)2003年…森内俊之名人に羽生善治竜王が挑戦(4勝0敗で羽生竜王が名人獲得)2004年…羽生善治名人に森内俊之竜王が挑戦(4勝2敗で森内竜王が名人獲得)2018年…佐藤天彦名人に羽生善治竜王が挑戦(4勝2敗で佐藤名人が防衛)これまで竜王は4回名人に挑戦して、3回名人位を獲得。藤井竜王が登場する名人戦はどうなるのでしょうか?渡辺名人 vs 藤井竜王の名人戦情報これまでの渡辺名人と藤井竜王のタイトル戦での対戦成績は渡辺名人の3勝、藤井竜王の13勝となっています。戦型はいずれも相居飛車で、角換わり7局、先手急戦矢倉4局、相掛かり2局、矢倉vs雁木2局、脇システム1局となっています。渡辺名人が勝った3局はいずれも角換わり(後手)でした。渡辺 vs 藤井 棋聖戦(2020年6月〜7月)第1局●渡辺明棋聖脇システム〇藤井聡太七段(先)第2局●渡辺明棋聖(先)先手急戦矢倉〇藤井聡太七段第3局〇渡辺明棋聖角換わり●藤井聡太七段(先)第4局●渡辺明棋聖(先)先手急戦矢倉〇藤井聡太七段藤井七段がタイトル初挑戦で、初獲得(史上最年少記録も達成)藤井 vs 渡辺 棋聖戦(2021年6月〜7月)第1局〇藤井聡太棋聖相掛かり●渡辺明名人(先)第2局〇藤井聡太棋聖(先)相掛かり●渡辺明名人第3局〇藤井聡太棋聖先手矢倉vs後手雁木●渡辺明名人(先)藤井棋聖にとってのタイトル初防衛戦。3勝0敗でタイトル防衛に成功。渡辺 vs 藤井 王将戦(2022年1月〜2月)第1局●渡辺明王将相掛かり〇藤井聡太竜王(先)第2局●渡辺明王将(先)角換わり〇藤井聡太竜王第3局●渡辺明王将相掛かり〇藤井聡太竜王(先)第4局●渡辺明王将(先)矢倉vs雁木〇藤井聡太竜王藤井竜王にとって5冠目への挑戦。4勝0敗でタイトル獲得。史上最年少5冠となる。渡辺 vs 藤井 棋王戦(2023年1月〜3月)第1局●渡辺明棋王角換わり〇藤井聡太竜王(先)第2局●渡辺明棋王(先)角換わり〇藤井聡太竜王第3局〇渡辺明棋王角換わり●藤井聡太竜王(先)第4局●渡辺明棋王(先)角換わり〇藤井聡太竜王藤井竜王にとって6冠目への挑戦。3勝1敗でタイトル獲得。史上最年少6冠となる。2000年以降の名人戦カードと対局結果年名人対局結果挑戦者2022渡辺明4−1斎藤慎太郎八段2021渡辺明4−1斎藤慎太郎八段2020豊島将之2−4渡辺明三冠2019佐藤天彦0−4豊島将之二冠2018佐藤天彦4−2羽生善治竜王2017佐藤天彦4−2稲葉 陽八段2016羽生善治1−4佐藤天彦八段2015羽生善治4−1行方尚史八段2014森内俊之0−4羽生善治三冠2013森内俊之4−1羽生善治三冠2012森内俊之4−2羽生善治二冠2011羽生善治3−4森内俊之九段2010羽生善治4−0三浦弘行八段2009羽生善治4−3郷田真隆九段2008森内俊之2−4羽生善治二冠2007森内俊之4−3郷田真隆九段2006森内俊之4−2谷川浩司九段2005森内俊之4−3羽生善治四冠2004羽生善治2−4森内俊之竜王2003森内俊之0−4羽生善治竜王2002丸山忠久0−4森内俊之八段2001丸山忠久4−3谷川浩司九段2000佐藤康光3−4丸山忠久八段勝者名人「400年」の歴史最も歴史のある将棋のタイトルが名人です。初代名人は大橋宗桂で、1612年に襲名。江戸時代から400年以上続いているタイトルです。ただし、当初の名人は終身制。実力ではなく決まった家系からのみ選ばれていました。名人が実力制となったのは昭和になってから。初の実力制名人は木村義雄八段(当時)で1937年に名人となりました。ひふみん、20歳で名人に挑戦ひふみんの愛称で知られる加藤一二三九段(引退)が初めて名人に挑戦したのが20歳のとき。これは名人戦の仕組みを考えると異例の早さです。名人戦の挑戦者は、順位戦A級で優勝したものがなります。順位戦A級で優勝で優勝するのも大変なのですが、A級に所属するまでも大変。順位戦は上からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組と5クラスにわかれています。プロ棋士となって初めて所属するのはC級2組。各クラスでは1年間かけてリーグ戦が行われ上位数名だけが上のクラスに上がれます。つまりC級2組にいる棋士が名人に挑戦するにはC級1組、B級2組、B級1組、A級と4年連続でクラスを上げ、なおかつA級で優勝しなければならないのです。ひふみんがプロ棋士になったのは14歳のとき(藤井四段に更新されるまでの最年少)。ここから4年連続で順位戦を勝ち上がり、18歳でA級に入りました。この記録はいまだに破られていません。A級となった最初の年での挑戦はならなかったものの20歳のときに名人に挑戦したのです。ただし、結果は負け。全盛期の大山康晴15世名人に1勝(4敗)しただけに終わりました。歴史に残る死闘で悲願の名人に加藤一二三九段が名人を獲得したのは42歳のとき。3度目の挑戦ででした。初めて挑戦したのが20歳のときで、3回目の挑戦が42歳のときですから、挑戦するだけでも大変なことがわかりますよね。ひふみん3度目の挑戦は名人戦の歴史に残る死闘。名人戦は7番勝負(先に4勝したほうが勝ち)ですが、10戦も行っています。千日手による差し直しが2局、持将棋(引き分け)が1局あったのです。4勝3敗1時将棋2千日手差し直しで、悲願の名人となりました。1年間、名人位を預からせていただきますその加藤一二三名人に翌年、挑戦したのが21歳の谷川浩司八段。A級入りして一年目で優勝し、名人に挑戦することなったのでした。結果は4勝2敗で新名人の誕生。21歳で史上最年少名人となりました。名人獲得後に谷川が語ったのが「1年間、名人位を預からせていただきます」。翌年、防衛に成功したときの「これで弱い名人から、並みの名人になれたと思います」とともに将棋史に残る有名なセリフです。名人戦の仕組み名人戦の予選は順位戦とし下記の仕組みで行われます。A級からC級2組まで5つにクラス分けしリーグ戦を実施フリークラスの棋士は順位戦に参加しないA級(原則10人)の優勝者が名人に挑戦リーグ戦は1年間かけて行われるので、上のクラスに上がれるチャンスも1年に1回。「飛び級」はないので、C級2組がA級に上がるまでには最短でも4年かかります。このため、プロデビュー間もない若手がどんなに勝ち続けても、すぐには挑戦できないのが名人戦なのです。それだけに重みがあるタイトルとなっており、ドラマも生まれる棋戦です。名人戦が行われるのは毎年4月から。名人挑戦者が決まるA級順位戦リーグ最終局が行われる日は「将棋界の一番長い日」と呼ばれています。
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  • 藤井聡太七冠が持っていないタイトル「王座」の仕組みと歴史
    藤井聡太竜王と縁が遠い「王座戦」ついに七冠制覇。藤井聡太竜王が持っていないタイトルは、残り王座だけです。名人位への挑戦は、順位戦をC2→C1→B2→B1→A級と勝ち上がらなければならないので時間が掛かるのですが王座戦はトーナメントを勝ち抜けば挑戦権を得ることができます。ところが、王座戦とは相性がよくないのか、これまでタイトル挑戦なし。過去の王座戦での藤井竜王の成績をふり返ってみました。藤井竜王の王座戦成績藤井竜王の王座戦成績タイトル保持者挑戦者結果2022年挑戦者決定トーナメント1回戦敗退(大橋貴洸六段)永瀬拓矢王座豊島将之九段3-1防衛2021年挑戦者決定トーナメント1回戦敗退(深浦康市九段)永瀬拓矢王座木村一基九段3-1防衛2020年二次予選敗退(大橋貴洸六段)永瀬拓矢王座久保利明九段3-2防衛2019年挑戦者決定トーナメント1回戦敗退(佐々木大地五段)斎藤慎太郎王座永瀬拓矢叡王3-0奪取2018年挑戦者決定トーナメント準決勝敗退(斎藤慎太郎七段)中村太地王座斎藤慎太郎七段3-2奪取タイトル挑戦まで惜しかったのが2018年の王座戦です。一次予選、二次予選と勝ち上がり、挑戦者決定トーナメントでは1回戦で屋敷九段、2回戦で深浦九段に勝利したものの準決勝で斎藤慎太郎七段に敗れてしまいました。この年は斎藤慎七段が挑戦者になり、タイトル奪取に成功しています。ただ、これ以降の藤井竜王の王座戦での成績はイマイチ。大橋貴洸六段には、2020年と2022年に敗れています。また、棋聖+王位のダブルタイトル戦が決まった佐々木大地七段にも1回戦で敗れたことがありました。ことしは1回戦を突破、あと3勝で挑戦権獲得ことしの挑戦者決定トーナメントは1回戦で中川大輔八段に勝利。あと3勝で挑戦権獲得となります(次局2回戦は対村田顕弘六段)藤井聡太竜王の今後の王座戦対局相手2回戦村田顕弘六段準決勝羽生善治九段と斎藤明日斗五段の勝者決勝渡辺明九段、豊島将之九段、斎藤慎太郎八段、石井健太郎六段の勝者羽生善治九段が座り続けた王座将棋にはタイトル戦が8つありますが、それぞれ持ち時間がちがいます。最も長いのは名人戦で各9時間の持ち時間。各9時間なので1日では終わらず、1局を2日で戦うことになります(2日制)。短いものだと持ち時間は各4時間。こちらは1日で勝負が決まる戦いです(1日制)。1日制か2日制か以外にも7番勝負か5番勝負かもタイトルにより異なります。この微妙な違いが各タイトル戦と棋士の相性を生みます。かつて七冠を達成し、全タイトルを獲得した羽生善治三冠にもタイトル戦との相性はあるようで、最も相性がいいのが王座戦です。20連覇達成を逃すも、返り咲いて5連覇羽生三冠が初めて王座を獲得したのは平成4年。ここから年に1回のタイトル戦で防衛を続けること19回。平成23年に渡辺明竜王に敗れるまで王座を保持し続けました。しかも、翌年のリベンジに成功。挑戦者決定トーナメントを勝ち上がり、渡辺明王座に挑戦。3勝1敗で見事、王座に返り咲きました。しかも、そこから5連覇。「羽生善治のホームグラウンド」と言われるほど相性の良い棋戦になっています。永世ではなく名誉将棋のタイトル(称号)には永世というものがあります。永世名人、永世竜王など。タイトルを決められた回数(タイトルごとに違う)獲得すると永世という称号がつきます。例えば、名人は通算5期で永世名人となります。この唯一の例外が王座。王座の場合だけは、「永世」ではなく「名誉」がつきます。条件は連続5期または通算10期以上。もちろん、羽生三冠は名誉王座です。王座戦の仕組み王座戦は一次予選、二次予選がともにトーナメント戦。女流棋士4名も参加するトーナメントです。二次予選を勝ち抜いた棋士とシード棋士による16名で挑戦者決定トーナメントを実施。タイトル戦は9月から10月にかけて行われます。持ち時間は各5時間の1日制。五番勝負で先に3勝したほうが勝者となります。
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  • 藤井聡太vs羽生善治のタイトル戦ドリームマッチが再び?
    藤井vs羽生のドリームマッチ再び?王位戦で藤井vs羽生のドリームマッチが再び行われる可能性が高まってきました。王位戦挑戦者決定リーグ紅組で羽生善治九段が優勝。白組優勝の佐々木大地七段との挑戦者決定戦(5/18)に勝利すれば、藤井王位への挑戦権獲得となります。藤井 vs 羽生 ドリームマッチ王将戦の結果藤井聡太vs羽生善治のドリームマッチとなった第72期ASLOK杯王将戦七番勝負は4勝2敗で藤井王将がタイトルを防衛しました。将棋ファンにとって夢のような時間でしたね。ドリームマッチ王将戦の結果日程先手後手戦型第1局1月8-9日(日祝)○藤井聡太王将●羽生善治九段一手損角換わり第2局1月21-22日(土日)○羽生善治九段●藤井聡太王将相掛かり第3局1月28-29日(土日)○藤井聡太王将●羽生善治九段後手雁木第4局2月9-10日(木金)○羽生善治九段●藤井聡太王将角換わり(腰掛け銀)第5局2月25-26日(土日)○藤井聡太王将●羽生善治九段横歩取り第6局3月11-12日(土日)●羽生善治九段○藤井聡太王将角換わり(早繰り銀)第2局が将棋大賞(2023年)の名局賞に選ばれています。【王将戦前記事】32歳差対決をプロ野球選手で例えると…1970年生まれの羽生善治九段と2002年生まれの藤井聡太五冠との年齢差は32歳。プロ野球選手で32歳差というと、野茂英雄投手(1968年生まれ)と村上宗隆選手(2000年生まれ)に相当します。(野茂−村上ペアが羽生−藤井ペアの2歳上)野茂と村上の対決。ドリーム中のドリームマッチですよね。それが、将棋界では実現したんです!しかも、テレビの企画とかでなくガチのタイトル戦で!公式戦での二人の対局はすでにありますが、タイトル戦は初。この時代に生きてて良かった〜。羽生vs藤井のタイトル戦は年明けからスタート。前哨戦として二人の天才を比べてみました。羽生九段と藤井五冠の略歴略歴羽生善治藤井聡太誕生日1970年9月27日2002年7月19日奨励会入会12歳10歳四段昇段15歳14歳初タイトル獲得19歳3か月17歳11か月タイトル独占25歳(七冠)??歳(八冠)ともに中学生棋士としてデビューして、10代のうちにタイトルを獲得しています。99期vs11期(タイトル獲得履歴)羽生善治九段と藤井聡太五冠のタイトル獲得履歴を一覧表にしてみました。棋聖戦は1994年度までは前期後期制。羽生九段のスゴさがわかる表になりました。タイトル獲得99期はとてつもない記録ですね。「羽生善治」で表が埋め尽くされています。一方の藤井聡太五冠も11期、これから表を埋め尽くす感じがしています。交わっていない二人あらためて上記のタイトル獲得者一覧表を見てみると、2018年-2019年を境にして羽生九段と藤井五冠が分かれているんですね。2018年はタイトル戦国時代とも呼ばれ8大タイトルを8人の棋士で分け合っていました。翌2019年には豊島将之竜王・棋聖が誕生し、豊島時代到来かと思われたところで、藤井聡太棋聖が誕生したのが2020年でした。羽生限界説?タイトル戦の舞台から遠ざかり、順位戦A級からも陥落したことで限界説がささやかれている羽生九段ですが、過去にも限界説から復活しています。例えば、2011年度は名人戦と王座戦で敗れ2冠を失ったことで限界説が一部で言われましたが、2014年度に4冠に返り咲いています。ついに実現!羽生vs藤井のタイトル戦2023年1月に開幕する王将戦で羽生vs藤井のタイトル戦が実現することになりました。タイトルホルダーが藤井王将で挑戦者が羽生九段という図式。こんなパターンがあるんですね。しかも、羽生九段はタイトル獲得通算100期がかかっています。最高の舞台が整いましたね。二人のこれまでの対戦成績(公式戦)は藤井竜王の7勝1敗。くわしくみてみると、こうなります。羽生vs藤井の対局内容一覧(藤井竜王の7勝1敗)対局日棋戦持ち時間勝者戦型2018年 2月17日朝日杯 準決勝40分藤井聡太五段(先手)矢倉2019年10月21日王将戦 挑決L4時間藤井聡太七段(後手)相掛かり2020年 2月18日王位戦 挑決L4時間藤井聡太七段(先手)角換わり2020年 7月 4日銀河戦 本戦T15分藤井聡太七段(先手)三間飛車2020年 9月22日王将戦 挑決L4時間羽生善治九段(後手)横歩取り2021年11月 9日王将戦 挑決L4時間藤井聡太三冠(後手)矢倉2022年 9月23日JT日本シリーズ10分藤井聡太竜王(先手)横歩取り2022年12月 8日棋王戦 挑決T4時間藤井聡太竜王(後手)角換わり羽生九段が藤井竜王(当時は二冠)に勝った対局では戦型は横歩取り(羽生九段が後手)でした。このほかに非公式戦で2局対局があります。2017/3/26 第零期 獅子王戦 決勝戦(10分)羽生善治三冠(先手)勝ち2017/4/23 藤井聡太四段 炎の七番勝負(1時間)藤井聡太四段(先手)勝ち「第零期 獅子王戦 決勝戦」では、羽生九段が四間飛車(藤井システム)を採用しています。王将戦では戦型選択にも注目です。関連記事羽生九段の通算タイトル99期がどのぐらいスゴイか他の棋士と比較羽生九段の「タイトル通算99期」がどのぐらいスゴイ数字かを他の棋士と比較してみました。グラフにしてみると羽生九段の「突き抜け感」がわかります。そもそもタイトルを1期でも取るのは大変。現役棋士でタイトルを獲ったことのある棋士の割合は…。
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  • 佐々木大地七段ってどんな棋士?藤井棋聖・王位とのダブルタイトルマッチが決定
    佐々木大地七段ってどんな棋士?師匠は地球代表の深浦康市九段佐々木大地七段の師匠は同じ長崎県出身の深浦康市九段。「地球代表」が師匠なんですね。弟子のタイトル挑戦が決まったときに深浦九段がメチャクチャうれしそうにしていたのが印象的です。挑戦者決定戦の対局日は、落ち着かなかったと言っていましたね。ABEMA師弟トーナメント2022にも、深浦九段と佐々木大七段のコンビで出場していて、決勝で惜しくもチーム木村(木村一基九段、高野智史六段)に敗れましたが、準優勝という成績を納めています。「藤井キラー」でもある深浦九段が師匠ということで、藤井vs佐々木大のタイトル戦が盛り上がりそうですね。棋士としては藤井竜王の半年先輩藤井聡太竜王の棋士番号は307。佐々木大地七段は306です。棋士番号というのは、プロ棋士になった順番につけられるので、佐々木大地七段のほうが先にプロになってるんですね。佐々木大地七段のプロ入りは2016年4月1日。藤井聡太竜王は2016年10月1日。佐々木七段が半年だけ先輩となります。ちなみに、佐々木七段は三段リーグで次点を2回獲得したことにより、フリークラスへの編入資格を経てプロ入りしました(プロ入り後10か月ほどでC級2組への昇級決定)。三段リーグで上位2名に入るとプロとなり、順位戦C級2組に入りますが、三段リーグで次点を2回取ると、プロ入りする権利が与えられ、この権利を行使するとC級2組の下のフリークラスに入ることになります。プロデビュー後7年2か月で初のタイトル挑戦佐々木大地七段にとって2023年6月に始まる棋聖戦が初のタイトル挑戦となります。プロ入りが2016年4月1日なので、デビュー後7年2か月。着実に実力をつけて、いよいよタイトルへというわけです。主な棋士のタイトル挑戦、昇段までの年月棋士四段年齢タイトル挑戦五段まで六段まで七段まで八段まで九段まで藤井聡太14歳3年8か月1年4か月1年4か月1年7か月3年10か月4年9か月佐々木大地20歳7年2か月2年10か月5年10か月6年0か月深浦康市19歳4年9か月2年10か月5年9か月9年8か月12年6か月16年11か月羽生善治15歳3年10か月2年3か月3年9か月4年9か月7年3か月8年3か月渡辺明15歳3年5か月3年0か月4年6か月5年6か月5年7か月5年7か月豊島将之16歳3年9か月2年1か月3年7か月5年0か月9年11か月12年1か月永瀬拓矢17歳6年8か月2年6か月3年8か月8年1か月10年0か月11年0か月佐々木大地七段は、プロ入りから五段までと六段までの年月が師匠の深浦九段とほぼ同じペースなんですね。ただ、六段→七段昇段はわずか2か月。これは竜王戦でランキング戦連続昇級により昇段したものです。初タイトル挑戦は、師匠のほうが早く深浦九段はプロ入り後4年9か月で五段時代に、羽生王位に挑戦しています(結果は1勝4敗でタイトル獲得ならず)。藤井棋聖・王位とのダブルタイトルマッチの行方は?棋聖戦は6月5日に開幕。王位戦は7月7日に開幕です。棋聖戦は五番勝負で1日制。王位戦は七番勝負で2日制と異なるスタイルでのタイトルマッチ。日程は棋聖戦の第3局が終わった後に、王位戦の第1局が組まれています。藤井vs佐々木大のダブルタイトル戦日程棋聖戦 第1局6月5日(月)ダナン三日月ベトナム棋聖戦 第2局6月23日(金)ホテルニューアワジ兵庫県洲本市棋聖戦 第3局7月3日(月)沼津御用邸東附属邸第1学問所静岡県沼津市王位戦 第1局7月7-8日(金土)豊田市能楽堂愛知県豊田市王位戦 第2局7月13-14日(木金)中の坊瑞苑兵庫県神戸市棋聖戦 第4局7月18日(火)高志の宿 高島屋新潟県新潟市王位戦 第3局7月25-26日(火水)料亭湯宿 銀鱗荘北海道小樽市棋聖戦 第5局8月1日(火)亀岳林 万松寺愛知県名古屋市王位戦 第4局8月15-16日(火水)和多屋別荘佐賀県嬉野市王位戦 第5局8月22-23日(火水)渭水苑徳島県徳島市王位戦 第6局9月5-6日(火水)平田寺静岡県牧之原市王位戦 第7局9月19-20日(火水)ホテル花月園神奈川県箱根町7月だけで5局も対局があります。中3日→中4日→中3日→中6日で対局。プロ野球の投手だったら確実に「壊れる」レベルの過密日程。真夏の大一番。両者に注目しましょう。
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  • 出るか羽生九段の藤井システム(2023王将戦見どころ)
    羽生九段が藤井王将相手に藤井システム!?将棋界世紀のドリームマッチ「2023年王将戦」で注目してるのが戦型です。藤井王将は、タイトル戦では角換わりか相掛かりがほとんどですが、羽生九段がどうするのか?羽生九段が後手番のときは横歩取りに誘導してきそうですが、もうひとつあるかもしれないのが藤井システムです。「藤井王将相手の藤井システム」。あながちない話ではありません。非公式戦ながら「羽生vs藤井」の第1局は藤井システム藤井王将と羽生九段は、これまで公式戦では8局の対局があります。成績は藤井王将の7勝1敗(羽生九段の1勝は横歩取り)。藤井王将が勝ち越していますが、非公式戦ながら藤井王将がプロ入り直後に行われた対局では羽生三冠(当時)が勝利しています。このときの戦型が先手羽生三冠の藤井システムでした。2017年3月25日 第零期獅子王戦決勝戦 羽生善治三冠(先手)が藤井聡太四段(後手)に藤井システムで勝利。獅子王戦は映画「3月のライオン」公開を記念して行われた非公式戦です。藤井四段相手に藤井システムって羽生三冠も魅せますよね〜。また、羽生九段はタイトル戦でも藤井システムを採用していることがあります。羽生九段のタイトル戦での藤井システム羽生九段がタイトル戦で最後に藤井システムを採用したのは2017年棋聖戦の第3局です。2017年棋聖戦第3局(2017年7月1日)斎藤慎太郎七段(先手)対羽生善治棋聖(後手)で羽生棋聖が藤井システムを採用。結果は穴熊に組むことができた先手の斎藤七段が109手で勝利しています。このときは敗れてしまった羽生九段ですが、その1年ほど前のタイトル戦では藤井システムで勝利しています。2016年王座戦第2局(2016年9月20日)糸谷哲郎八段(先手)対羽生善治王座(後手)で羽生王座は藤井システムを用いて170手で勝利しています。藤井システムの第一人者は羽生九段藤井システムは藤井猛九段が考案したものですが、藤井猛九段自ら「藤井システムの一番の使い手は羽生さん。僕なんかより全然、うまい」と言っているほどです。振り飛車党が居飛車穴熊に困っていたときに革命的な戦法として登場したのが藤井システムです。タイトル戦が相居飛車ばかりの対局になってしまった今だからこそ、振り飛車にも光を!それができるのは羽生さんだけではないでしょうか。しかも相手は藤井王将。これほど整った舞台はありません。羽生九段が藤井王将相手に藤井システムを採用!そんな対局を見てみたいです。
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  • 藤井聡太vs羽生善治 王将戦の見どころを徹底チェック
    「令和の天才」藤井聡太に「平成の天才」羽生善治が挑む!将棋界でのドリームマッチ中のドリームマッチ。タイトル戦での羽生vs藤井が実現しました。2023年1月8日に開幕する王将戦七番勝負。普段は将棋を見ない人にも知ってもらいたいので、ありすぎる見どころを紹介します。「森林限界」という名言が出た昨季の王将戦王将戦は将棋界に8つあるタイトルのうちのひとつで、ほかのタイトルと同様に、一年間をかけて挑戦者を決める戦いが行われ、その挑戦者とタイトルホルダーのあいだでタイトル戦が行われます。この挑戦者になったのが羽生善治九段。将棋を知らない人でも知ってるスーパースターですね。一方のタイトルホルダーが藤井聡太王将(五冠)。こちらも、誰もが知ってるスーパースターですね。ちなみに、昨季(一年前)の王将戦は渡辺明王将と藤井聡太竜王(四冠)のあいだで行われ、藤井聡太竜王が4勝0敗で王将位を獲得。これにより史上最年少で五冠となりました。そのときの心境を聞かれたインタビューで出したワードが「森林限界」です。富士山に例えるとどのぐらいですか?という質問に「森林限界の手前というか、まだまだ上の方には行けていない」と藤井新王将が答えています。「森林限界」ってワードを出せるのが非凡ですよね。史上最年少で五冠となっても、「自分はまだまだ」という意味もそうですし、伝説の棋士である故升田幸三・実力制第四代名人の名言「たどり来て、いまだ山麓」のオマージュにもなってます。たどり来て、いまだ山麓故升田幸三・実力制第四代名人が史上初の3冠(当時はタイトルが3つだったので独占)を達成したときの名言として将棋界で語り継がれているものです。その王将戦で、2023年は「藤井vs羽生」の対局が実現したのです。「20歳vs52歳」 32歳差の対決まずは2人の年齢差に注目。藤井王将は2002年7月19日生まれで20歳、羽生九段は1970年9月27日生まれで52歳。32歳差です。スポーツの対戦とかでは、考えられないマッチメークですよね。この2人に近い年齢で例えると、プロ野球の野茂英雄投手(1968年生まれ)と村上宗隆選手(2000年生まれ)が32歳差です。「羽生vs藤井」がいかにドリームマッチかがわかりますよね。羽生善治、藤井聡太の時代羽生善治藤井聡太世相、「流行語」1970年誕生1985年棋士となる(15歳)阪神優勝、ロス疑惑、つくば万博、「私はコレで会社をやめました」1989年初タイトル獲得(19歳)平成元年、消費税開始、ベルリンの壁崩壊「24時間タタカエマスカ」1996年七冠達成(25歳)O-157、アトランタ五輪、巨人メークドラマ、「自分で自分をほめたい」2002年誕生日朝首脳会談、サッカー日韓W杯、「タマちゃん」2016年棋士となる(14歳)リオ五輪、米大統領選でトランプ当選、「神ってる」2017年永世七冠(47歳)29連勝を達成(15歳)「インスタ映え」「35億」「〇〇ファースト」2020年初タイトル獲得(17歳)「3密」「あつ森」「鬼滅の刃」羽生善治九段が七冠(独占)を達成したのは1996年で、藤井聡太王将が生まれる前の出来事です。初タイトル獲得は羽生九段は平成元年、藤井王将は令和2年。令和の天才に平成の天才が挑戦するのが今回の王将戦というわけです。後手番羽生九段の戦型に注目(横歩取り、振り飛車も出るか?)ちょっと専門的な話になりますが、「藤井vs羽生」のタイトル戦は戦型選択も見どころです。特に注目したいのは、羽生九段が後手番のときにどんな戦型を選ぶか。昨季、不調だった羽生九段が調子を取り戻し、挑戦権獲得の原動力にもなったのが横歩取りです。後手番で誘導するので、「横歩取らせ」ですが、この戦型を最近の羽生九段は好んでいます。横歩取り横歩取りの特徴を一言で言うなら「一触即発」。序盤から激しい変化になることが多く、一気に終盤戦になることもある戦型です。王将戦は二日制ですが、横歩取りとなると一日目から目が離せない戦いとなります。羽生九段の横歩取りでの最近の成績対局日結果対局相手棋戦先後2022/11/17●佐藤天彦九段棋王戦挑決T先手2022/10/26○渡辺明名人王将戦 挑決リーグ後手2022/10/14○近藤誠也七段王将戦 挑決リーグ後手2022/9/23●藤井聡太竜王将棋日本シリーズ後手2022/9/14○広瀬章人八段棋王戦挑決T後手2022/9/8●三浦弘行九段順位戦B級1組後手2022/8/5○佐藤康光九段棋王戦挑決T先手2022/6/30○千葉幸生七段棋王戦挑決T後手2022/6/16○山崎隆之八段順位戦 B級1組後手2022/5/2○澤田真吾七段王位戦 挑決リーグ後手先後は羽生九段が先手か後手か藤井聡太竜王とも9月に行われた将棋日本シリーズで後手番の羽生九段が横歩取りに誘導しています。このときは藤井竜王に敗れましたが、過去の公式戦で羽生九段が藤井王将に勝った戦型が横歩取りでした。「藤井 vs 羽生」の公式戦結果対局日棋戦持ち時間先手後手戦型2022/12/7棋王戦 挑戦者決定T(敗者復活)4時間●羽生善治九段〇藤井聡太竜王角換わり2022/9/22将棋日本シリーズ10分〇藤井聡太竜王●羽生善治九段横歩取り2021/11/8王将戦 挑戦者決定リーグ戦4時間●羽生善治九段〇藤井聡太三冠矢倉2020/9/21王将戦 挑戦者決定リーグ戦4時間●藤井聡太二冠〇羽生善治九段横歩取り2020/7/3銀河戦 本戦トーナメント15分〇藤井聡太七段●羽生善治九段三間飛車2020/2/17王位戦 挑戦者決定リーグ4時間〇藤井聡太七段●羽生善治九段角換わり2019/10/20王将戦 挑戦者決定リーグ戦4時間●羽生善治九段〇藤井聡太七段相掛かり2018/2/16朝日杯 準決勝40分〇藤井聡太五段●羽生善治竜王矢倉棋士名の前の〇●が勝敗ここまで2人の公式戦は8局あり、藤井王将の7勝1敗となっています。ただ、その1敗が横歩取りでした。タイトル戦での横歩取り(羽生九段)羽生九段は、2020年竜王戦第4局(対豊島竜王)、2018年竜王戦第6局(広瀬八段)で後手番をもって横歩取りを採用していますし、2018年名人戦(対佐藤天名人)は6局中3局が横歩取りでした。横歩取りについてもっと知りたい方はコチラ(私も勉強してます)黒田尭之の横歩取り研究?15のテーマとその結論 (マイナビ将棋BOOKS)新品価格¥1,462から(2022/12/26 11:37時点)出るか?藤井王将相手の藤井システム最近のタイトル戦は相居飛車の戦いがほとんどとなっていますが、羽生九段はタイトル戦でいろいろな戦型を指します。振り飛車を選ぶこともあるんですよね。例えば、2017年竜王戦(永世七冠となった七番勝負)の第3局(対渡辺明竜王)では、先手番で7六歩→5六歩からゴキゲン中飛車にしています(この対局は負け)。羽生九段はタイトル戦で振り飛車を指す棋士でもあるんですね。対藤井王将で言えば、2017年の非公式戦(第零期 獅子王戦 決勝戦)で、藤井聡太四段相手に四間飛車 藤井システムという戦型を選択しています。「藤井相手に藤井システム」って、羽生九段(当時三冠)もなかなか魅せますね。ひょっとしたらタイトル戦の大舞台でも…。想像するだけでワクワクしてきます。藤井システム藤井システムは、藤井猛九段が考案した振り飛車(対居飛車)の戦型。AIによる評価では、飛車を振っただけで不利になる(不利飛車)といわれ、タイトル戦での振り飛車は絶滅の危機。藤井猛九段よりも実は藤井システムの使い手と言われる羽生九段が藤井システムを改良してタイトル戦で採用するか?注目です。王将戦(藤井聡太王将 vs 羽生善治九段)の日程羽生九段がタイトル獲得となれば通算獲得タイトルが100期となります。その相手が「令和の天才」藤井王将だったら…。出来すぎたマンガのストーリーですが、期待してしまいます。ただ、藤井王将も八冠独占のためには落とせない戦い。こっちのストーリーも魅力的なんですよね。まもなく開幕。とにかく世紀の大一番を楽しみましょう!日程対局場場所第1局1月8-9日(日祝)掛川城 二の丸茶室静岡県掛川市第2局1月21-22日(土日)山水館大阪府高槻市第3局1月28-29日(土日)金沢東急ホテル石川県金沢市第4局2月9-10日(木金)SORANO HOTEL東京都立川市第5局2月25-26日(土日)さんべ荘島根県大田市第6局3月11-12日(土日)大幸園佐賀県三養基郡第7局3月25-26日(土日)ホテル花月栃木県大田原市
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  • 「藤井荘で七冠達成」藤井聡太竜王がタイトル獲得・防衛した将棋聖地
    新しい将棋の聖地(藤井荘で七冠達成)将棋の新しい聖地となりそうな藤井聡太七冠がこれまでにタイトルを獲得・防衛した対局場を一覧でまとめました。実際に訪れて対局できる場所もあります。藤井棋聖がタイトル初防衛に成功した聖地(沼津御用邸記念公園ホームページより「東附属邸学問所」)一時間1000円未満の料金で利用することができます。詳しくは静岡県沼津市ホームページでご確認ください。藤井聡太七冠がタイトルを獲得・防衛した「聖地」タイトル対局相手対局場(聖地)住所棋聖獲得(初)渡辺明棋聖関西将棋会館大阪府大阪市福島区福島6-3-11王位獲得(二冠)木村一基王位大濠公園能楽堂福岡県福岡市中央区大濠公園1-5棋聖防衛渡辺 明名人沼津御用邸東附属邸第1学問所静岡県沼津市下香貫島郷2802-1王位防衛豊島将之竜王渭水苑徳島県徳島市沖浜東1-54叡王獲得(三冠)豊島将之叡王東京将棋会館東京都渋谷区千駄ヶ谷2-39-9竜王獲得(四冠)豊島将之竜王ANAクラウンプラザホテル宇部山口県宇部市相生町8-1王将獲得(五冠)渡辺明王将SORANO HOTEL東京都立川市緑町3-1叡王防衛出口若武六段三井ガーデンホテル柏の葉千葉県柏市若柴178-4棋聖防衛永瀬拓矢王座亀岳林 万松寺愛知県名古屋市中区大須3-29-12王位防衛豊島将之九段平田寺静岡県牧之原市大江459竜王防衛広瀬章人八段指宿白水館鹿児島県指宿市東方12126-12王将防衛羽生善治九段大幸園佐賀県三養基郡上峰町堤1651-109棋王獲得(六冠)渡辺明棋王日光きぬ川スパホテル三日月栃木県日光市鬼怒川温泉1400叡王防衛菅井竜也八段浄土ヶ浜パークホテル岩手県宮古市日立浜町32-4名人獲得(七冠)渡辺明名人緑霞山宿 藤井荘長野県上高井郡高山村山田温泉3563「森林限界」を生んだSORANO HOTELタイトル獲得後の記者会見で「森林限界」というパワーワードが飛び出したのは、王将位を獲得した対局場「SORANO HOTEL」から富士山が見えることから、「富士登山に例えると何合目?」という質問に対してでした。叡王を獲得した(三冠を達成した)対局場も東京でしたが、大阪府、徳島県、山口県、福岡県でもタイトルを獲得・防衛しています。タイトル戦の対局場として選ばれる場所は観光地としても魅力的なところが多いので、コロナが落ち着いたら聖地巡礼をしてみるのもイイかもしれません。上に写真で紹介している沼津御用邸記念公園(静岡県沼津市)にある東附属邸学問所は一般の人でも利用でき、料金もリーズナブル(事前予約必要)。聖地の穴場となりそうです。藤井 vs 羽生 ドリームマッチの舞台藤井聡太 vs 羽生善治のドリームマッチとなった王将戦が行われた舞台はコチラです。勝者対局場(聖地)住所第一局藤井王将(先手)掛川城 二の丸茶室静岡県掛川市掛川1138-24第二局羽生九段(先手)山水館大阪府高槻市原3-2-2第三局藤井王将(先手)金沢東急ホテル石川県金沢市香林坊2-1-1第四局羽生九段(先手)SORANO HOTEL東京都立川市緑町3-1第五局藤井王将(後手)さんべ荘島根県大田市三瓶町2072-1第六局藤井王将(先手)大幸園佐賀県三養基郡上峰町堤1651-109藤井荘で藤井七冠誕生藤井七冠誕生の対局場となったのが藤井荘です。持ってますね〜、藤井竜王。藤井荘があるのは長野県上高井郡高山村。七冠と同時に新しい将棋聖地も誕生しました。
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  • 藤井聡太七冠のスゴさを年表で確認
    あれもこれも史上最年少史上最年少で名人獲得&七冠達成を成し遂げた藤井聡太竜王のスゴさを年表形式でふり返ってみました。もはや偉人レベルですね。藤井聡太のスゴさがわかる年表年月年齢出来事2002年0歳7月19日誕生2007年5歳将棋を覚える2007年12月5歳将棋教室に入会2010年3月7歳(小1)東海研修会に入会2011年10月9歳(小3)JT将棋日本シリーズ東海大会で優勝(低学年の部)2012年9月10歳(小4)奨励会入会(6級)2015年3月12歳(小6)詰将棋解答選手権で優勝2015年10月13歳(中1)奨励会三段に昇段2016年10月14歳(中2)プロ入り(最年少棋士記録を62年ぶりに更新)2016年12月14歳(中2)プロデビュー戦(対加藤一二三九段)2017年2月14歳(中2)非公式戦で羽生善治三冠と初対局し勝利2017年6月15歳(中3)歴代最多連勝記録を更新(29連勝)2018年2月15歳(中3)C級1組へ昇級を決める2018年2月15歳(中3)朝日杯将棋オープン戦で優勝2018年5月15歳竜王ランキング戦で連続昇級2019年2月16歳朝日杯将棋オープン戦で2連覇2020年7月17歳初タイトルを獲得(対渡辺明棋聖)2020年8月18歳王位を獲得し、二冠に(対木村一基王位)2021年9月19歳叡王を獲得し、三冠に(対豊島将之叡王)2021年11月19歳竜王を獲得し、四冠に(対豊島将之竜王)2022年2月19歳王将を獲得し、五冠に(対渡辺明王将)2023年3月20歳棋王を獲得し、六冠に(対渡辺明棋王)2023年6月20歳名人を獲得し、七冠に(対渡辺明名人)藤井聡太七冠の史上最年少記録12歳8か月で詰将棋解答選手権優勝13歳2か月で奨励会三段14歳2か月でプロ入り14歳5か月で公式戦勝利15歳6か月で全棋士参加棋戦優勝17歳11か月でタイトル獲得18歳1か月で二冠18歳11か月で九段19歳1か月で三冠19歳3か月で四冠19歳6か月で五冠20歳7か月で六冠20歳10か月で七冠史上最年少記録は上記に記載したもの以外にもあるのですが、多すぎて省略しています。10代の段階で省略しなければいけないほど記録があるってスゴいですよね。反対に史上最年少でない記録を挙げると、「10歳での奨励会入会(6級)」です。10歳でも早いですが、もっと早く9歳で奨励会に入会している棋士もいます。四冠をかけた竜王戦の相手の豊島将之九段が9歳で奨励会入会。棋士になる人はみんなそうですが、豊島九段も天才少年だったわけです。六冠、七冠達成者は藤井竜王と羽生九段のみこれまでに六冠、七冠を達成した棋士は藤井竜王と羽生九段のみです。六冠以上は二人の世界なんですね。そして八冠は前人未到。これまでの史上最年少五冠達成は羽生善治九段の22歳10か月十代で史上初の五冠を達成した藤井聡太五冠ですが、これまで五冠を達成した棋士は3名のみ。故大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、羽生善治九段です。過去の五冠達成棋士棋士名年齢達成年当時のタイトル数羽生善治22歳10か月1993年全七冠中原誠30歳5か月1978年全六冠大山康晴40歳11か月1963年全五冠これまでの史上最年少四冠達成は羽生善治九段の22歳9か月これまで四冠を達成した棋士は5名のみ。史上最年少での四冠は羽生善治九段の22歳9か月です。その後、羽生四冠は25歳4か月で全七冠制覇を達成しています。過去の四冠達成棋士棋士名年齢達成年当時のタイトル数羽生善治22歳9か月1993年全七冠中原誠26歳0か月1973年全五冠谷川浩司29歳10か月1992年全七冠大山康晴37歳6か月1960年全四冠米長邦雄41歳6か月1985年全七冠現役の棋士では羽生九段と谷川九段だけが四冠経験者で、渡辺名人も四冠は達成していません。高いハードルなんですね。渡辺名人は、2021年の棋聖戦時点では三冠(名人、棋王、王将)を保持していたので、藤井棋聖に勝てば四冠達成となったのですが、タイトル獲得とはなりませんでした。
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  • タイトル戦や藤井七冠、羽生九段の対局予定・結果をチェック
    【定期更新】タイトル戦や藤井七冠、羽生九段の対局予定・結果タイトル戦や藤井聡太五冠、羽生善治九段の注目対局の予定と結果に関するコンテンツです。定期的に更新しています。将棋8大タイトル戦のスケジュール次のタイトル戦は2023年6月5日(月)に行われる棋聖戦第1局 藤井聡太棋聖 vs 佐々木大地七段です。本局はベトナムでの対局となっています。将棋8大タイトル戦のスケジュール将棋8大タイトル戦の日程と結果を一覧で掲載しています。藤井八冠誕生まであと1冠藤井聡太七冠が未獲得のタイトルは王座です。現在、挑戦者決定トーナメントでベスト8に進出。あと3勝で挑戦冠獲得となります。藤井七冠が最後に挑戦するタイトルは?ついに七冠制覇。藤井竜王が最後に挑戦するタイトルは王座です。棋聖戦と王位戦でタイトル防衛に成功していれば王座戦が八冠挑戦の舞台となります。藤井聡太七冠誕生記念(羽生七冠達成年を振り返ってみた)またまた歴史的瞬間が訪れました。藤井聡太竜王が史上最年少で七冠達成。同時に史上最年少の竜王・名人にもなりました。羽生七冠誕生時のフィーバーぶりを覚えているのですが、どんな時代だったかふり返ってみました。羽生善治九段のタイトル通算100期への進行状況王将戦の挑戦権を獲得王将戦は挑戦者決定リーグ戦を6戦全勝とし、藤井王将への挑戦権を獲得しました。タイトル通算100期をかけて藤井王将と七番勝負が行われることになりました。羽生善治九段のタイトル通算100期への進行状況羽生九段のタイトル獲得通算100期がいつになるかの最新状況です(2022年10月31日更新)。2022年度(2022/4〜2023/3)中に羽生九段がタイトルに挑戦する可能性が残っているのは2023年になってから行われる王将戦と棋王戦のみとなっています。棋王戦は挑戦者決定トーナメントでベスト4に残っています。
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